にわか日ハムファンのブログ記念館

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フィンランド・エストニアの旅(16) 元老院広場とヘルシンキ大聖堂

2011-02-06 08:50:09 | さすらいブロガー旅情編
 フィンランド・エストニアの旅、4日目スタートです。
 ……の前に、3日目までの話はこちらのエントリからご覧ください。あと、ムーミンワールドのシアター・エンマで少しだけ動画を撮りましたので、よろしければそちらもどうぞ。

 さて、4日目はヘルシンキ市内観光です。ここまでヘルシンキで2泊しながら市内はほとんど見てないので、楽しみです。
 ただ、翌日エストニアの首都タリンに行くので、まずはヘルシンキ中央駅に行き、フェリー乗り場行きのバス15A系統の乗り場を確認。
 次に、中央駅の観光案内所に行ってフェリーを予約しました。往復の運賃が1人88ユーロ。だいたい1万円前後です。日本で旅行会社を通して手配すればもう数千円かかったので、ずいぶん得しました。



 その中央駅の前で信号待ちをしていると、なにやらカタンカタンと音が聞こえてきます。どうも信号自体が音を鳴らしているようです。



 音の主がこちら。この中でカウベルのような音が鳴っています。歩行者用信号が赤の時は間隔がゆっくりなんですが、青に変わると乱打されます。これで目の見えない人でも信号の違いが分かるようになってるんですね。
 ちなみに、信号が青になった時の模様を動画に撮ってみました。




 次に、日本に買って帰るお土産をチェックしておきましょう。ショップが多く集まるポホヨイスエスプリナーディ通りに向かいます。



 途中、決して広いとは言えない路地に、路面電車の線路がありました。
 道幅が道幅なので、線路が2列だったのが途中で1列になっています。ただよく見ると、線路が重なってはいるものの、完全に一緒になってはいません。ポイントもないですし。



 このように、同じ敷地に2列の線路を重ねて敷いてあるものをガントレット(単複線)といいます。狭い路地に路面電車を走らせているヨーロッパではしばしば使われる方法です。
 日本では名古屋鉄道瀬戸線の堀川-本町間のものが有名でしたが、1976年にこの区間が廃止されたため、現存するものはありません。それだけに、貴重なものを見ることができました。
 と、趣味に浸った後はショッピング。重たいものは帰る日に買うことにして、この日は雑貨系のものを買っておきました。



 ショップを出て東北に進み、元老院広場にやってきました。ヘルシンキの中心とも言うべき、大きな広場です。



 ロシア皇帝アレクサンドル2世像。ロシアの支配から独立したフィンランドですが、ロシア皇帝像はしっかり立ってます。



 広場の西に接するのはヘルシンキ大学。



 北側にそびえ立つのは、ヘルシンキ大聖堂。19世紀中頃に今日の姿で完成した、見るからに堂々たる建築です。



 大聖堂に続く石段を上がりました。左側に見えているのがヘルシンキ市庁舎です。高い建物がないので、空が広く見えますね。



 大聖堂に入ってみました。見学自体に料金を取られることはありません。



 正面のパイプオルガン。トゥルクやナーンタリの教会よりは歴史が新しいせいか、絢爛たる感じがあります。



 祭壇にはキリスト受難の様子が描かれています。トゥルク大聖堂といい、迫真さと色彩の豊かさが印象的です。



 中央のドームを写してみました。写真だけでは伝わりにくいですが、かなりの高さがあります。



 マルティン・ルターの像。大聖堂はルーテル教会(ルター派)のものとして建設され、今日に至っています。



 こちらはトゥルク大聖堂でも登場したミカエル・アグリコラ。フィンランドにとって彼がいかに重要な人物だったか、あらためて実感します。



 フィンランド語で刻まれたプレート。1939年から1944年とあるので、おそらく冬戦争・継続戦争で命を落とした人の名を刻んだものでしょう。左側が氏名、右側が生没年でしょうね。
 ただ、この戦争で亡くなった人がこれだけで済むはずがないので、おそらく協会関係者ではないかと思われます。



 さて、大聖堂を出た後は再び市内を西に向かい、ヘルシンキ随一の本屋さん、アカデミア書店に入りました。
 書店は世界中にその名を知られた建築家にしてデザイナー、アルヴァ・アアルト(1898-1976)の設計によるもの。2階以上が吹き抜けになっていて、日差しが心地良いです。
 先ほどの大聖堂は、歴史的建築としてはいかにもな豪華さでしたが、こと近代以降のものになると、ヘルシンキの有名な建築物には機能美が感じられますね。
 ただ、本当の目的は、実は書店ではなかったりします。ここに入っているカフェ・アアルトでお昼にしようと思っていたのです。




 書店2階にある「カフェ・アアルト」。もちろんアルヴァ・アアルト(1898-1976)に由来するカフェで、室内インテリアは彼のデザインによるものです。



 私が注文したのは生ニシンのオープンサンド。って、サンドってレベルじゃないですよこれ[;;0J0]



 こちらはアアルト風パイだそうですが、どこがどうアアルト風なのかは分かりません[;;0J0]
 しかもこのボリューム。パイというとかわいらしい感じがしそうなものですが、このパイにはむしろ迫力を感じます。
 そういえば、この日の朝食でもみんながつがつ食べてましたし、あらためてフィンランドってすごい、と妙なところに感心したのでした。


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2 コメント

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Unknown (M・K)
2011-02-06 15:04:40
ヘルシンキと聞くと、経過をすっ飛ばして、「ザトペック村山」と反応してしまいます。(苦笑)

>信号
日本だと、「通りゃんせ」だったり、カッコウの鳴き声仕様だったり、色々ありますね。

余談ですが、大阪人がせっかちだと言われる所以の
信号待ち時間表示は、関東でも見れたりします。(笑)
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M・Kさん (ルパート・ジョーンズ)
2011-02-06 18:40:12
ザトペックが三冠を達成したのがヘルシンキだったんですね。
ちなみにオリンピックスタジアムは後のエントリで登場しますので、お楽しみに。

>信号待ち時間表示
初めて東京に行った時に見つけて「東京にもあるじゃないか!」
とツッコミを入れそうになったのを思い出しました。
その時見たのは、梅田のような秒数表示のあるものではありませんでしたが。
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