関門・北九州の風 ふるさと提案

ふるさと活性化提案

・訴状 添付書類

2006年04月24日 | Weblog

・日本全国 自治会惨酷物語り

2006年04月16日 | Weblog
日本全国 自治会惨酷物語り(あなたの街は大丈夫?)
2006-04-15
佐伯雅啓(注1)
大木正美(注2)

〔日本がおかしくなった〕
 近年、日本と日本人がおかしくなった。「変になった、異常になった」という意味だ。
道徳、道義、礼儀作法の乱れは言うに及ばず、不正行為や犯罪が増え、自己中心で非常識な行動をする者が増えた。これらの異常現象は、政治家、官僚・役人から企業経営者など財界人、NHK等のマスコミ関係者から、正義を守るべき役目の警察関係者にまで及ぶ。
恥も外聞も気にせず、自分の利益の為には何でもする者が増えた。ホリエモンは一例だ。
あまりの酷さに、我われ庶民は慣れてしまい、怒ることを忘れ、怒る力さえ失っているようにさえ見える。それではいけない。怒りを忘れては、悪者はハビコルばかりだ。

〔身近な自治会、町内会も〕
 我々の生活に身近な自治会や町内会でも、犯罪すれすれの不祥事が起きているケースがある。だが、これらの会の置かれた特殊な条件から、問題が表面化しにくいが、見過ごしてはならない事態が、日本の各地でもおきている様だ。社会生活が複雑化して、災害時の対応や防犯問題など、行政だけでは手が届かない問題が多い。だから本来は自治会や町内会の組織・運営は今後ますます大切になるのだが、自治会町内会の現状は問題が多い。

〔住民が関心を持つべき〕
 国会議員や官僚の不正や犯罪は、一般庶民には解決困難で、政治家や警察・検察などの司直にまかせることが必要だ。しかし身近な自治会・町内会の問題(不正運営など)は、その街に住む住民が問題意識を持ち、追求・抗議し、是正・解決する必要がある。そのためには、地元住民が関心を持つべきだ。この問題は全国的に共通の問題といえそうだ。

〔神奈川県相模原市の例〕
 人口67万人で今も増加中の市に、東林間自治会という4500所帯のマンモス自治会がある。その現状は「自治会惨酷物語り」ともいうべき状況で、全国の自治会の反面教師と思われる。その現状を紹介し、問題の原因を分析し、皆様のご参考に供したい。

 (注1:長周興産・相模原研究所 政治システム研究室)(注2:東林間自治会員)

1.東林間自治会員は「ネギ」背負った「カモ」なのか?

〔超・巨大自治会の弊害〕
 相模原市の東林間自治会は、会員数(世帯数)が約4500の超・巨大自治会である。
4500世帯は約70区に分割され、各区には区長と称する世話人がいる(計70人)。
各区は更に複数班に別れ、各班には班長と称する世話人を置くピラミッド型の組織だ。
 区長と班長の主な任務は、各会員から年3600円の自治会費の集金と、自治会執行部からの資料等の配付だ。自治会規約では会の重要な目的として市からの資料の配付を挙げるが、市広報等の市の主な資料は、現在は自治会を経由せず新聞折り込み配付になった。
 これは自治会への加入率が全所帯の60%程度である為と思われる。世帯数が4500もあると、毎月の区長会等のための一般会員からの意見要望の吸い上げが実質的に困難であり、現実には殆ど行われてない。現状は会執行部からの上意下達のみだ。組織が巨大になりすぎて、充分に機能しなくなっているためだ。これは常識的にも分かることだ。

〔それでも会員増加を図る理由は?〕
 自治会が有効に機能するに適当な規模は500世帯位と思われる。だがK自治会長らは今も会員増加に熱心で、自治会報で「会員加入促進運動展開中」と毎号PR中だ。過日の区長会で自治会長は「新会員勧誘に成功した会員には、新会員の初年度会費を贈りたい」と言った。これはネズミ購の発想だ。彼は以前からネズミ購の発想が得意だ。何故そうまでして会員を増やす? それは「会員が増えるほど会長らが儲かる」仕組みだからだ。

〔市から自治会長らへ毎年奨励金がでる〕
 相模原市は自治会員1世帯あたり毎年400円を税金から奨励金として自治会へ出している(市民生活課の話)。その金より市自治会連合会理事18人が各人24万円を取り、残り90%=約6000万円を地区自治会連合会と単位自治会へ渡す(H16年3月東条議員調査)。東林間自治会には4500世帯×400円×90%=約160万円が渡る。
同自治会の会計報告では「市から毎年約90万円の協力金が入金」とあるので、差額の約70万円は?

会員が増えるほど会長は儲かる仕組みだ。東林間地区は今も人口が増加中で自治会加入者も増えている。会長らには「ネギを背負ったカモが来る」ように見えるだろう。

2.自治会員が自治会総会の傍聴を禁止されるオドロキ

〔これも相模原市の自治会の例〕
 同市の東林間自治会は会計処理や会運営での不明朗さ等で色々の問題を内蔵している。
同市の担当部門の職員へ電話して、「東林間自治会の異常な問題を知っているか」と尋ねると、「皆さんで相談して、うまくやって下さいよ」との返事。とっくに異常を認識している様子だが、問題を大きくして欲しくないとの気持ちが電話と通じて伝わってきた。

〔会幹部による非民主的運営〕
 会員4500世帯から任期1年で選ばれる約70人の区長達は、自治会の実態を殆ど知らずに、毎月1回開かれる区長会に出席する。出席は義務だから仕方ないと思いながら。
しかし出席するうちに、会の幹部による運営が異常だと気がつき始める。正義感のある人や、常識の持ち主は、席上で異議をとなえたり、抗議するようになる。すると幹部役員らは「検討します」など言って強引に議事を進める。しかし幹部役員らに都合の悪いことは無視し、議事録にも載せない。結果は「無理が通って、道理がひっこむ」ことになる。

〔抗議もむなしく、諦める区長たち〕
 2003年度に区長だったS氏は、この異常な運営は許せないと思い、問題の数かずを指摘して詳細な抗議文を幹部へ渡したが、適当にあしらわれた。区長会の席上でも何度も抗議したが、会長の取り巻き=子分の役員達から「議事進行!」「異義なし!」との声が上がって押し切られた。懸命に努力したS氏は、「むなしくなった。もう自治会には一切係わりたくない。自治会の改革への協力も断る」と言って、貝のように口を閉ざした。

〔自治会総会の傍聴はできぬとの噂〕
 東林間自治会の運営が異常との噂を複数人から聞いたので、年に一度開かれる自治会総会(H16年4月29日)を傍聴することにした。ところが総会には自治会役員と区長、および来賓以外は入れないとの話を聞いた。そんなバカな話は無いと思い、自治会の規約(H15年度)を読むと、「総会は会員により選ばれた代議員(区長)及び本部役員で構成する。通常総会の代議員は前区長おおび新区長とし、臨時総会は、新区長のみとする。
本部役員は会長1名、副会長若干名、会計1名、監事2名である。」と書いてあった。
 一般会員の総会傍聴は禁止するとは規約に無いことを確認した。そこで筆者ら(佐伯と大木)は自治会総会会場(東林間児童館)に出かけた。そして傍聴を見事に断られた。

〔来賓者も総会審議から隔離された〕
 大木は佐伯より先に行ったところ、会場入口で見張っていた人にチェックされ、「区長ではない」と言うと入場を断られた。そこで此の状況をパソコン記録に残すため、一旦は自宅に戻った。佐伯も会場入口で名前を尋ねられたので答えた。すると「ご案内します、こちらへどうぞ。」と連れて行かれた先は会場ではなく、会場の2階の広い和室だった。
 そこには7~8人の先客があった。神奈川県議会の本村議員、相模原市議会の金子議員と山下議員と数人の老人がいた。名刺を交換すると、老人達は自治会長経験者らと判明した。察するに、ここは来賓控室で、佐伯は来賓に間違えらえ、ここへ案内されたらしい。
本村議員は気配りが素晴らしく、佐伯に座蒲団を勧められたので恐縮した。女性が茶卓に載せてお茶を出してくれたので、飲みながら金子議員と雑談して待っていた。

〔1時間も待たされた挙げ句に・・〕
 気がつくと1時間も待たされている。老人=自治会長OB達の様子が変だ。聞いてみると、例年の自治会総会では、来賓者も総会に最初から参加して審議状況を聞くのが慣例だが、今年は来賓が別室に祭り上げられた(隔離された)感じという。不満を言い出した。
県議会の本村議員は、待ちきれずに部屋から出ていった。なぜ来賓を審議から隔離したのか? 私にはすぐ見当がついた。不明朗な会運営をしているので、区長らが口々に異義、抗議し、総会が紛糾・混乱することを自治会幹部が予想し、審議が終わるまで来賓を別室に隔離したのだ。審議終了後に来賓挨拶の時間を設け、来賓を会場に呼ぶ策略なのだ。

〔佐伯を追い出しにかかった〕
 やがて一人の男が来て「審議が予定外に延びて申し訳けございません」と言ったが、佐伯に気がついて「失礼ですが、どなた様ですか」と聞く。「自治会員の佐伯です」と答えると、「区長以外の人はお引取りください」と強圧的に追い出しにかかった。ここで待てと言うから待っていた。1時間も待たせて、帰ってくれとは本当に失礼だ。なぜ傍聴させない?」と尋ねると、「前例がない。一般会員の傍聴は禁止と役員会で決めたから」と言う。私は「規約に禁止とは書いてない。横暴運営は許さぬ」と約10分間も論争した。
 この論争の一部始終は、この部屋に居た来賓全員が見聞している。結局、私は断固抗議して居座り、来賓と共に1階の総会会場に入り、最前列に着席したが、議事の審議は終わった後だった。私を追い出そうとした男は当時は自治会の総務部長(現・副会長)で名前も判ったが、本報告では「クボンダ氏」と仮名で呼ぶことにする。

〔傍聴禁止は権利の侵害だ〕
 この問題を如何に処理すべきか、私は知人のS検事(横浜地方検察庁・相模原支部)に相談した。すると「自治会費を払っている会員が、自治会総会の傍聴を禁止されるのは、権利が侵害されたことになり、損害賠償を請求できる。但し損害金額は多くはないと思うので、小額訴訟をすれば、弁護士に頼まなくても素人でも裁判に持ち込める」という。
 この理論では、4500人から70人の区長を差し引いた残り、約4430人は現在も事実上、自治会総会を傍聴できないから、全員が損害賠償請求権を持つことになる。請求の相手は自治会法人東林間自治会の代表者=自治会長「キンマタ氏(仮名)」だろう。
 これは自治会の横暴運営の一例にすぎない。                 

・予見された水中翼船事故

2006年04月13日 | Weblog



高速船事故 けが人は104人に 船底が大きく損傷
2006年 4月11日 (火) 00:53

http://www.janjan.jp/media/0609/0609080864/1.php

関釜水中翼船の高速運行が危険である警鐘を、10数年前から指摘していた。
大きな事故で人柱の犠牲が立つまで安全は見直されない、ノーテンキニッポンの体質。
一周忌を迎えた電車脱線転覆事故も、以前から指摘されていた安全対策を日和見したところから発生している。組織が大きくなればなるほどみんなが日々無責任慣れしていく



・かんもん北九州ファンクラブ発足10周年<特別企画>講演記録

2006年04月10日 | Weblog
かんもん北九州ファンクラブ発足10周年<特別企画>講演記録

演題:「危険いっぱいの時代、いかに身を守るか」 
講演者:佐伯雅啓(会員)
日時:2006年3月9日(木) 18:00~19:00 (以後は情報交換会)
会場:「九州工業大学鳳龍クラブ」東京都港区新橋 2-20-15 新橋駅前ビル1号館5階


〔はじめに〕
 昨年の秋からファンクラブの会報に、列車事故と安全性、関門海峡の渡し船の安全性、関門海峡横断ロープウェイ計画の安全性の話などを書きました。すると当クラブの杉原代表から「安全性について此の会で皆さんにお話したらどうか」とのお話を頂きました。
 そこで今日は1時間ほど貴重なお時間を頂きまして、私の経験や日ごろ感じていることから、「危険いっぱい時代、いかに身を守るか」とのタイトルで、お話させて頂きたいと思います。予定では、はじめの50分位、私がお話をして、その後で時間があれば、皆さんから、ご質問やご意見を頂いて、質疑応答の時間も取りたいと思います。
 私は自分と家族の身の回りや、生活、行動などに関して、どの様な安全上の不安があるのか、裏返して言えば、どの様な危険があるのかを考えて、分析してみました。すると私自身が改めて驚くほど、私達の身辺にはキケンがいっぱいあることに気がつきました。
 昔は「日本は世界一安全な国」と言われていました。しかし現在は全くサマ変わりしました。今の日本は、世界でも最も危険の多い国の一つと思います。「危険列島・日本の、危険いっぱいの社会と生活」と言っても過言ではありません。そして私達が晒されている無数の危険の事例、その原因、さらに危険の原因が生まれる背景を分析して、各々の危険に対する防御策、言い換えると対策をご説明しようとすると、とても1時間では足りないことが判りました。説明したいことを要領よくまとめて文章で表すには、分厚い本を1冊書く必要がある程です。ですから今日のこの席では、全体の内の、ごく一部を、かいつまんでお話することにしたいと思います。

(問題の背景にあるもの)
 それでは少し具体的な話に入りますが、安全を阻害する危険の具体例を説明し始めると無数にありまして、際限がありません。そこで、私達の身のまわりや、生活、日本の社会にある、危険を生じる共通的な原因、共通的な背景、共通的な要素を先にご説明します。
それによって、後の具体的な事例の説明を、効率的におこなうことができると思います。
 我々日本人は一般的に性格が温和で、他人に親切で正直で、他人を信じやすく疑わず、遠慮がちで自己主張をあまりしません。これらの性質は昔ならば好ましい良い性質であったといえます。しかし現代では、これらの良い性質が逆に災いして、安全が脅かされて、犯罪に会いやすく、危険や被害を受けやすい原因になっています。そのような性質の背景になっているものは何でしょうか? それを先ず考えてみます。

〔共通的な背景の第1〕は、日本人が2千年も昔から最近まで農耕民族だったことです。
 それも主に稲作農耕民族だったということです。これは海洋民族や狩猟民族、遊牧牧畜民族とは根本的に異なる性質を日本人がもっていることの大きな背景だと思います。水稲農耕民族は年上の人を無条件に尊敬し、旱ばつ等の危機が起きても、時が過ぎれば事態は改善するだろうと希望的で辛抱し、危機意識が薄い。心配事が起きても、自分は多分大丈夫だろうと楽観的で、急いで解決すべき問題でも先送りする性質があります。

〔共通的な背景の第2〕は、日本人の多くが昔から仏教を信じてきたことだと思います。
 仏教文化が民衆の精神や物の考え方に大きく影響していると思います。仏教では生き物を殺してはいけない、欲張ってはいけない、弱い者は助けるべきであると教しえるので、善人が多く、他人を信用しやすい。そのため悪人から騙され、被害に会いやすいのです。

〔共通的な背景の第3〕は、日本が島国であり、1945年の敗戦まで、歴史上、よその民族から侵略された経験が一度もなかったということです。(蒙古の襲来は失敗した)。
ですから他の民族に対する警戒心が少ないのです。大昔から明治維新まで、外国に対して実質的に鎖国制度をしいたことも、よその民族への警戒心が少ない原因のひとつです。
このため、国内でも国外でも外国人に狙われやすく、被害に会いやすいのです。また日本に密入国の外国人が増え、犯罪が増えています。

〔共通的な背景の第4〕は、中世以来、明治維新まで続いた封建制度です。それに基づく主従関係、上下関係、統治者と被統治者の関係が続いたことです。封建時代には、大名の下に士・農・工・商の身分制度が長らく確立していました。これらの身分制度の元では、・権力者には逆らわぬ、強い者には従う、長い物には巻かれろ、・不平不満を我慢して、自分の意見をあまり言わない、・他人の意見や他人の目を気にする、出過ぎた行動をしない、自己主張は控える、何事も控え目にするのがよい、との考えが浸透しました。
 このため日本人は他人や他国から被害や侵略を受けても、諦めやすい、声高に反発や抗議をしない傾向があります。これが犯罪を招きやすく、他国の侵略や横暴を招ねき易いのです。ブッシュ大統領に頼まれると、小泉首相は断れずにイラクへ自衛隊を送った、米国にゴリ押しされると、不安のある牛肉の輸入を解禁してしまった。他国から圧力をかけらよると、外務省などは弱く、外国に媚をうる日本人まで現れる。これらの現象は、強い者にはなるべく逆らわぬという、日本人のこの性質による所が大きいと私は考えています。
この結果、安全上の問題がある食品や農産物が日本に流入する様な危険も増えています。

〔共通的な背景の第5〕は、1945年の敗戦と、それによる伝統的日本文化や家族制度の崩壊と社会の大変動です。欧米文化、とくにアメリカ文化とアメリカ流の考え方が日本に雪崩込んで、それが良いものだとする迎合的風潮が生まれたことです。過去の日本的なものは悪であり、アメリカ的、自由競争的な考えや制度が善であるとする風潮の高まりです。これらの風潮は利益第一主義、拝金主義、過当競争を生んで、勝ち組と負け組を生んで、社会から脱落する者や失業者を生み、道徳感を喪失させ、犯罪を増加させました。

〔共通的な背景の第6〕は、近年の「グローバリズム」という名の米国主導の風潮です。
これは世界文化の平均化・均質化です。アメリカナイズ・アメリカ化といってもよいと思います。私は「グローバリズム」とは「ヨクバリズム=欲張リズム」だと思っています。
グローバリズムの盲目的信奉者が日本に増えて日本はオカシクなりました。グローバリズムの背景には、米国の市場原理主義があります。この思想も利益第一主義、拝金主義と過当競争を生みました。勝ち組と負け組を生み、社会から脱落するもの、失業者を生んで、道徳感を低下させました。その結果、日本人の犯罪も増えたと思います。

〔背景論のまとめ〕以上の様なお話をしますと、それは日本の文化論ではないか、安全とキケンの問題と、一体どんな関係があるのだ?と疑問を持たれるお方も多いと思います。
 安全と危険の問題は、その国の生活文化、社会文化と、正に表裏一体だということに私は気がつきました。日本人の社会生活で安全が低下し、危険が増えたということは、日本の伝統的固有文化がオカシクなり、危なくなっているという事と同じだということです。
 安全と危険の問題の、共通要因や背景の分析の話が随分長くなりましたが、これらの話を頭に入れておくことが、安全問題を考える上で極めて大切だと、私は考えております。
 では次に具体的なお話をします。

〔具体例1。宅配便を装う、押し込み強盗の危険〕(知人が強盗に殺された例)

 私の親しい親類で、九州工大卒、私と同年輩の男性が数年前の白昼に、殺されました。
犯人は「宅配品をお届けにきました」とマンションの玄関で電話して、オートロック錠を開けさせました。防犯ビデオテレビで見ると、配達員の姿で品物を持っていたようです。
そこで主人がドアを開けると、3人の中国人が押し入り、一人で留守番をしていた主人の手・足を粘着テープでグルグル縛り、口と鼻も塞いで窒息死させたあと、家中を隅々まで荒らして金品等を奪いました。やがて盗品を売った男から犯人グループが判明しました。
日本人暴力団員が犯行を計画し、中国人を雇ったのです。犯人は全部で10人程でした。
なんと、事件が起きたマンションの管理事務所の、元従業員が犯行を手引していました。
中国人犯人の一部は捕まり死刑判決、一人は中国で逃亡中です。日本人の暴力団員は最高でも無期懲役ですが、10年もすると仮釈放されるのが通例で、また罪を犯すでしょう。

 この事例では、殺された被害者は典型的な善良な日本人です。会社社長の経験もあり、注意力も判断力も体力も優れていましたが、正直で、他人を疑わず、宅配員と信じたので殺されました。殺した中国人達は、自分が生きるため金のために平気で人を殺しました。
彼らが日本に密入国した目的は、温厚で裕福な日本人を絶好の獲物と考えたのでしょう。
日本の暴力団員も、アメリカやイタリアのマフィアと同じく、非情で、金の為なら殺人も平気でします。昔の任侠ヤクザは普通の人/カタギの人を殺傷するのは恥としましたが、いまの暴力団員は人間の姿をした野獣だと認識すべきです。

〔対策〕残念ですが今の日本は性善説が通用しなくなりました。見知らぬ人を、うっかり信用すると被害にあう可能性があります。宅配品配達を偽装する犯人への対策は、「宅配品です」と人が来たら、「発送人の住所、氏名は?」と聞いて、確認してからドアチェンを外すことです。私は宅配便の人が来ても、玄関に出ないで済むように工夫しています。
 まず「宅配品受領証」と書いた紙片を予め何枚か作って、玄関ドアの表面に小さい粘着テープで、簡単に剥がせるように貼りつけています。この宅配品受領証には次のように書いてあります。
 「佐伯が不在の場合には、宅配品を玄関付近のコンテナー(プラスチックの衣装箱)に入れて置いて下さい。この宅配品受領証を受領印の代わりに持ち帰って下さい。いつも御苦労様です」(この様に書いてあります)。この受領証には私の住所・氏名のサインを書いて、捺印してあります。そうしておけば、本当の宅配員が来ても不在のフリをすればこの受領証の紙切れを、ドアから剥がして取って持ちかえり、宅配品を置いて行きます。
私が本当に不在の場合でも、品物を持ち帰られことがないので便利です。
 玄関に来た宅配便の人に発送人の氏名・住所を尋ねて、返答された発送人の名前が知人の場合でも、その人から品物が来る心当たりがないとか、少しでも不審な点がある場合には、不審がなくなるまで充分に尋ねて、ドアを開けないことです。その理由は、事前にお宅の郵便受けから、お宅宛ての郵便物を盗んで、貴方の知人の名前を知って、その名前を悪用することも考えられるからです。これを防ぐには、郵便受けの中から絶対に郵便物を盗まれない構造にすることです。(前面から手を入れられない構造。後側に鍵を掛ける)

〔具体例2。不在時刻を確かめて入る空き巣への対策〕(知人が被害を受けた例)

 「宅配品をお届けしたいのですが、何時頃がよろしいですか?」と電話で尋ねるケースがあります。配達して不在だと品物を持ち帰ることになり、人件費が余分にかかるからです。これを犯人が悪用して留守の時間を知られ、悠々と空き巣に入られた友人がいます。
 宅配便配達と称して、在宅時刻・不在時刻を尋ねられた場合には、うっかり不在にする時刻を教えると危険です。その場合には、先ず品物の発送人の住所・氏名を聞いた上で、不在時刻を教えないことです。不在にする場合でも、「その時間は来客があるから、何時から何時の間に配達して下さい」と言うのが安全と思います。

〔具体例3・放火による火災を防ぐための配慮〕(全火災の3分の1が放火による)

 今年1月7日朝、JR下関駅の木造駅舎が放火で焼失して、全国に報道されました。
 原因は放火として74才の老人が逮捕されました。この犯人は北九州の刑務所を出所したばかりで、寝る所も仕事も、金もなく、腹が減って、ムシャクシャして放火したとされています。放火で捕まれば、また刑務所に入れる。寝る所もでき、メシも食えると思ったのでしょうか。不況時代、このような非常識な犯罪がますます増える可能性があります。
 そこで私達は放火被害に会わないように、自分で守る必要があります。具体的には、・建物の外部に燃えやすい物を置かない。・自宅敷地内に侵入されぬよう、人体センサー付きの照明灯(センサーライト)を設置する。・屋根の燃え易い軒下部分を不燃材でカバーする。・火炎ビンや爆発物を建物に投げ込まれても、ガラス窓やガラス戸が割れないよ
うに、強化ガラス、金網入りガラス、接着型透明シート等で対策する。・プロパンガスの容器から延びているゴムホースを切られて、放火されぬよう対策する。等々が有効です。
 その上で法律も、江戸時代のように放火犯人は原則死刑にするとか、アラブの或る国のように、手首切断の刑罰にする位の厳罰にしないと、放火犯罪は絶えないと思います。

 日本では、殺人や放火などの凶悪犯人に対する現在の刑罰は、軽すぎるようです。特に敗戦後は、民主主義とか弱者の人権重視とかの理由で、被害者の損害や苦痛よりも、犯人の人権の方が問題にされる傾向があるので、放火や殺人などの凶悪犯罪は減らず、むしろ
増えています。刑務所を出た人が生活できる仕組みを作ることや、刑罰を重くすることは政治家や法務官僚など国の政治の課題ですが、彼らは誰も言い出さない。問題先送りで、対策がおこなわれません。犯罪を減らすためのシステム的、合理的発想が不得意なのは、日本人の特性のようです。この背景には、大変な事態になるまでは自分からは動かない、様子をみる、面倒な事への介入は避ける、などの性質があります。これには水稲農耕民族発想と、死刑など殺生はいけないとの仏教の影響が、悪く影響していると思います。

〔具体例4・燃える化繊の衣類の危険〕(焼死した例)

 最近は合成化学繊維の安価な衣類が多く売られているが、一人暮らしの人が調理中に着物の袖に火がついて、全身に燃えひろがり焼死した例(私の母親の友人)がありました。
難燃処理した衣類か、少々高価でも燃えにくい羊毛や絹、天然皮革の製品が安全です。

〔具体例5・海鮮料理で病気になった〕

 知人の子供が激症の肝炎になりました。食堂の料理人が不衛生だったことが疑われました。私も家族で海鮮料理を食べ、皆が激しい腹痛・下痢になったことがありました。行きなれた店でしたが、経営者が替わり、外国人(アジア系?)の料理人が雇われた直後でした。この事故で、衛生管理がゆき届いた(清潔感のある)、地元で評判のよい食堂やレストランを選ぶことが大切と痛感しました。

〔技術的な知識を持つことが、危険回避に有効〕

 ここまで5つの具体例についてお話しましたが、少し別の観点からお話します。それは現代の社会は複雑化し、高度に技術的なシステムが増えて、危険を増やしている事です。
 例えば交通機関の分野では競争と利益追求が激化し、新幹線列車は航空機とスピードを競い、大都会近郊では在来線列車も過密運転で速度/時間を競っています。私からみると潜在的危険が増大しています。地震時に脱線転覆したらどうなるか、は不明のままです。
 航空機でも会社間競争が激化し、運賃値引き競争が起きています。その結果、経営コストの切り詰めで、整備の人件費を減らすため、整備を人件費の安いアジアの他国でおこなっている等の話も聞きます。従来の日本人による整備レベルが維持できるか不明。最近は事故には到らなかったが航空機の故障やトラブルが頻発します。以前はなかった事です。
航空機に飛行ルートや飛行高度、飛行時刻を指令する航空管制官が誤判断(ミス)をし、空中衝突寸前となり、機体の激しい動揺やショックで重傷者がでた事故も起きました。
 このように、複雑で高度に技術的なシステムで、一般の素人には内情が分かりにくいシステムに我々は身をあずけざるを得ないという社会になりました。その場合でも、新聞や本を読んだり、テレビの解説を見たりして、できる限り技術的な知識を持ち、どんな危険が潜在するかを想像できる、避ける、知恵や能力を持つことが、危険回避に有効です。

 本日は事例を詳しくお話すると時間が足りませんので、あとはお手元にお配りした資料で、交通分野での危険項目と原因、対策等を簡単にご説明する事にしたいと思います。

〔参考図書〕 藤原正彦著「国家の品格」 新潮新書 680円(税別)
 私はこの本を読んで、本日お話する上で、とても参考になりました。著者は作家の新田次郎、藤原てい、の次男で、東京大学理学部修士の数学者です。米国コロラド大学助教授を経て、現在お茶の水大学の理学部教授です。現在100万部位売れているそうです。
                                   以上


「危険いっぱいの時代、いかに身を守るか」(講演配付資料)(交通関係)

 〔自動車を運転する場合の危険と対策〕

01.〔追突される危険と予防〕 バックミラーで後続車の運転手を時どき観察する。眠そうな人やマンガ等を読んでいる人は危険。後続の大型車も危険。共に追い越させる。

02.〔ブレーキ灯が低い位置にある車は大型車に追突されやすい。その対策〕 ブレーキ灯の点灯が大型車の運転席から見えにくいため。屋根の上に補助のブレーキ灯を追加すると、追突される危険が減る。

03.〔追突されたときの被害の軽減策〕 車体後部に荷室のある車は衝撃吸収量が大で、安全度大。車体最後部まで座席がある車は、被追突時に最後部座席は最も危険。2ドア車は事故時に後部座席の人の救出が困難。特に自動車が炎上したとき。

04.〔高速道路を逆方向に走る車に注意〕 時どき報道される。高速道路では昼間もヘッドライトを点灯、逆走車を発見したらライトを上向きにし、減速して衝突を避ける。
  ブレーキ灯を点滅させ、後続車の追突を防ぐ。

05.〔中央分離帯のない道路での危険〕 暴走族、居眠り運転、薬物吸引者が運転する対向車が危険。特に悪天候のとき、夜間、トンネル内。なるべく低速で外側車線を走るとよい。

06.〔海底や河底に建設された道路の危険性と対策〕
  万一、地震が起きてトンネルに割れ目ができると、海水や河の水がトンネル内に流入し、走行中の車は瞬時に水没する。特に大地震が起きそうな地域では、できるだけ、そのようなトンネルを避けて、陸上の道路を利用する。

 〔道路、歩道上の事故の危険と対策〕

01.〔建物の外壁が剥がれて落下する危険と対策〕 最近のビルにはレンガ建築に似せたタイル貼りの外壁が多いが、接着剤やセメントが経年劣化した外壁が落下する事故が時々ある。今後ますます増えそう。古そうなビルから離れて歩く。

02.〔建設工事現場の付近を歩く危険と対策〕 建設や解体工事現場では、上方で工具や材料を誤って落とした例、クレーン車が横転して通行人が死傷した例がある。建設や解体工事現場を避けて通る方がよい。

03. 〔自転車に衝突される危険と対策〕 歩道上を自転車で急いで走り、歩行者や、店から急に出た幼児に衝突して死亡させる事故がある。歩道歩行中に進路を急に変えると後方から衝突されすいので、急に変えないこと。建物から歩道に出る場合も注意。

04.〔ビル屋上からの落下物と危険回避〕 2006年1月末日、横浜駅付近でビル屋上から、コンクリート片の入った袋を複数投げ落とした者がいた。社会に不満を持つ者や性格異常者が増えた。なるべくビルの中、ひさしの下を歩くのが安全。

 〔列車・電車に乗る場合の危険と対策〕

01.〔速い列車ほど、事故時の衝撃が大〕 衝突時に乗客が受ける衝撃は速度の二乗に比例。新幹線よりも遅い在来線の方が事故時の被害が少。時速360・達成の新幹線、地震などで脱線┳転覆時は、飛行機の墜落時と同様の大惨事になりそう。

02.〔最近の列車車体は弱い〕 見掛けは美麗な新型車両はアルミや薄いステンレス板を貼りあわせ、組立てているので車体が弱い。これはJR西日本の尼崎大事故で明白。
  在来線の旧式車両は外板が厚い一枚の鋼鉄で頑丈。なるべく旧式車両に乗る。

03.〔新幹線に乗る場合は座席を後ろ向きにして座ると安全度が増す〕 後ろ向きに座ると、衝突・脱線時に受ける衝撃を減らせるため。航空機では事故時を想定しシートベルトを準備している。新幹線座席にもシートベルトを設けるべきだ。

04.〔列車転落防止策〕 山陰線・余部鉄橋で突風で列車が脱線し70m墜落、大惨事がおきて30年経過。漸やく脱線時の転落防止型鉄橋に架け替える。転落防止できぬ鉄橋が全国に無数にある。架け替えないと、転落大事故はまた起きるだろう。

05.〔川の崖上(例えばお茶の水駅付近)を走る列車の危険性〕 大地震で脱線すると、川に転落して、車両が水没する等の大惨事は必至。利用者は乗らざるを得ないから、脱線時の転落防止柵を全国的に至急整備・建設する必要あり。個人では対策無理。

06.〔海底や河底に建設された鉄道の危険性〕 万一、地震が起きてトンネルに割れ目ができると、海水等がトンネル内に流入、走行中の列車は瞬時に水没。特に東京付近では海底トンネルが多い。なるべく普段から海底トンネルを通らぬ路線を利用する。

〔駅構内、プラットフォーム上の危険と対策〕

01.〔駅のプラットホームでの危険〕 急いで乗ろうと走る人に衝突された、精神異常者に突き飛ばされた、気分が悪くなった、等で線路に落ち轢かれた例あり。ホーム前端に立たぬこと。

02.〔地下深い駅が増えたことの危険〕 東京では地下4~5階もの複雑な駅ができているが、大地震や不測の事態(大停電、ガス漏れ/爆発など)に備え、乗客は懐中電灯や水の携行が望ましい。地下深い駅は地震時に水没する危険性もある。すぐ脱出。

03.〔数年前、JR下関駅構内に自動車で突っ込み殺人〕 さらに包丁を持って改札口を突破し、ラットホームに行き2人を刺殺した男に死刑判決。人の多い場所では常に、
  異常事態や突発事故に対する注意が必要。

04.〔ターミナル駅がテロに狙われる危険〕 英国のイラク派兵に対し、ロンドン地下鉄で大爆破テロが起きた。小泉首相が米国と一体行動をとると、日本の大規模駅もテロの危険がある。
                                   以上


・かんもん海峡・巌流島

2006年04月01日 | Weblog
下関市火の山公園

・東京だより

2006年04月01日 | Weblog
かんもん北九州ファンクラブ

プロフィール

2006年03月27日 | Weblog
出身:本州最西端下関市=昔の長州・馬関市

先祖:貧乏侍。今も大小2本は護身用に保存

家訓:勧善懲悪。修身、家斉、治国、平天下

性格:不正糾弾には身銭を出しても必ず完遂

学歴:電気・通信・情報処理・システム工学

職歴:コンピューター・ハード装置の設計開発、
    テクニカルライター=技術文書執筆・和英翻訳と英文キャッチコピーの創作

活動:相模原の道路問題(歩きやすいバリアフリー歩道)を考える会・事務局

    長周興産研究所。水交会。九州大学帆友会。
    かんもん北九州ファンクラブ(副代表)
   「海峡観光都市かんもん」の会(事務局長)

運動:登山。水泳、潜水。セーリング帆走

趣味:誰にでも自作可能な小型ヨット開発中

資格:1級小型船操縦士(20t)

特技:木登り、植木剪定、電柱上の高所作業

自慢:仕事等でタダ酒飲んだことは一度もなし。
   自分の飲食代に領収書を一度ももらわず。

尊敬する人物:吉田松陰先生。高杉晋作。

愛読書:歴史に見る日本の行く末・小室直樹

好きな女優:マリリン・モンロー。京マチ子

第二のふるさと:東林間(神奈川県相模原市)在住40数年