1から続き
東京駅というのは本当に規模がデカい
世界からコンニチワなのだから当然だが
慣れない静岡人は
完全にお上りさんの顔つきになってしまい
すれ違いざまに
自ら避けてしまうところなんかも
田舎もんバレバレである
「ーーー〜次に発車します新幹線は
**時**分ひかり***号新大阪行です・・・
停車駅は品川〜・・・」
母はキョロキョロ視線が定まらず
完全にお上りさんを誰に遠慮することもなく
地で行っている
そんな母を尻目に
さっさと自由席を確保するべく
自身はホーム列の先頭に並ぶのであった
ーーー出入り口が開き
母を引き連れ2列席を確保する
はァ〜〜〜〜〜やっっっっとこれで
何もかも一安心
後は
寝るなりキョロキョロするなり飲み食いするなり
好きにやってくれたまえ母よ
そう思い
若干シートを倒しつつ
くつろぎモードに入った
新幹線はドアが閉まるのも静かだ
さすが日本が世界に誇るスーパーエクスプレスである
兄弟の体調などすっかり二人のアタマから消え去り
在来線常連の自身には
今これからまさに夢の時間が始まる瞬間であった
ーーーアレに気づくまでは・・・・・
3へ続く