坂下りはスリップせず、転倒せず成功。次は、右ターンです。
セルボタンを押したままにして、右ウインカーを人差し指でスイッチを上に上げて点滅させました。エンジンの回転が落ちそうになると、灯りがチラつき開閉器がカチッと音を立てました。そんな時は、アクセルグリップを上げ下げして回転数を稼ぐようにしました。
カチッキュウォ〜と唸ったりカチッキュドッドッウォ〜と唸ったり、いい音に微笑みました。
クッチクッチ…
左脚をゆっくりフットレストから上げチェンジペダルに上げ、クラッチレバーを握り、爪先で一回入れました。ヘッドライト上のパイロットランプが消えました。
ガチャ
身体を右に傾けながら、ゆっくり右フットブレーキを緩め、右脚を着地させました。手ブレーキを緩め、クラッチを握ったままにして、右Uターンの準備完了。
トットッドッドッウォンドッドットットッ…
アクセルグリップを中下中下と何度か 動かしました。これは、平坦地で走り始めの際や変速準備をする際の習慣にして、エンストを防ぐようにしていました。
ガチャ
ローギアに爪先で入れました。
ウォ〜〜ロロドドトトトト…チャリンチャリンチャリンチャリン
右傾げにしてハンドルを右に切りながら、アクセルグリップを下中上と上げながらクラッチをゆっくり緩め、右軸足を雪面につけるとターン終了。アパートの壁面が左手に見え、やったーと思いました。車体が曲がる瞬間、エンストすることもありました。ピストン位置により再始動に手間取ることもありました。 そんな時は、プラグにガソリンが被っているから、セルを回したり、キックも入れたりして、シリンダーのガソリンを逃がしてあげます。
キュルキュルキュルキュルガリッバーンキュルキュルガリッバーンキュドッドッキュドッドッウォ〜〜
キックペダルを戻し、左脚を今度は地面につけて蹴りながら車体を動かし、坂の入口へ着けます。(助走距離の長短により右にするか左にするか試してみました。)
ここまでが降坂登坂の第1段階です。緊張しながらですが、感覚を掴むと楽しくて、重労働たとは感じませんでした。