磯堤防から狙う陸っぱりの鯵釣り 鯵釣亭






釣りバカGの釣行記と釣りのあれこれ

サーフトローリング

2019年03月03日 | サーフトローリング




弓角(ゆみづの)は、ショゴ・ソウダガツオ・イナダ・シマアジ・シイラ・サバなどの青物をターゲットに使う日本独特のルアーの一種で、牛の角やアワビの貝殻等を弓型に削って作られていました。
素材が高価な貴重品であったことから、職漁師や一部の「角師」と呼ばれる愛好家がそれぞれ工夫を凝らして大切にしていたようです。

プラスチック素材が開発され、牛角やアワビの貝殻の代用として使うようになったことから、今日では大変安く入手できるようになり、多くのファンに楽しまれるようになりました。
今でも本物志向の角師には、牛の角・白蝶貝・黒蝶貝・アワビなど天然素材の弓角に根強い人気があります。

プラヅノ(プラスチック製の弓角)のカラーバリエーションは、赤・ピンク・オレンジ・パール・白・ブルー・レインボーなど豊富で、ベイトの種類、ターゲットの魚種、天候、時間帯、潮の濁り具合、場所などにより使い分けるようですが、私の経験ではカラーよりも小魚が逃げ惑うようなアクションがヒットに差が出るように感じています。

江ノ島裏磯や大磯で秘かなブームとなっていたこの弓角を使ったショワ(陸)からの釣りは、シンプルなアイテムでルアー感覚で釣行できることなどから関東太平洋側を中心に広がり、今では「サーフトローリング」という新しい分野として確立され全国に広がりつつあります。




ショワ(陸)からの釣りですが、サーフ(砂浜)、磯、漁港堤防から遠投しますので、タックルは釣り場によって異なります。
ターゲットの青物は、初夏から秋にかけて接岸しますが、青物以外にも、スズキ・ヒラメ・マゴチなどが狙えます。

弓角の内側からハリスを通して結びコブでしっかりと止めてください。
巻き上げることで弓角が回転し、ターゲットに小魚が逃げ惑うようにアピールするのですが、回転は角(プラスチック部分)の曲がり具合で異なります。
角の曲がりが大きいとよく回転し、逆に小さい場合は回転も小さくなります。
プラスチック製の弓角は、ハリの部分をペンチで掴み熱湯を掛けて曲がりを調整することも出来ますが、火傷しないように注意してください。
よく回転する弓角にヒットの確率が高くなるものではありません。


[サーフ]
外房の砂浜からは100メートル超の遠投が必要になります。
ロッドは27~30号負荷で3.5~4.5メートル前後の投げ竿
リールは投げ専用または6000クラス
ラインはPE3号を200メートル超
弓角トレーラーはジェット天秤20~25号またはスキップバニーか遠投マウスの20号or25号
ハリスはフロロカーボン5~7号を2.5~3メートル
弓角は4~5センチを基本に、ターゲットのサイズにより9センチまでを使い分けます。

なお、ナブラや鳥山が見られる時のトレーラーは、デュエルのスキップバニーかヤマリア(YAMARIA) の遠投マウスで海面を飛び跳ねているように演出すると好いようです。
シンキングタイプのトレーラーも早や巻きによって海面を飛び跳ねます。

             トレーラー規格
スキップバニー
 デュエル 「ST」スキップバニー(F) 20号 14(オレンジ)
 デュエル 「ST」スキップバニー(S) 25号 Y(イエロー)  
遠投マウス
 ヤマリア(YAMARIA)遠投マウス2 F20号 ピンク
 ヤマリア(YAMARIA) 遠投マウス2 S25号 イエロー

遠投マウスシンカー
 ヤマリア(YAMARIA) マウスシンカー 20号 イエロー
 ヤマリア(YAMARIA) マウスシンカー 25号 イエロー


[磯・堤防]
磯や堤防からは50メートル以内でも釣れますが、遠投した方が広く探れます。
ロッドは3~5号4.5~5.4メートルの遠投磯竿か10~12フィートのショワジギロッド
リールはダイワの3500またはシマノの5000クラス
ラインはPE2~3号を150メートル超
弓角トレーラーはジェット天秤10~15号またはスキップバニーか遠投マウスの10~20号
ハリスはフロロカーボン5~6号を2~3メートル
弓角は4~5センチを基本に、ターゲットのサイズにより9センチまでを使い分けます。

             トレーラー規格
スキップバニー
 デュエル 「ST」スキップバニー(F) 10号 14(オレンジ)
 デュエル 「ST」スキップバニー(S) 15号 Y(イエロー)
 デュエル 「ST」スキップバニー(F) 20号 14(オレンジ)

遠投マウス
 ヤマリア(YAMARIA) 遠投マウス2 F10号 紫/ピンク
 ヤマリア(YAMARIA) 遠投マウス2 S15号 イエロー
 ヤマリア(YAMARIA) 遠投マウス2 F20号 ピンク

遠投マウスシンカー
 ヤマリア(YAMARIA) マウスシンカー 15号 イエロー








ナブラや鳥山が見えたらベスト、進行方向前方沖目に投入して素早く巻き上げます。
ソウダカツオやサバは、海面を飛び跳ねるような早や巻きで、ショゴやワカシは水面から飛び出さない程度のスピードで巻きます。

ナブラや鳥山が見えないからといって、ターゲットが回遊していないわけではありません。
ナブラや鳥山が見えない時にヒットさせているケースがほとんどですので、より広角に粘り強くキャストしましょう。

また、漁港など水深のある場所では、ターゲットの泳層が時間帯などにより変化しますので、ボトムまで沈めてから巻き上げることも試してください。

よく釣れる時間帯は、朝マズメの日の出前後と夕マズメの日没前後ですが、セグロイワシなど小魚が接岸している時は日中でも釣れますので、固定観念を持たずにキャストを繰り返してください。

アタリはガッンと明確、早や巻きしてますので軽くアワセて巻き上げてください。
大アワセは口切れや結びこぶがスッポ抜ける原因になります。

なお、ハリ掛りした魚よりも巻き上げのスピードが遅れるとバラシの原因になりますので注意してくださいね。












堤防は、キスの投げ釣りからクロダイの団子釣りまで幅広く楽しめる好釣場