ビッグバン打線4番西浦、独立リーグ大阪打撃コーチに就任

　いまでこそ貧打の代名詞となっているファイターズですが、かつては打高投低のチームでした。
　北海道移転1年目も、小笠原・セギ・オバンドー・エチェバリアと、破壊力あふれる面々以上に破壊力のある投手陣が揃っていたのを思い出します。
　さらに歴史をさかのぼると出てくるのが、東京時代の「ビッグバン打線」。その元4番打者西浦克拓さんが、このほど独立リーグ大阪球団の打撃コーチに就任したというニュースが入ってきました。

■　大阪ゴールドビリケーンズ公式サイト
■　監督&コーチの紹介（同サイト）

　西浦コーチは大阪出身、上宮高校ではカープからドジャーズ入りした黒田と同期。卒業後にファイターズ入団後、1998年にはあのブルックス落合現ドラゴンズ監督から4番打者の地位を奪い取った打者です。
　ただ、ファイターズの北海道移転前後は不振にあえぎ、ケガもあったそうで、一軍での出場はほとんどなし。
　そのまま2005年に戦力外通告を受け引退したということで、実は私も西浦の打席を見たことがありません［;;０Ｊ０］
　とはいえ、戦力外となった直後にえのきどいちろうさんのコラムで取り上げられて以来、まったく音沙汰がなかったので、一体どうしているのか、とは疑問に思っていました。
　それが、一昨日いきなりのコーチ就任発表。まったく予想していなかったので驚きましたが、こうして球界に戻ってくるというのは嬉しいこと。
　おそらく、東京時代から知っているファンの方々には、私以上に感慨があるのではと想像します。
　関西独立リーグは来年から公式戦を開始する予定。西浦新コーチがどんな打者を育てるのか、注目です。

　さて、打撃コーチの話ばかりしてきましたが、一昨日の記者発表では、監督・投手コーチも同じく発表されています。
　気になる監督は、元大阪近鉄の村上隆行さん。この人選には思わず唸りました。
　村上新監督は1980年代から90年代にかけて近鉄バファローズを担った選手の1人。あの10.19の第1試合で放った同点タイムリーを思い出す往時のファンも少なくはないでしょう。
　その村上新監督が、大阪球団の初代監督を務めるのです。
　彼の就任が、バファローズが消滅し、行き場を失ったファンにどれだけアピールするかは、近鉄ファンではない私には分かりません。
　ただ、これが何か1つの契機にはなる可能性は秘めている、とは思います。その可能性が開花するかどうかは、やってみて分かることですが。　
　他方、球団が成功するためには、より広い層の支持を集めることが必要なのも事実。
　この点でも、村上新監督ならまったく申し分ありません。関西では朝のテレビ番組でスポーツコーナーを担当していて知名度も高いですし、そのルックスから女性人気も期待できます。
　もちろん、独立リーグの監督ですから、采配と育成能力はもちろん問われます。この点は、経験がないだけに分からない、としか言いようがありませんが、だからこそ期待を込めて見てみたいとも思います。
　正直なところ、この話を聞くまでは「どーせ虎人気におんぶにだっこでしょ」と斜に構えていたのですが、この人事を見る限り、私の考えは間違っていたようです。
　とはいうものの、人気球団の威光を利用できる部分は利用した方がいい、という面を否定することはできません。
　おそらく大阪球団側も、その辺は重々承知なのでしょう。残る1人の人事を見ると、

投手コーチ　石毛博史

　ま、読売時代から阪神ファンに愛されてきた選手、ってことで［;;０Ｊ０］