栃木から茨城に入り、前日に続いて水戸を通る。今日は常磐線をそのまま1駅北に進んだ勝田駅に向かった。
勝田駅からは、ひたちなか海浜鉄道に乗り換える。この全線を乗り通すことと、途中の那珂湊駅に住み着いている駅猫「おさむ」君を訪ねるのが目的だ。
ひたちなか海浜鉄道は、勝田駅と阿字ヶ浦駅を結ぶ湊線を経営する第三セクターの鉄道会社である。
もともとこの路線は茨城交通のものであったが、赤字経営が続いたために一時は廃止寸前に追い込まれた。そこで地元自治体と茨城交通が共同出資する同社が設立され、再スタートを切ることとなった。
そんな中、東日本大震災で湊線は大打撃を受けた。線路が歪み、波打ち、路盤が崩壊してレールが宙づりになるなどの被害が全線で生じ、復旧は非常に難しいのではとすら思われた。
しかし、関係者の努力の甲斐があり、6月末には一駅間ながらも運転が再開。その後運転区間の拡大を経て、7月23日に全線での運転が再開されるに至り、こうして私が訪れることができたのである。
勝田駅で800円の1日フリー切符と、200円湊線応援券を購入した。
当然ながらフリー切符だけでも全線乗り放題だが、経営的に決して恵まれない中で全線復旧を果たした事業者には、金額的にはわずかであっても敬意を表したいものだ。
何より、往復する途中で寄り道すれば、200円余分に払っても元はとれるのだ。こんなところでケチケチするのもみっともないではないか。もっとも、威張るほどの金額でないのも事実だが。
勝田駅のホームに停まっていたのはキハ37100形。湊線オリジナルの最新鋭車両だ。
現在はこのように、車体全面に動物のイラストが描かれた「アニマルトレイン」として運転されている。
勝田駅の駅名板。湊線の玄関口だからか、「勝」の字はひたちなか海浜鉄道のロゴをあしらったものになっている。
このように、湊線のホームには駅ごとに凝ったデザインの駅名板が使われている。全駅分というわけにはいかないが、列車に乗って他の駅の駅名板を見にいこう。
勝田から2駅先の金上駅。この近くには陸上自衛隊の駐屯地があるそうで、戦車など自衛隊をイメージさせる駅名板になっている。
金上駅の次の中根駅。古墳のイメージは、付近にある虎塚古墳史跡公園からきたものだろう。
那珂湊駅。湊線の車庫があるこの駅の駅名板には、列車や台車が登場する。
終点阿字ヶ浦に到着。海からほど近いところにある終着駅だけあって、貝や魚、はては海藻など、まさに海のイメージである。
阿字ヶ浦のホームはローカル私鉄にしては長く、列車が止まっている先にもかなり線路が伸びている。かつて国鉄の急行が乗り入れ、阿字ヶ浦への海水浴客を運んでいた時代の名残なのだろう。
駅自体も往時は賑やかだったのだろうが、私が訪れた時は駅員の姿はなく、駅舎もがらんどうであった。
駅前広場の側から駅を写してみた。最近では管理が難しくなった無人駅の駅舎を解体してしまうことがままあるので、こうして残っていること自体が重要なのだ。
勝田から阿字ヶ浦まで乗ってきた「アニマルトレイン」を、反対側から写してみた。
ここからはこの列車で引き返し、駅猫「おさむ」がいるという、途中の那珂湊まで向かう。
ただ、問題は上手い具合に会えるかどうか。前日には「ばす」と入れ違いになったし、少なからず不安はある。はたして?
勝田駅からは、ひたちなか海浜鉄道に乗り換える。この全線を乗り通すことと、途中の那珂湊駅に住み着いている駅猫「おさむ」君を訪ねるのが目的だ。
ひたちなか海浜鉄道は、勝田駅と阿字ヶ浦駅を結ぶ湊線を経営する第三セクターの鉄道会社である。
もともとこの路線は茨城交通のものであったが、赤字経営が続いたために一時は廃止寸前に追い込まれた。そこで地元自治体と茨城交通が共同出資する同社が設立され、再スタートを切ることとなった。
そんな中、東日本大震災で湊線は大打撃を受けた。線路が歪み、波打ち、路盤が崩壊してレールが宙づりになるなどの被害が全線で生じ、復旧は非常に難しいのではとすら思われた。
しかし、関係者の努力の甲斐があり、6月末には一駅間ながらも運転が再開。その後運転区間の拡大を経て、7月23日に全線での運転が再開されるに至り、こうして私が訪れることができたのである。
勝田駅で800円の1日フリー切符と、200円湊線応援券を購入した。
当然ながらフリー切符だけでも全線乗り放題だが、経営的に決して恵まれない中で全線復旧を果たした事業者には、金額的にはわずかであっても敬意を表したいものだ。
何より、往復する途中で寄り道すれば、200円余分に払っても元はとれるのだ。こんなところでケチケチするのもみっともないではないか。もっとも、威張るほどの金額でないのも事実だが。
勝田駅のホームに停まっていたのはキハ37100形。湊線オリジナルの最新鋭車両だ。
現在はこのように、車体全面に動物のイラストが描かれた「アニマルトレイン」として運転されている。
勝田駅の駅名板。湊線の玄関口だからか、「勝」の字はひたちなか海浜鉄道のロゴをあしらったものになっている。
このように、湊線のホームには駅ごとに凝ったデザインの駅名板が使われている。全駅分というわけにはいかないが、列車に乗って他の駅の駅名板を見にいこう。
勝田から2駅先の金上駅。この近くには陸上自衛隊の駐屯地があるそうで、戦車など自衛隊をイメージさせる駅名板になっている。
金上駅の次の中根駅。古墳のイメージは、付近にある虎塚古墳史跡公園からきたものだろう。
那珂湊駅。湊線の車庫があるこの駅の駅名板には、列車や台車が登場する。
終点阿字ヶ浦に到着。海からほど近いところにある終着駅だけあって、貝や魚、はては海藻など、まさに海のイメージである。
阿字ヶ浦のホームはローカル私鉄にしては長く、列車が止まっている先にもかなり線路が伸びている。かつて国鉄の急行が乗り入れ、阿字ヶ浦への海水浴客を運んでいた時代の名残なのだろう。
駅自体も往時は賑やかだったのだろうが、私が訪れた時は駅員の姿はなく、駅舎もがらんどうであった。
駅前広場の側から駅を写してみた。最近では管理が難しくなった無人駅の駅舎を解体してしまうことがままあるので、こうして残っていること自体が重要なのだ。
勝田から阿字ヶ浦まで乗ってきた「アニマルトレイン」を、反対側から写してみた。
ここからはこの列車で引き返し、駅猫「おさむ」がいるという、途中の那珂湊まで向かう。
ただ、問題は上手い具合に会えるかどうか。前日には「ばす」と入れ違いになったし、少なからず不安はある。はたして?
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少ないとはいえ、観光のご利用もありますので。
そういうときにもぜひ一度。
(吉田)
>阿字ヶ浦駅
なるほど、私が行った時は平日だったから駅員さんがいなかったんですね。
海水浴の時期は終わりましたが、これから秋の行楽シーズン、
特に首都圏にお住いの方、上野から勝田までは特急で1時間ちょっとなので、ぜひぜひ。
(しかしダイヤを考えると何泊もしないと難しい!)
私も、次は時間をかけて車庫を探索してみたいものです。