踊りも止まらない

　当ブログでは先日『ダースが止まらない 』というエントリを書いたのですが、止まらないのはダースだけではありませんでした。若手選手の間で「踊り」の連鎖反応が続いているのです。
　今回は事と次第によってはベテラン選手に飛び火しかねないこの動きについて、振り返ってみましょう。

1.　すべては今成から始まった

　昨年のある日、鎌ケ谷で行われたイースタンの試合。試合前の「マツケンサンバ」のダンスショーに今成が突然参加。軽妙なステップとキレのある動きでファンの喝采を浴びるということがありました（当時の映像はこちら）。これがそもそもの発端でした。
　今成はこれにすっかり気をよくしたのか、札幌ドームでのファンフェスティバルでもファイターズガールと「GOGOファイターズ」を踊り、それまで接点のほとんどなかった札幌のファンの心をつかむことに成功。
　さらに鎌ケ谷でのファンフェスティバルでもファンの期待にこたえ（？）よさこいソーランを踊り（当時の映像その1）、あげく他の若手選手まで引っ張り出す始末（当時の映像その2）。
　この時は「ダンスといえば今成」だったのですが、この少しあとから異変が始まります。

2.　ライバル出現

　今成の対抗馬となるべく現れたのはルーキーの山本。島根県安来市の出身である彼は、地元が誇る民謡「安来節」をひっさげて入団。投手として登板時には「パラパラ安来節」をテーマ曲に流すほか、お立ち台でのどじょうすくいパフォーマンスも宣言しました。
　山本について詳しくは以前書いたエントリをご覧いただければと思います。彼はまだ踊ることはできないそうですが、いずれ今成の牙城を崩しかねない素材です。
　ところが、今年登場したのは山本だけではありませんでした。

3.　今度は沖縄だ！

　山本と同じくルーキーの糸数は、名前から連想されるように沖縄出身。沖縄と言えば本土以上に踊りが盛んな土地です。
　そんなことから、糸数がプロ初勝利をあげた時に「エイサー」を披露するという話が出てきました。
　ただし、こちらはあくまでもプロ初勝利の時のみの話で、「先輩に言われれば」
という限定もついています。もっとも言いそうな先輩は多いような気がするわけですが。

4.　そして一軍クラスまで……

　ここまではプロ入り間もない選手の話ばかりでしたが、ついに一軍クラスの選手から稲田が登場。昨日の鎌ケ谷での自主トレ中、あのDJ OZMAの「アゲ♂アゲ♂ＥＶＥＲＹ☆騎士」が流れた途端突如踊り出し、完ぺきに踊りあげたのだそうです（スポニチの記事、拡大写真あり）。
　曲が曲なだけに、シーズンでの披露については「試合でやったら（ヒルマン監督から）鎌ケ谷行けって言われちゃう」と消極的。しかし、「金子さん、稲葉さんも大好き（な曲）なので3人なら…」と、みんなでやれば怖くないという計算もあるようです。
　金子と稲葉の組み合わせといえばこんなCMを思い出すわけですが、果たしてこれをはるかに上回るパフォーマンスが見られるのかどうか、興味は尽きません。
　ちなみに稲田の記事は北海道ニッカンにも出ています。
　この中では「オリックスを自由契約になった中村の去就報道で連日、「三塁不在…」などと報じられ、不本意な思いをしている。」とありますが、試合に出ててもテレビに映らないんだから仕方ないと思うんですけどねぇ。

　今成から始まった踊りの連鎖反応。果たしてどこまでいくのやら、っていうかこんなんでシーズン大丈夫かという気もしますが非常に気になるところです。