にわか日ハムファンのブログ記念館

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〔2012年夏・北海道・東日本パスの旅〕(21)マリンピア松島水族館にて

2012-10-02 00:06:30 | さすらいブロガー旅情編
 亘理から仙台に戻り、昼食の弁当を買う。妻がマリンピア松島水族館に先乗りしているので、弁当を持って後から追い掛ける形になる。
 3年前には、仙台から石巻まで、電車一本で走り抜けた。今は高城町と陸前小野の間が不通で、線路を付け替えて運転を再開するのはまだ先の話。そうなったら、この区間はまた乗り直すことになる。



 快速電車は高城町の手前、松島海岸駅に到着。景勝地松島の最寄駅はこちらになる。そのものズバリの松島駅はJR東北本線にあるが、場所はここから遥かに遠い山の中である。



 水族館に入って妻と合流し、弁当を開ける。こちらが私用のものだ。



 中はこの通り。以前から人気のある弁当だったのが、大震災で漁業が大打撃を受けて一時は生産中止になり、今年ようやく販売が再開できたのだそうだ。



 妻に買ったのは牛タン弁当。中は見るまでもない、加熱器付きの牛タン弁当である。



 食事も済んだところで、展示を見に行く。



 松島湾のカキの養殖を模した展示。大震災で壊滅した養殖産業は、他の地域からのカキを取り入れ、再建に向けて奮闘している。



 アザラシ。他に何か書こうと思ったが、結局何も浮かばなかった。ただ、アザラシ。



 イロワケイルカの訓練。決して巨大な水族館ではないが、イベント等で盛り上げようとしているのは伝わる。



 順路の途中で、水族館が大震災から再開に至るまでの写真が展示されていた。



 大震災による生き物の被害と、その後の対処について(画像クリックで拡大)。
 松島は隣接地域と比べれば被害は軽微な方だったが、それでも水族館は津波の直撃を受け、生き物にも被害が出た。



 機材の多くも津波とヘドロに浸かり、さらに停電と断水による打撃も加わった(画像クリックで拡大)。



 それでも、水族館では震災直後から生き物の環境回復と復旧に向けた奮闘が進められた。



 その甲斐あって、震災から1ヶ月あまりの4月23日、水族館は早くも営業を再開することができた。



 現在の水族館。大震災の爪痕をここから見出すのは、むしろ難しいぐらいだろう。
 ただ、それは、おそらく多少の幸運もあったとして、さまざまな人々の尽力や支援が実を結んだものなのだ。


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