ここからは渡船に乗って、海からアヒルちゃんを眺めてみよう。
尾道の市街地と向島を結ぶ渡船は複数ある。まず乗ったのは駅前から出ている船だ。運賃はたったの100円。言うまでもなく、大人1人分である。
ほどなく船が着岸した。他の渡船やフェリーと異なり、尾道の渡船には時刻表がない。それだけ頻繁に運航されているのだ。
船に乗り込む。左手に朝日を浴びるアヒルちゃんが見える。
尾道を出港した渡船はすぐ東に進路を変え、アヒルちゃんの後ろを通っていく。ほどなく他の渡船とすれ違った。数隻の渡船が、それこそひっきりなしに尾道水道を行き交っている。
尾道の市街地が見渡せるぐらいまで進んできた。夏の青い空、緑なす山、紺碧の海、そして黄色いアヒルちゃん。
尾道駅とアヒルちゃん。近代化された駅舎が各地で増えてきた中、尾道駅は今も時代を感じさせてくれる。
渡船は向島に近づくと、入り江をさらに奥へと進んでいく。その先の河口に、船着場があった。
船着場には自転車が多く止められていた。渡船には自転車を持ち込めるのだが、渡った先で用がなければ、ここで止めておくのが合理的である。それこそ、駅前の駐輪場のようなものか。
さて、向島に着いたは良いが、特にここで何を見る予定もない。あったとしても、まだ9時にもなっていないからどこも開いていなかろう。何より、ここからはアヒルちゃんが見えない。
とはいえ、このまま単に引き返すのも芸がない。別の船着場から別の渡船に乗るべく、島を少し歩いた。
海沿いを歩き、アヒルちゃんが見える船着場へ。先程よりもさらに簡素なたたずまいである。
渡船の案内板。「ひんぱんに運航」というのも簡潔で良いが、何より運賃に驚いた。先程よりさらに安い。デフレとかそういう話ではなく、長年ずっとこうなのだろう。
同じ瀬戸内でも小豆島にルーツを持つ身としては、ここまで運賃を据え置いておけることに、羨望に近い気持ちを持ったのも事実である。
渡船がやって来た。こちらは尾道駅前ではなく、市街地の東側から発着しているようだ。
こちらの渡船は自動車を積み込むので、先の船よりも平たい作りになっている。
アヒルちゃんを眺めていると、またも渡船が2隻現れた。しまなみ海道ができる前は、もっと渡船が多かったと聞く。当時の尾道水道は、さぞ混雑していたことだろう。
3分ほどで尾道に着岸。距離にして500メートルもあるまい。船旅と言うまでもない、地元の足を利用した往来であった。
尾道の市街地と向島を結ぶ渡船は複数ある。まず乗ったのは駅前から出ている船だ。運賃はたったの100円。言うまでもなく、大人1人分である。
ほどなく船が着岸した。他の渡船やフェリーと異なり、尾道の渡船には時刻表がない。それだけ頻繁に運航されているのだ。
船に乗り込む。左手に朝日を浴びるアヒルちゃんが見える。
尾道を出港した渡船はすぐ東に進路を変え、アヒルちゃんの後ろを通っていく。ほどなく他の渡船とすれ違った。数隻の渡船が、それこそひっきりなしに尾道水道を行き交っている。
尾道の市街地が見渡せるぐらいまで進んできた。夏の青い空、緑なす山、紺碧の海、そして黄色いアヒルちゃん。
尾道駅とアヒルちゃん。近代化された駅舎が各地で増えてきた中、尾道駅は今も時代を感じさせてくれる。
渡船は向島に近づくと、入り江をさらに奥へと進んでいく。その先の河口に、船着場があった。
船着場には自転車が多く止められていた。渡船には自転車を持ち込めるのだが、渡った先で用がなければ、ここで止めておくのが合理的である。それこそ、駅前の駐輪場のようなものか。
さて、向島に着いたは良いが、特にここで何を見る予定もない。あったとしても、まだ9時にもなっていないからどこも開いていなかろう。何より、ここからはアヒルちゃんが見えない。
とはいえ、このまま単に引き返すのも芸がない。別の船着場から別の渡船に乗るべく、島を少し歩いた。
海沿いを歩き、アヒルちゃんが見える船着場へ。先程よりもさらに簡素なたたずまいである。
渡船の案内板。「ひんぱんに運航」というのも簡潔で良いが、何より運賃に驚いた。先程よりさらに安い。デフレとかそういう話ではなく、長年ずっとこうなのだろう。
同じ瀬戸内でも小豆島にルーツを持つ身としては、ここまで運賃を据え置いておけることに、羨望に近い気持ちを持ったのも事実である。
渡船がやって来た。こちらは尾道駅前ではなく、市街地の東側から発着しているようだ。
こちらの渡船は自動車を積み込むので、先の船よりも平たい作りになっている。
アヒルちゃんを眺めていると、またも渡船が2隻現れた。しまなみ海道ができる前は、もっと渡船が多かったと聞く。当時の尾道水道は、さぞ混雑していたことだろう。
3分ほどで尾道に着岸。距離にして500メートルもあるまい。船旅と言うまでもない、地元の足を利用した往来であった。