にわか日ハムファンのブログ記念館

2004年8月から2014年6月にかけて更新してきた当ブログを静態保存しております。

【3 Years On】(5)原ノ町駅前通りを歩く

2014-03-10 20:03:53 | さすらいブロガー旅情編
 原ノ町駅前から伸びる通りを歩きはじめる。



 原ノ町のバスターミナル。ここからは福島・仙台へ向かうバスが出ている。南相馬市にとっては、市外への貴重な交通機関であろう。
 それと同時に、仙台まで電車・バス・電車と乗り継ぎを強いられる常磐線よりも、直通のバスの方が、よほど利用されているのかも知れないという推測も頭をよぎる。
 さらに歩く。二車線の車道は、あちらからこちら、こちらからあちらへと走る車の姿が消えることはないが、決して広くはない歩道を歩く人の姿はまるで見かけない。
 電柱にくくりつけられたスピーカーから、なぜか槇原敬之の歌声だけが、聴く人の姿も見当たらない通りに響く。



 そのまま誰の顔も見かけず歩き続けるうち、最初の信号でコンビニを見かけた。元の通りの先にも、交差点を折れたところにも、商店らしきものは見当たらない。とりあえず酒を調達しに入る。
 中はかつて個人商店だったのか、フランチャイズのロゴや特徴の見当たらない野菜やら何やらが目につく。
 地方ではこういうパターンのコンビニが増えているのだろう。これを画一化と捉えるか、その中での地域の商店の生き残り戦略と捉えるかは、難しい問題ではある。



 ともあれ、地酒―といっても会津の酒だが―のワンカップを1つ購入して引き返す。気づけば車の姿も少なくなっていた。人影は、推して知るべし。



 通りを歩いていると、市の広報だろうか、掲示板が並んでいるのを見かけた。
 見づらいが、南相馬市の放射線量図が掲げられている。今私が建っている場所も含め、多くのメッシュが青色、つまり年換算1ミリシーベルト未満ということである。とはいえ、そうではない箇所も示されている。



 南相馬市の観光マップ。これが再び多くの観光客を案内する日はいつ来るのか。



 陰鬱さが覆い隠されそうになるところ、まさかのなすび発見。
 電/雷波少年世代(どんな世代だ)なら懐かしいことだろう。その後稀には動静を聞くことはあったが、それも分からなくなって数年。まさかこんなところで見るとは思わなかった。
 規模の大小はとにかく、重要な広報役を任されているのだ。健闘を祈らずにはいられない。



 駅前まで戻ってきたところで、相馬野馬追の騎馬武者像を見かけた。東日本大震災、福島第一原子力発電所事故を乗り越えて復活した祭りである。



 誇り高き馬上の武士よ、汝が眼前の世を何と見る。

■ なすびのギモン(FTV福島テレビ・2013年3月8日閲覧)


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まさかのなすび! (ちょり)
2014-03-11 08:33:33
まさかなすびが福島にいて、しかも福島で重要な番組に出演しているとは思いませんでした。
是非、頑張ってもらいたいものです。
返信する
ちょりさん (ルパート・ジョーンズ)
2014-03-11 23:33:59
私も最初見た時はビックリしましたよ。
調べてみたら、福島の出身だそうです。
地元での活動に力が入るのも納得ですし、ぜひ長く活躍してほしいものです。
返信する