にわか日ハムファンのブログ記念館

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〔2012年夏・北海道・東日本パスの旅〕(16)熊野大社で幸運のうさぎを探す

2012-09-24 08:24:47 | さすらいブロガー旅情編
 宮内駅でもっちぃ3姉弟と触れ合っていると、駅に列車が入ってきた。



 来しなのものとは異なる車両。



 しかし、残念なことにこちらももっちぃ列車ではない。あの「うさてつ」のロゴは、そこまでうさぎに賭けているのか、という点で興味深かったのだが。
 ただ、運用に入っていないものは仕方がない。というところで、ここに来たもう1つの目的を果たしに、駅を出る。宮内の熊野大社にある、願いをかなえる3羽のうさぎを探すのだ。



 駅前通りには石材の動物がところどころに置かれている。



 こちらのカバのように、どことなくユーモラスなものもある。



 セクシーなカエルもいる。製作者はどういう経緯でこの発想に至ったのだろう。



 さて、駅から歩くこと12,3分、熊野大社の鳥居が現れた。意外にも新しい感じの鳥居である。



 鳥居を過ぎてさらに2,3分歩き、熊野大社に到着した。


(クリックで拡大)

 宮内熊野大社は1200年の歴史を誇る御社という。神社のサイトによれば「再建」から1200年だそうだが、あまり時代を遡ると、そもそもヤマトの宗教・信仰がどの程度この地に浸透していたか、疑問も出てくる。
 ともあれ、文献資料から少なくとも1200年前に御社があったのは確認できますよ、ということだろう。
 時代は下って、17世紀初頭には武将上杉景勝が米沢に移封された縁で、直江兼続が神社の修復にあたったらしく、看板にはその旨の解説があった。



 社殿があるのは長い階段の先。



 旅の荷物を抱えながら何とか階段を上りきると、その先には梵鐘があった。
 梵鐘と言えば寺院のイメージが強いが、これが寄進されたのは江戸時代初期、神仏をいちいち区別するようになったのは、はるか後の時代のことでしかない。
 この梵鐘も多分に漏れず、戦時中には金属供出の対象になるところだったが、何とか免れたそうだ。



 拝殿を拝んでから、うさぎを探しに本殿へ。



 3羽のうさぎが隠れる、本殿の裏へとやってきた。
 この彫刻の中にはうさぎが3羽隠し彫りされている。そのうさぎをすべて見つけた人が願い事を成就させたり、事業で苦境を脱したりなどの話が伝えられるようになり、幸運を呼ぶうさぎと呼ばれるようになった。
 うさぎは自分で見つけるのが約束。少なくとも、最後の3羽目の場所を教えてもらうとご利益はなくなるので、人に頼るわけにはいかない。となると夫婦で教え合うわけにもいかず、それぞれ自力で探す。
 しかし、幸運がそう簡単に見つかるものではない。2羽までは見つかったものの、3羽目がとにかく難しい。しまいにはそこかしこがうさぎに見えてきて、見つかったのかどうかも分からなくなってきた。
 そうするうちにも時間は経つ。他の予定もあるし、うさぎ探しばかりに時間をかけるわけにもいかない。妻に聞いてみても、やはり3羽目が見つかったのか自信がないとのことだったが、やむなく引き上げることにした。
 帰りしな、神社の職員の人が通りかかった。うさぎは見つかったか、との問いに、妻が3羽目が見つかったような気がするけれど自信がない、と答えると、

「なら、見つかったんですよ。」

 そうだ。言われてみれば、そういうものだ。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (M・K)
2012-09-25 01:05:45
>3羽目のうさぎ
まさに禅問答の世界ですね。
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M・Kさん (ルパート・ジョーンズ)
2012-09-25 07:05:49
要は心の持ちよう、ということかも知れません。
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