I’s Blog

伊藤久志@アイズサポートのブログです。

思春期からの切り替え

2023-03-31 19:55:53 | Weblog
切り替えと言っても、保護者としての切り替えってのになります。
幼少期や学童期は、言い聞かせという名の長い説明や力技で乗り切ってたのが、
少しのきっかけで喧嘩や言い合いに発展しやすくなったり、関係自体がこじれてきたりしますよね。
だれしもが陥る時期があるかと思います。

これまでの戦略をもっと徹底しないといけないと思ったりもしますが、
実際は今までの戦略を切り替える必要があるというケースが多いかと思います。

例えば
・ちくいち注意してたのを見守りを多くする
・褒めてから修正フィードバックしていたのを褒めるのみにしておく
などなど

こういうのってケースバイケースだけど、実行するのが勇気いります。
これまでの習慣と異なる行動を実行するのは誰しも大変です。

参考になる本は、
・ペアレントトレーニング思春期編
・CRAFT分野は異なりますが参考になります

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偏食への介入手続き

2023-03-29 16:03:47 | Weblog
偏食シリーズ第2弾

とりあえず、論文検索してレビュー論文を探してみる。
よさげな論文が見つかった。
Silbaugh et al.(2016)
筑波大学の趙先生が精力的に研究されたようなので、その博士論文が公開されると助かるのですが、まだ全公開はされていません。

とりあえずSilbaugh et al.(2016)で抽出された文献の中で使われている介入手続きを列挙していこう。

・AC (antecedent choice):あらかじめ選択させる
・CP (contingent praise):随伴して賞賛する
・DBF (demand or bite fading):要請、もしくは?
・DNRA (differential negative reinforcement of alternative behavior):代替行動の負の分化強化
・DRA/F (differential reinforcement of feeding responses with high preferred food):好みの強い食べ物を使った食べる反応の分化強化
・DRA/NF (differential reinforcement of feeding responses with non-food items):食べ物ではないアイテムを使った食べる反応の分化強化
・EE (escape extinction):逃避消去
・EO (presession establishing operation):事前の確立操作
・HPS (high-probability sequence):高確率・指示順序手続き
・MP (mandibular prompt):下顎プロンプト
・MD (modeling):モデリング
・NRS (non-removal of the spoon):スプーンの非除去?
・PP (paced prompting):ゆっくりとしたテンポで進むプロンプト?
・RP (re-presentation):再提示
・RC (response cost):レスポンスコスト
・RL (rules):ルール
・SP (simultaneous presentation):同時提示
・SF (stimulus fading):刺激フェーディング
・TC (time-contingent presentation of preferred stimuli):好きな刺激の時間に随伴した提示
・TS (token system):トークンエコノミー

色々あるな~。具体的な手続きが名前だけだとわかりにくいものもあるので、実際に文献をあたって調べることが必要だな。
逃避消去が一番出てくるが、研究の動向としては逃避消去は最終手段と考えて侵襲性の低い手続きを考案することが流れのようだ。
趙先生の博士論文も同様の流れにあると言っていいと思う。

教育機関にコンサルテーションに行くと、偏食に関する相談があると、「かけひき」という手続き名がよく出てくる。
なんとなく話を合わせて相談にのってるけど、この「かけひき」って定義するとどんな手続きなんだ?
これだけ食べれたら好きな食べ物が食べれるという手続きを指して使ってる場合が多いと思いますが、実際どうなんだろ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偏食

2023-03-26 10:52:49 | Weblog
自閉スペクトラムをはじめとした発達障害の子どもには、偏食が伴うことが多いと言われている。
仕事上、偏食に関して相談にのることもある。
このテーマ限定で研修の講師の打診が何度かあったが、「自分はこの分野に明るくない」ことを伝えて、連絡が途絶えることが続いた。
絶対に克服しなければならない問題ではないと思うので、介入の意義やバランス感覚が難しいと以前から考えあぐねていた。

ただ、自分が研究テーマとしたトイレットトレーニングも、偏食と同様の範疇にある。
つまり、必ずしも解決しなければならない問題ではないが、その取り組みによって保護者・支援者が療育スキルを身に着けて、そのスキルがその後の子育てや支援に広範な影響を及ぼす可能性があるという「ポジティブな相互作用の構築」が意義としてある。
偏食に取り組むことで、適切な目標設定のコツを学んだり、事前の工夫の引き出しを拡げたり、強化のコツを学んだり、やりすぎない引き際を知ったり、そんなことが他の分野の支援にも波及すれば大成功と言える。
もちろん、食べられるものの幅が拡がれば、それはそれで良し。ただ、それだけを目標にすることは、バランス感覚が悪い。

このような支援の意義問題は、トイレットトレーニングや偏食に限らず、多くの分野で見られると思う。
小難しいことを捏ねているように聞こえるかもしれないが、これを明確にしておかないと、後々ややこしいことになる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

卒業

2023-03-22 19:53:48 | Weblog
セッションの中で、余暇スキルの一つとしてカラオケを練習したりします。
最近は卒業シーズンなので、卒業ソングを選ぶこともあります。
私にとっての卒業ソングは、尾崎豊やユーミンでしょうか。
世代によって異なるところが面白いですよね。
子ども達が選ぶ最近の卒業ソングにはついていけてないです。

私が担当してる子どもが通ってる支援学校では、カラオケしてるらしい。
すごい良い取り組みだな~と思う。

それなりの集団でやるとなると、歌うスキル以外のスキルも関係してきます。
・手拍子/タンバリン
・賞賛
・順番交代
・しんみり聴く
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

講演会『障がいのある 子どもを支える ~保護者と支援者のための知恵~』のお知らせ

2023-03-21 21:03:56 | 仕事
4月23日に立命館大学いばらきキャンパスで実施される講演会で、講師を務めさせていただきます。
『障がいのある 子どもを支える ~保護者と支援者のための知恵~』
参加費無料で、期間限定の無料配信もあります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

工作

2023-03-19 18:41:45 | Weblog
工作好きだけど、プラモデルは難しいなという子にこちらがおススメ。
小学館クラフトブック

基本、ノリを使わなくてもできるけど、ノリを使いたくなるところもある。
ノリはテープのりを使うと非常に綺麗に仕上がる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和5年度 ABA療育サービスの利用者募集してます

2023-03-17 19:32:36 | 仕事
新規の方の受付をしております。
・個別療育
・オンライン
・セカンドオピニオン

詳しくはこちらをご参照下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

博士論文執筆その後

2023-03-01 19:23:28 | Weblog
立命館大学人間科学研究科から博士学位の授与が決定しました。
「ドクターイトウ」になります。
これまで特に肩書がありませんでしたが、「博士(人間科学)」が書けるようになりました。
博士といっても、いまどき「論文博士」で申請しました。
恩師も論文博士で学位を取っていたので、自分もいつかはマネできるといいなと憧れていましたが、現実になりました。
おそらく今後、論文博士という制度は無くなっていくと思います。滑り込みセーフって感じです。

ところで、論文のテーマは「自閉スペクトラム症と知的障害児者に対する機能的アセスメントに基づくトイレットトレーニング」です。
論文のセールスポイントは以下になります。
・ストイックな先行研究のレビュー
・トイトレの意義の明確化
・多層ユニットの機能的アセスメントに基づく手続きの個別化
・専門家ー保護者の相互作用の提示

学位をとれたことはもちろん嬉しいのですが、実践や海外学会発表や審査など論文執筆に伴うすべてのプロセスが自分にとって宝物です。
御尽力いただいた皆様に心から感謝を申し上げます。
まだまだ未熟者ですが、皆様、今後とも宜しくお願い致します。

最後に、天国にいる久野先生に一言「研究者の卵になれました!」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする