メイチダイ

スズキ目フエフキダイ科メイチダイ属

これで33センチ。
リリースサイズは別にすると約10年振りに釣った。
メイチとしては標準サイズだが、流石はフエフキダイの仲間。
最初の引きはなかなかだったぞ！

この魚、見た目がよろしくない。
なんか出来損ないのマダイみたいな感じだ。
事実、浮いてきた時はチャリコと思ってガックリしたし…。
個体によっては、茶色の柄？が強く出ているので、汚れた感じがする。
大半の釣人が、なんだこの魚？って思うかも知れませんね。
これが、新地辺りの料亭でどのくらいの価格で取引されてるか聞けば、「もう１匹釣ってやろう」と思うだろう。
食べれば、「もう１回釣りたい！食べたい！」と思うこと間違いないのである。
イサギや尾長もこの時季は、実に旨い。
しかし、この魚はその上を行きますなぁ。
個人的には、白身で一番旨いと思ってます。
あっ！イシガキダイも捨てがたいけど…。

夏になると沿岸に寄って来るのか釣れ出す。
秋にはパッタリと居なくなる。
夏に釣れる魚でも、少しは冬にも釣れたりするのだが、メイチはどこに行くのかな。
タマミやコロダイも夏場の魚だけど、冬でもたま～に釣れるモンね。

グレ釣りの裏本命として夏場のお楽しみ程度に思っておいたほうが良いが、本気で狙うなら何点かある。
　・砂地が近くにあるポイントが良い。
　・晴天の凪の日が良い。
　・潮が通さないワンドが良い。
　・あまり浮かないので、底を狙うと良い。
　・ボイルで釣れるが、マムシが大好き。
　・ウキ釣りよりズボかブッコミが手っ取り早い。
こんなもんでしょうか。
狙って釣れる（と思う）ポイントもいくつか知ってますが、それはナイショ♪

釣れたら、出来る限り「活け」で食べたい。
翌日になると身が少し柔くなります。
その身は、白身を越えた純白、いや白銀と言っていいか。

特に銀皮（この表現があってるのか？）が素晴らしい。
それと血合いが皆無である。
上品な脂が乗った白身は、なんにしても旨いが、特に刺身や握りが最高！
でも意外と焼き物は駄目だと思うのは私だけだろうか。

あ、そうそう。
メイチの由来は、「目に一文字の柄がある」「目が大きい」からだと言われてます。
それと目を潰すと臭みが出て不味くなると良く書いてますが、ほんとかなぁ～？
やってみても良いが、ほんとに臭くなったら泣くに泣けないなぁ…（汗）