〔観戦記〕さらば！逆転イッパツマン（後）：檻猫戦＠京セラD(10/7)

　京セラドームでの今季最終戦、そして北川の現役最後の試合が終わり、これから引退セレモニーが始まります。



　すでに感極まった表情の北川。
　この後、引退記念の映像が流れます。映像では関西パ・リーグの重鎮、近鉄時代の同僚たちが、次々と北川へのメッセージを語っていきます。



　まず、加藤英司さん。阪急・近鉄・南海を渡り歩き、北川が檻に移籍した2005年にサーパスの監督を務めています。



　STF、ふくもっさん。北川がまだ阪神にいた1998年から1999年にコーチを務めていました。



　ノリさんの登場に場内は沸き上がります。
　が……率直なところ思いました。「年取ったな」と。
　打席に立っている時はまったくそんなことは思わなかったのですが、あらためて見ると、やはり歳月の経過を感じずにはいられません。
　もっとも、逆に考えれば打席で衰えを見せまいとできることが凄いのですが。



　そしてローズ。またも場内が沸きかえります。なぜか英語でのメッセージでしたが、今は渡米しているそうなので、日本語のできる撮影クルーがいなかったのでしょう。



　北川からのあいさつ。



　感謝の言葉、感謝の言葉、そして感謝の言葉でした。



　続いては花束の贈呈。まずは金子千尋から。



　さらに、2人のお子さんからも花束が贈られました。



　そして、あの一打から11年を経ての胴上げ。



　最後に、移籍以来ずっと北川を応援し続けたライトスタンドに一礼し、北川はグランドを去っていきました。

　私にとっての近鉄は、他の誰でもなく北川でした。
　自分の中でも、何か大きなものが、また終わった気がします。