フランシスコ教皇聖下による
聖ヨゼフ特別年における聖ヨゼフへの祈り
(『使徒的書簡 Patris Corde 』より)
Salve, Redemptoris custos
et sponsus Mariae Virginis.
Tibi Deus suum Filium commisit;
in te Maria fiduciam suam reposuit;
tecum Christus vir factus est.
O beate Ioseph,
etiam nobis monstra te esse patrem,
atque duc nos in vitae itinere.
Impetra nobis gratiam,
misericordiam et animum,
et tuere nos ab omni malo. Amen.
サルヴェ
贖い主の守護者
おとめマリアの浄配よ
神はご自分の御子をあなたに委ね
マリアはご自分の信頼をあなたに寄せ
あなたと共に過ごされたキリストは
大人へと成長されました
あぁ、幸いなヨゼフよ
あなたが私たちの父でもあることを示し
人生の旅路を歩む私たちを導き
私たちに恩寵、憐れみ、気力をもたらし
あらゆる悪から私たちをお護りください
アーメン
※この祈り文の中で
「神はご自分の御子をあなたに委ね」と
さらっと記載しましたが
教皇聖下は
Tibi Deus suum との文のうちに
『あなただからこそ』
神はご自分の御子を委ねられた
ということを
強調されておられるようですので
そんな意味合いをこめて
特に、この聖ヨゼフ年にあたり
全教会の守護者であり
私たちの慈父である聖ヨゼフに
敬愛のうちに呼びかけようと思います🍀
ちなみにフランシスコ教皇聖下は
この聖ヨゼフへの祈りについて
前ふりで次のように紹介しました
『Imploremus denique
a sancto Ioseph gratiam gratiarum:
nostram conversionem.
要約すれば私たちは
聖ヨゼフから恩寵の中の恩寵を
(あらゆる恩寵のうち最たる恩寵)
つまり、私たちの回心を
切に願い求めなければなりません
Ad eum nostram dirigamus orationem:
それゆえ彼に向かって
私たちの祈りをお捧げいたしましょう
Salve, Redemptoris custos
et sponsus Mariae Virginis.
Tibi Deus suum Filium.....(祈り文省略)』
いろいろ求めたいことは
人それぞれあるでしょうが
(家族、自分、心配事、人間関係、
健康面、経済面、環境面、なんやかんや)
大切なことはただ1つ
私たち自身の本当の回心
悔い改めによる霊魂の救い
そこにフォーカスしてください
といった意味で
限定的に「nostram conversionem」
と表現されたんだと思います
そこをうやむやにしたまま
他のを求めるんじゃなくて
そこに向き合うことで
他の物事も新しい視野で
希望に満ちたとらえかたができて
霊的にも現実的にも
実り豊かな人生を送れるようになり
やがては
善い死の恵みをいただいて
天上の家族の一員として
私たち1人ひとりも迎えられるようになる
といったことなんでしょうね🍀