しるべない旅

幼い頃の思い出と日々の雑感気まぐれに綴っております。

バイクふれあい記91

2023-12-07 08:55:11 | 思い出のクルマ
さて、音フェチの私は、チェーン装着の試運転でも、いたずら心が働きました。北西季節風が強まり、エンジンが冷めやすいから、セルの音を鳴らしたり、キックを入れたり、優しい気持ちでエンジンと対話していました。
左足を着地させ、キーをライトオン位置にしたまま、休憩しました。
トットットッ トットットッ くろがね号オート三輪もVツインでしたから、V型ではなくてもツインだから、エンジンが止まる寸前はこんな感じでした。この音色がとても好きだったから、そのまま左腕の力を抜いていると、エンジンの回転数が落ち始めます。そして、キュコという音がして止まりました。そこで左親指と人差し指でボタンを挟んだまま、左足でキックペダルをゆっくり踏み降ろしてみました。半分踏み降ろすとドッここで片方のピストンの圧縮を感じました。残り半分をゆっくり下まで踏み降ろすとドッロドッ エンジンが暖まって止まったから、股間に響くかなりしっかりした点火音と排気音が聞こえました。いい音だから、お兄ちゃんに微笑みかけました。ペダルに土踏まずをしっかり置き、ゆっくり腿を上げました。お兄ちゃんにケッチンが怖いからと教わったからです。





バイクふれあい記88

2023-12-06 17:40:30 | 思い出のクルマ
まだ降雪はなかったものの、コンクリートや砂利道は、凸凹があるから、いい実験台でした。ウォントットッウォントットッガチャウォ〜ドロドロトットットッチャリンチャリン ハンドルをしっかり握り、ローギアだけを使い、走り始めました。本当に、スロー運転でしたが、左足を接地させながら、地面を蹴る感じで歩くようなスピードで動きました。雪道はこんな感じになるとわかりました。セルボタンを押したままにしていると、エンスト寸前だとカチッキュドッキュルルキュドッキュルルカチッカチッと音がしてすぐに走りを取り戻せました。エンストすると、シリンダーが寒気ですぐ冷えるから、セルとエンジンのせめぎあいが聞こえていました。アパート前の通路を何回か往復して、ハンドル感覚を身に着けました。