中正公園から長い坂を下り、下界に戻る。
再び黄色小鴨のいる海洋廣場へと向かう途中で、基隆市の市政府前に出た。日本統治時代からのものであろう庁舎は、小鴨のぬいぐるみやステッカーで埋め尽くされることはなく、近づく春節に向けて飾られている。
とはいえ、それは今の基隆では例外。街は今、小鴨、小鴨、そして小鴨なのだ。
そして、どこも同じように商売っ気たっぷりだが、おそらく当人たちも、どこまでが商売でどこまでがお祭りなのか、境界なんてないことだろう。確実なのは、街中が小鴨で沸き返っていることなのだ。
そんな盛り上がる基隆の中心が海洋廣場。
それにしても、流石に歩き回った上の人いきれで疲れてきた。近くに何かないかと探したところ、先程歩いた反対側の岸壁にスターバックスを発見したのでそちらへ。
日本と変わらないシステムで珈琲を注文し、座席の多い2階に上がると、ベランダから小鴨が見えるではないか。もちろん客が見つけないわけもなく、代わる代わる写真を撮っている。
私もベランダに出てみた。小さな場所ではあるが、海洋廣場と違ってごったがえすことはなく、ゆったりと小鴨を眺めることができる。
そのごった返しぶりは、これでお分かりいただけるだろう。この中にわれわれもいたわけだが。
一息入れたところで、ほど近くの陽明海洋文化藝術館へ向かう。ここで黄色小鴨にまつわる展示を行っているのだ。昨年暮れの大阪でも展示はあったが、台湾版はどんな感じかと興味は高まる。
陽明は台湾の海運会社。ということで、貨物船の船長になった小鴨が現れる。
庭の芝生には、これまでに訪れた各地の衣装をまとった小鴨の風車が並んでいた。これはいいアイディアだし、やはりかわいい。
世界をめぐる小鴨は特別展示の案内としても大きく描かれていた。
が、オーストラリアは、分からんではないがそう来るかと。もっとも、じゃぁ他に何があるかと言われると、せいぜいカンガルーのコスプレかとなってしまうのだが。
そして、ブラジル……この発想は正直言ってなかった。仮に思いついたとして、イラストにしてしまうまでの発想はなかった。
ただ、確かに、ブラジルと言えばカーニバルではある。その通りで、何も間違ってはいないのだ。ただ、その着想を具現化する勢いがあるかどうか。台湾には、少なくともこの街には、それがあるということだ。
そして、大阪、尾道、香港、おそらく世界各地で今までなかったであろう、生き物の小鴨登場。
しかもこの数……
この辺りから、異文化体験の圧倒力に、凄いですねとしか言葉が浮かばなくなってきたわれわれである。
ま、楽しいのには違いないのだが。
再び黄色小鴨のいる海洋廣場へと向かう途中で、基隆市の市政府前に出た。日本統治時代からのものであろう庁舎は、小鴨のぬいぐるみやステッカーで埋め尽くされることはなく、近づく春節に向けて飾られている。
とはいえ、それは今の基隆では例外。街は今、小鴨、小鴨、そして小鴨なのだ。
そして、どこも同じように商売っ気たっぷりだが、おそらく当人たちも、どこまでが商売でどこまでがお祭りなのか、境界なんてないことだろう。確実なのは、街中が小鴨で沸き返っていることなのだ。
そんな盛り上がる基隆の中心が海洋廣場。
それにしても、流石に歩き回った上の人いきれで疲れてきた。近くに何かないかと探したところ、先程歩いた反対側の岸壁にスターバックスを発見したのでそちらへ。
日本と変わらないシステムで珈琲を注文し、座席の多い2階に上がると、ベランダから小鴨が見えるではないか。もちろん客が見つけないわけもなく、代わる代わる写真を撮っている。
私もベランダに出てみた。小さな場所ではあるが、海洋廣場と違ってごったがえすことはなく、ゆったりと小鴨を眺めることができる。
そのごった返しぶりは、これでお分かりいただけるだろう。この中にわれわれもいたわけだが。
一息入れたところで、ほど近くの陽明海洋文化藝術館へ向かう。ここで黄色小鴨にまつわる展示を行っているのだ。昨年暮れの大阪でも展示はあったが、台湾版はどんな感じかと興味は高まる。
陽明は台湾の海運会社。ということで、貨物船の船長になった小鴨が現れる。
庭の芝生には、これまでに訪れた各地の衣装をまとった小鴨の風車が並んでいた。これはいいアイディアだし、やはりかわいい。
世界をめぐる小鴨は特別展示の案内としても大きく描かれていた。
が、オーストラリアは、分からんではないがそう来るかと。もっとも、じゃぁ他に何があるかと言われると、せいぜいカンガルーのコスプレかとなってしまうのだが。
そして、ブラジル……この発想は正直言ってなかった。仮に思いついたとして、イラストにしてしまうまでの発想はなかった。
ただ、確かに、ブラジルと言えばカーニバルではある。その通りで、何も間違ってはいないのだ。ただ、その着想を具現化する勢いがあるかどうか。台湾には、少なくともこの街には、それがあるということだ。
そして、大阪、尾道、香港、おそらく世界各地で今までなかったであろう、生き物の小鴨登場。
しかもこの数……
この辺りから、異文化体験の圧倒力に、凄いですねとしか言葉が浮かばなくなってきたわれわれである。
ま、楽しいのには違いないのだが。