昨日岩隈投手がオリックス・小泉球団社長と会談し、改めてウミウシ入り拒否と東北楽天へのトレード要求を伝えました。これに対し、小泉氏は当初「宮内オーナーや(パ・リーグ)小池会長と相談して考える。年内には決めたい」としたものの、後に「今までと全く一緒。話し合いを続ける。協約にのっとって正論を吐いていきたい」、また年内解決について「難しいだろう」と発言しています(共同通信、スポニチ)。
今日の会談の結果について、岩隈投手は記者会見を開いたほか(詳しい内容は先のスポニチの記事をご覧ください)、今後交渉を一任する日本プロ野球選手会のHPでもファンへのメッセージという形で報告を行っています。
そんな中、岩隈投手は今朝の「おはよう朝日です」に緊急生出演し、その心境を語りました。というわけで、今回はその内容についてお伝えします。
ただし、今回はかなり長くなるため、完全な書き起こしではなく、ウミウシ入り拒否を決意した背景を語った部分に限定し、岩隈投手とインタヴュアーの柴田アナウンサー、解説者の村上隆行氏の発言内容を一部抜粋し、一問一答の形でまとめることにしました。
文中では岩隈投手の発言は太字で、インタヴュアーの両氏の発言はダッシュ(―)以下に続ける形で表しております。ただし、村上氏の発言についてはダッシュの後に(村)で表し、特に断りのないものは柴田アナウンサーによるものです。
【一問一答】
―昨日の記者会見があって、現在の心境はどうでしょうか。
―やっぱり、ここまで応援してくれたファンの方への思いも、シーズン中からも、6ヶ月間すごく応援していただいた中…そういう中決断を下すということに…1から戻したりとか、自分の中でいろいろな整理をつけてやったんですけれども、どうしてもやっぱり、オリックスでやるというのには、整理がつけられなかったという…
―この数日間でかなり悩まれたんでしょうか。
―今回2日という時間を頂いて、ほとんど寝ずに、家族とも相談しながら、整理して考えたんですけれども…
―(村)その中で、オリックスに行くということも置き換えて一応考えてみたんだよね。
―そうですね。
―(村)でも、そこでかたくなというか、決断をくだしたわけですよね。
―やっぱりこういう気持ちを引きずったまま、1年オリックスでやるというか、そういう妥協というか、そういう気持ちにはなれなかったですね。
―ということは、新しい球団で1からというか0からというか…
―新しい気持ちでという…
―近鉄・オリックス合併の話が出てから本当に大変だったと思うんですが、6月13日に大阪近鉄・オリックスの合併が発覚したのですが、これを聞いたときはどうでした?
―(苦笑)ぼく前日投げてるんですよ、試合で。それで…勝って、次の日の新聞とかやっぱり見たいじゃないですか。で見たときに…もう、表紙のところに「合併」というのが出てたので、やっぱり…
―そんな中で、8月にはアテネオリンピックもあったんですが、どんな気持ちで行ったんですか?
―アテネの時は、全日本ですから、そっちの方にもちろん気持ちも入っていましたし、ただやっぱり、戦っていく中で応援してくれるファンはたくさんいるという思いはずっと持ちながら…
―ずっと応援してくれているファンといいながら、自分はどうなるのか、近鉄はどうなるのかといういろんな不安もあったでしょう?
―そうですね、もちろんやっぱり…
―アテネでの経験があって、9月には2年連続の15勝をマーク、最多勝のタイトルを獲得。これはすごいですよね。
―(村)今年の15勝は意味が違いますよ。球団の状態がどうなるか分からない状態でのマウンドですからね。マウンドに上がったら忘れてるというんですけど、どこかにはあったと思うんですよね。
―何とか合併を阻止したいという思いがあったので、とにかく、ぼくらができることはまずは野球、とにかく合併を阻止するために、プレーオフに進出できるようなピッチングをとにかくして、ファンの人たちにもたくさん応援してもらうために、今年は頑張りました。
―それがすばらしい結果に出たと思うんですけれども、ただ、やっぱりもめました。ストライキもあり、署名活動もしていましたけれども、かなり強い思いで署名もしてもらったわけですよね。
―応援してくれているファンが、これだけ署名活動をしてもらって、ぼくは今年は本当にファンの温かみというのをはじめて知ったなという…
―(村)それはOBもそうなんですかれども、これだけ署名に集まってくれた近鉄を愛してくれている人がかなりいるんだ、大勢いるんだということには、引退したぼくらでも感謝しましたね。特に、そういうものの先頭に岩隈投手は立っていたわけですからね。
―結果としては、新しく楽天という球団ができ、オリックスと近鉄は合併という結果になり、この最終的な決断にいたるわけなんですけれど、やっぱりかなり悩みましたよね。ファンの思いもあって。
―今回は選手の意見というものを尊重してもらえるということだったので、そういう立場を主張することができたので、よかったです。
―(村)ストを回避するために文書にはしていないんですけれども、選手の希望を尊重すると言うことを謳っているわけですよ。だから、今までの日本のプロ野球の古い体質なんですけれども、そこがあいまいになってしまったがために、こういうことが起こっているんですよね。
―だから岩隈投手としても、一体どうしたらいいのか、というところもあったと思うんですよね。だからその辺りも今後ははっきりさせていかなければならない…
―(村)そうですね。自分の気持ちははっきりしていますし、オリックス側としても、球団としては確かにほしい選手ですから。球団が嫌いなわけじゃないし…ただ自分が、近鉄が吸収されたんじゃなく、近鉄がそのまま楽天に行ったんだという気持ちが強いんですよ。近鉄を愛するあまり、オリックスにトレードという形で行くんじゃなくという、というね。ただ近鉄が残ったままトレードだったら行くと思うんですよ。気持ちの整理がつかないんですよ。
―気持ちの整理が違うわけですね、岩隈投手はやっぱり。
―そういうのを含めて2日間、こんなに考えたことはないというくらい考えました。
―そしてもう迷いはありませんね。
―はい。昨日も言ったように、最後の結論を出しました。
―まだ年内いろいろありそうですけれども。
―やっぱり年内には、早く決着というものをつけたいですね。
―(村)来年に向けてね、体も作っていきたいし、すっきり、とりあえずしたいよね。
―そうですね。新しい年を…
―(村)気持ち新たに迎えたいですよね。
―はい。
ウミウシ入り拒否についての話はここまでで、この後は一旦CMが入った後、ご家族の話題に移りました。個人的にはそちらの方が見ていて楽しかったのですが(娘の羽音ちゃんの話をしている時に岩隈投手の顔が緩みに緩んでいたのが印象的でした)、そこまではさすがにしんどいので省略させていただきます(^^;)
この問題については、週明けにパ・リーグ小池会長が小泉球団社長の意見を聞く予定になっているようです。私としても早急な解決を望むところです。
今日の会談の結果について、岩隈投手は記者会見を開いたほか(詳しい内容は先のスポニチの記事をご覧ください)、今後交渉を一任する日本プロ野球選手会のHPでもファンへのメッセージという形で報告を行っています。
そんな中、岩隈投手は今朝の「おはよう朝日です」に緊急生出演し、その心境を語りました。というわけで、今回はその内容についてお伝えします。
ただし、今回はかなり長くなるため、完全な書き起こしではなく、ウミウシ入り拒否を決意した背景を語った部分に限定し、岩隈投手とインタヴュアーの柴田アナウンサー、解説者の村上隆行氏の発言内容を一部抜粋し、一問一答の形でまとめることにしました。
文中では岩隈投手の発言は太字で、インタヴュアーの両氏の発言はダッシュ(―)以下に続ける形で表しております。ただし、村上氏の発言についてはダッシュの後に(村)で表し、特に断りのないものは柴田アナウンサーによるものです。
【一問一答】
―昨日の記者会見があって、現在の心境はどうでしょうか。
―やっぱり、ここまで応援してくれたファンの方への思いも、シーズン中からも、6ヶ月間すごく応援していただいた中…そういう中決断を下すということに…1から戻したりとか、自分の中でいろいろな整理をつけてやったんですけれども、どうしてもやっぱり、オリックスでやるというのには、整理がつけられなかったという…
―この数日間でかなり悩まれたんでしょうか。
―今回2日という時間を頂いて、ほとんど寝ずに、家族とも相談しながら、整理して考えたんですけれども…
―(村)その中で、オリックスに行くということも置き換えて一応考えてみたんだよね。
―そうですね。
―(村)でも、そこでかたくなというか、決断をくだしたわけですよね。
―やっぱりこういう気持ちを引きずったまま、1年オリックスでやるというか、そういう妥協というか、そういう気持ちにはなれなかったですね。
―ということは、新しい球団で1からというか0からというか…
―新しい気持ちでという…
―近鉄・オリックス合併の話が出てから本当に大変だったと思うんですが、6月13日に大阪近鉄・オリックスの合併が発覚したのですが、これを聞いたときはどうでした?
―(苦笑)ぼく前日投げてるんですよ、試合で。それで…勝って、次の日の新聞とかやっぱり見たいじゃないですか。で見たときに…もう、表紙のところに「合併」というのが出てたので、やっぱり…
―そんな中で、8月にはアテネオリンピックもあったんですが、どんな気持ちで行ったんですか?
―アテネの時は、全日本ですから、そっちの方にもちろん気持ちも入っていましたし、ただやっぱり、戦っていく中で応援してくれるファンはたくさんいるという思いはずっと持ちながら…
―ずっと応援してくれているファンといいながら、自分はどうなるのか、近鉄はどうなるのかといういろんな不安もあったでしょう?
―そうですね、もちろんやっぱり…
―アテネでの経験があって、9月には2年連続の15勝をマーク、最多勝のタイトルを獲得。これはすごいですよね。
―(村)今年の15勝は意味が違いますよ。球団の状態がどうなるか分からない状態でのマウンドですからね。マウンドに上がったら忘れてるというんですけど、どこかにはあったと思うんですよね。
―何とか合併を阻止したいという思いがあったので、とにかく、ぼくらができることはまずは野球、とにかく合併を阻止するために、プレーオフに進出できるようなピッチングをとにかくして、ファンの人たちにもたくさん応援してもらうために、今年は頑張りました。
―それがすばらしい結果に出たと思うんですけれども、ただ、やっぱりもめました。ストライキもあり、署名活動もしていましたけれども、かなり強い思いで署名もしてもらったわけですよね。
―応援してくれているファンが、これだけ署名活動をしてもらって、ぼくは今年は本当にファンの温かみというのをはじめて知ったなという…
―(村)それはOBもそうなんですかれども、これだけ署名に集まってくれた近鉄を愛してくれている人がかなりいるんだ、大勢いるんだということには、引退したぼくらでも感謝しましたね。特に、そういうものの先頭に岩隈投手は立っていたわけですからね。
―結果としては、新しく楽天という球団ができ、オリックスと近鉄は合併という結果になり、この最終的な決断にいたるわけなんですけれど、やっぱりかなり悩みましたよね。ファンの思いもあって。
―今回は選手の意見というものを尊重してもらえるということだったので、そういう立場を主張することができたので、よかったです。
―(村)ストを回避するために文書にはしていないんですけれども、選手の希望を尊重すると言うことを謳っているわけですよ。だから、今までの日本のプロ野球の古い体質なんですけれども、そこがあいまいになってしまったがために、こういうことが起こっているんですよね。
―だから岩隈投手としても、一体どうしたらいいのか、というところもあったと思うんですよね。だからその辺りも今後ははっきりさせていかなければならない…
―(村)そうですね。自分の気持ちははっきりしていますし、オリックス側としても、球団としては確かにほしい選手ですから。球団が嫌いなわけじゃないし…ただ自分が、近鉄が吸収されたんじゃなく、近鉄がそのまま楽天に行ったんだという気持ちが強いんですよ。近鉄を愛するあまり、オリックスにトレードという形で行くんじゃなくという、というね。ただ近鉄が残ったままトレードだったら行くと思うんですよ。気持ちの整理がつかないんですよ。
―気持ちの整理が違うわけですね、岩隈投手はやっぱり。
―そういうのを含めて2日間、こんなに考えたことはないというくらい考えました。
―そしてもう迷いはありませんね。
―はい。昨日も言ったように、最後の結論を出しました。
―まだ年内いろいろありそうですけれども。
―やっぱり年内には、早く決着というものをつけたいですね。
―(村)来年に向けてね、体も作っていきたいし、すっきり、とりあえずしたいよね。
―そうですね。新しい年を…
―(村)気持ち新たに迎えたいですよね。
―はい。
ウミウシ入り拒否についての話はここまでで、この後は一旦CMが入った後、ご家族の話題に移りました。個人的にはそちらの方が見ていて楽しかったのですが(娘の羽音ちゃんの話をしている時に岩隈投手の顔が緩みに緩んでいたのが印象的でした)、そこまではさすがにしんどいので省略させていただきます(^^;)
この問題については、週明けにパ・リーグ小池会長が小泉球団社長の意見を聞く予定になっているようです。私としても早急な解決を望むところです。
ここまで態度が強硬だともはや「楽天移籍」という結末しかないような気がしますが…オリックスがどこで大人になれるか…ですね。
ここまでの岩隈の覚悟…執念ともいえますが、かなえてやりたい気がします。
我々には見守るしかできませんが。
岩隈投手の決意は思っていた以上に固そうですね。今日の彼の表情を見ていると、意志の強さが伝わってくる気がしました。
ただ対するオリックス側も強硬手段に転じる気配があるようなのが不気味ですが…
またまた詳細レポートありがとうございます(涙
岩隈は一見ひょろっとして柔和な印象ですが実はものすごい頑固くんなので、この結論になることはほぼ予想通りでしたが…
小泉が「正論で…」とか寝ぼけてるのを見ると
テレビ叩き壊したくなります。
私も岩隈投手が気持ちを変えるとは思っていませんでしたが、こうも強固な意志を持っているとは知りませんでした。
彼は今回の合併に限らず、いろいろと苦労してきたようですから、ちょっとやそっとのことでは動じないのでしょうね。
いろいろお腹立ちもおありでしょうが、まずはテレビを大事にしてください(^^;)
関東ではおはよう朝日当然見られないんですよね。
エレクトーンとかノリが独特なので、関西に行って
平日朝居る時は必ずチャンネル回します。
選手会のメッセージも読ませてもらい、テレビのインタビューとあわせ、なかなかしっかりした青年だなと思いました。
あんなに線が細いのに、確固とした自分を持っているんですね。
一日も早く岩隈投手が練習に専念できるよう、オリックスが考えを改めてくれるといいですね。
ちなみに、私が関西以外で滞在する時の不満は「おは朝がみられへん」ということです(笑)
あと、最近は毎日放送(TBS系)も7時半少し前から関西発の番組に切り換わるようになりました。これもなかなか気に入っています。
今年ももう残り少なくなりましたが、何とか年内に解決してほしいと希望してやみません。
彼らにすれば今更「金銭トレ」で済ませられないでしょう。
「時の氏神」のような人がいれば、「あの人が頭を下げるのならしゃーない」となるんでしょうが、現在の球界には見当たらない(政界にもいないんですけど)。
>おは朝
最近はMBSの「あん!」を見ることが多いです。
「あなたの記念日」で朝っぱらからよおあれだけ複雑な男女関係の人がおるなあと感心しつつ、お気楽な「あん!」にチャンネルを。
となると、あとはおっしゃる通りどう彼らがどう矛を収めるかという問題になると思います。その時には、多少彼らの顔を立てることも必要でしょうね。
>「あなたの記念日」
確かに朝っぱらからあのドロドロした世界は胃もたれしそうですよね(^^;)なので、私も頃合を見計らって「おは朝」から「あん!」に変えています。