ロ軍が原発攻撃、火災発生=ウクライナのザポロジエ-地元当局「放射線量に変化なし」(時事通信)
◆ウクライナ南東部のザポロジエ原子力発電所で4日未明(日本時間同日午前)、ロシア軍の攻撃を受けて火災が発生した ウクライナのクレバ外相がツイッターで明らかにした ロシア通信は「(原発施設は)至近距離から攻撃を受けており、消火活動に着手できていない」と伝えた
ロシア軍が原発制圧=交戦で火災、原子炉被害なし-ウクライナ大統領「核テロ」非難(時事通信)
◆ロシア軍は4日、ウクライナ南東部にある欧州最大規模のザポロジエ原子力発電所を制圧した 原発ではウクライナ部隊との交戦で火災が発生
◆原子炉に被害はなく、放射線量の変化もないが、爆発すれば大惨事を引き起こしていた可能性がある ウクライナのゼレンスキー大統領は「核テロ」とロシアを非難し、「ウクライナや欧州の歴史を止めかねなかった」と語った
ロシアとウクライナ、人道回廊の必要性で一致=2回目停戦協議-兵力9割投入、爆撃激化(時事通信)
◆ロシアとウクライナの代表団は3日、ベラルーシ西部ブレスト州で、停戦交渉の2回目の協議を行い、ロシア代表団によると、攻撃にさらされる都市から市民を脱出させる「人道回廊」の設置が必要だという認識で双方は一致した
◆米国防総省高官は3日、ロシア軍がウクライナ国境地帯に集結させた戦力の9割を投入したと分析結果を明らかにした 首都キエフや第2の都市ハリコフ、北部チェルニヒウで激しい爆撃が行われていると指摘した
原発攻撃非難、中止を要求=ロシア制裁の拡大警告-G7外相(時事通信)
◆先進7カ国(G7)は4日、ブリュッセルで外相会合を開き、ロシアのウクライナ侵攻をめぐって協議した 会合では、ロシア軍によるウクライナ南東部のザポロジエ原子力発電所への攻撃を非難し、原発周辺への攻撃を停止するよう求める姿勢で一致した ロシアがウクライナ侵攻をやめない場合、さらなる厳しい制裁を科す方針でも合意した
ロシアの国際法違反調査へ=決議採択、中印は棄権-国際人権理(時事通信)
◆国連人権理事会は4日、ジュネーブで、ロシアのウクライナ侵攻を受けた緊急会合の2日目の討議を行い、「侵略を強く非難する」と表明する決議を賛成多数で採択した
◆決議は、ロシアによる国際人道法違反の疑いを調査する委員会の設置を規定 決議には、日米欧やブラジル、韓国など32カ国が賛成した一方で、ロシアとエリトリアが反対 中国、インド、パキスタン、キューバなど13カ国が棄権した
ウクライナ危機、北極圏にも波及=ロシア議長の会合ボイコット-米など7カ国(時事通信)◆米国やカナダ、デンマークなど北極圏に位置する7カ国は3日、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシアが議長国を務める北極評議会の諸会合を欠席すると表明した ウクライナ危機が北極圏での多国間協力にも波及し、ロシアの孤立化が浮き彫りになった形
米軍、南シナ海でF35回収=深さ3800メートルの海底から(時事通信)
◆米海軍第7艦隊は3日、南シナ海で空母への着艦に失敗し、海底に沈んだ最新鋭ステルス戦闘機F35Cの機体を深さ約3800メートルの海底から回収したと発表した
◆深海用の無人作業車が沈んでいた機体にワイヤなどを取り付け、潜水作業支援船がクレーンでつり上げた 第7艦隊は声明で「機体は近くの基地に輸送され、事故原因の調査が行われる」と説明した
最大野党の尹錫悦候補 釜山で期日前投票=韓国大統領選(聯合ニュース)◆韓国で4日、大統領選(9日投開票)の期日前投票が始まり、保守系最大野党「国民の力」候補の尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長は南部・釜山市内の投票所で一票を投じた
「米は台湾の国家承認を」=訪台の前国務長官が持論(時事通信)◆台湾を訪問中のポンペオ前米国務長官は4日、台北市内のホテルで講演し、「米国は台湾を正式に国家承認するべきだ」と主張した バイデン政権を含め米国の歴代政権が「一つの中国」政策を踏襲する中、対中強硬派で知られる同氏が持論を展開した
マクロン仏大統領、再選出馬表明=ウクライナ危機で支持上昇(時事通信)◆フランスのマクロン大統領は3日、大統領選への出馬を正式に表明した 仏BFMテレビが報じた ウクライナ危機をめぐりロシアと交渉する姿勢が評価されるなどして、支持率は上昇 第1回投票を想定した世論調査でも、他の候補者を大きくリードする中で満を持しての表明となった
原発攻撃「最も強く非難」=岸田首相、ウクライナ大統領に伝達(時事通信)◆岸田文雄首相は4日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談し、ロシア軍によるウクライナ原発の攻撃について「暴挙であり、最も強い言葉で非難する」と伝えた ウクライナ危機を受けた両首脳の電話会談は2月15、28日に続き3回目
政府、ウクライナに装備品供与へ=防弾チョッキ・食料など(時事通信)◆政府は4日、国家安全保障会議(NSC)を首相官邸で開き、ロシアに侵攻されたウクライナを支援するため、自衛隊の装備品を供与する方針を決めた 同国からの要請を受けたもので、防弾チョッキやヘルメットなどを送る方向
日米豪印、ロシア非難見送り=ウクライナ対応で温度差(時事通信)
◆日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国(通称クアッド)首脳は3日深夜から4日未明にかけて約70分間、テレビ会議形式で会談した
◆ロシアのウクライナ侵攻を踏まえ、4首脳は「力による一方的な現状変更をインド太平洋地域で許すことはできない」との認識を共有 ただ、首脳会談後の共同発表にロシアへの非難は盛り込まれず、4カ国間の温度差も浮き彫りになった
18都道府県で延長決定=まん延防止、13県は6日解除-行動制限、長期化懸念も・新型コロナ(時事通信)
◆政府は4日、新型コロナウイルス対策本部を開き、18都道府県で「まん延防止等重点措置」を21日まで延長することを決めた 感染力の強い変異株による「第6波」はピークを過ぎたとみられるが、感染者数の減少ペースは鈍化傾向 重症化リスクが高い高齢者施設や子どもがいる家庭内での感染はなお続いており、行動制限の長期化が懸念される
◆21日まで重点措置を延長するのは北海道、青森、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、岐阜、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、香川、熊本の18都道府県 これに対し、福島、新潟、長野、三重、和歌山、岡山、広島、高知、福岡、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島の13県は6日で解除する
ガソリン補助金、25円に拡充=原油高で追加策決定-政府(時事通信)
◆政府は4日午前、原油高対策を検討する関係閣僚会合を首相官邸で開催し、追加対策を決定した ガソリンなどの価格抑制のために石油元売り会社に支給する補助金の上限額を、1リットル当たり5円から25円に引き上げるのが柱 燃料コストが膨らむ漁業や農業、タクシー事業者などへの追加支援も行う
自動運転「レベル4」実現へ=電動スケーター、24年までに新ルール-道交法改正案を閣議決定(時事通信)
◆政府は4日、今国会に提出する道交法改正案を閣議決定した 「レベル4」の無人自動運転車による移動サービス実現のため、事業者の許可制を設けるほか、新たな移動や配送手段として注目される電動キックスケーターと自動配送ロボットに新ルールを適用する
◆改正案が成立すれば、自動運転と自動配送ロボットの新ルールは1年以内に、電動スケーターは2年以内に施行される
日本は石油750万バレル放出=サハリン1「安定供給上重要」-萩生田経産相(時事通信)
◆萩生田光一経済産業相は4日の閣議後記者会見で、国際エネルギー機関(IEA)臨時閣僚会合で合意した計6000万バレルの石油備蓄の協調放出について、日本は民間備蓄から750万バレルを放出すると発表した ロシアのウクライナ侵攻に伴い原油の安定供給への懸念が高まっていることに対応した措置
◆日本の官民出資会社が一部権益を持つロシア極東での石油・天然ガス開発事業「サハリン1」について、「わが国のエネルギー安定供給上、重要なプロジェクト」との認識を示した
「トリガー」解除で実務者協議=自公と国民、初の党首会談-岸田首相「話し合い続ける」(時事通信)
◆岸田文雄首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表は4日午後、国民民主党の玉木雄一郎代表と国会内で会談した 玉木氏によると、ロシアのウクライナ侵攻を受けた原油高騰対策として、ガソリン税を一時的に引き下げる「トリガー条項」の凍結解除などをめぐり実務者レベルで協議することで一致
◆玉木氏は凍結解除に加え、法律に基づく安全基準を満たした原発の再稼働に取り組むよう要請した 首相は4日夜、東京都内で記者団に「政策についてさまざまな提言をいただき、意見交換をした」と説明 予算案に賛成した国民民主の対応を「重く受け止め、公明党とともに話し合いを続けていきたい」と表明した
国民・玉木氏、「トリガー」解除へ協力要請=公明・山口氏と党首会談(時事通信)◆国民民主党の玉木雄一郎代表は4日、公明党の山口那津男代表と国会内で会談した。ウクライナ危機を受けた原油高騰対策をめぐり、ガソリン税を一時的に引き下げる「トリガー条項」の凍結解除へ協力を要請。山口氏は「岸田文雄首相も排除しておらず、今後検討したい」と応じた
日野自動車、排ガス・燃費データ改ざん=最大12万台、国はリコール指示(時事通信)
◆トヨタ自動車グループの商用車メーカー日野自動車は4日、エンジンの排出ガスと燃費に関する性能試験でデータを改ざんしていたと発表した 不正はトラック、バス用のエンジン3機種で発覚
◆エンジン性能に関する問題も判明し、出荷停止を決めた 不正は少なくとも2016年9月から行われ、問題のエンジンを搭載した車両は、17年の発売からの累計販売台数が約12万台に上る 国土交通省はリコール(回収・無償修理)を指示した
1月の失業率、2.8%に悪化=2カ月ぶり、求人倍率は改善(時事通信)
◆総務省が4日発表した1月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は、前月比0.1ポイント上昇の2.8%だった 悪化は2カ月ぶり 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が拡大する中、勤め先や事業の都合による離職が増えた
◆厚生労働省が同日発表した1月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.03ポイント上昇の1.20倍だった 改善は2カ月ぶりで、2020年4月(1.31倍)以来1年9カ月ぶりの水準 製造業などで求人数が増え、倍率を押し上げた
2月の米雇用、67万8000人増=失業率は3.8%に改善(時事通信)
◆米労働省が4日発表した2月の雇用統計(季節調整済み)によると、景気動向を反映する非農業部門の就業者数は前月比67万8000人増と、4カ月ぶりに前月(48万1000人増、改定)から伸びが拡大した 市場予想(40万人増)を大幅に上回った 失業率も3.8%と、前月から0.2ポイント改善した
NYダウ終値96ドル安、ウクライナ情勢不透明で売り買い交錯…ボーイングが4%超値下げ(読売新聞)
◆3日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価(30種)の終値は前日比96・69ドル安の3万3794・66ドルだった ウクライナ情勢の先行きが不透明になるなか、売り買いが交錯し、方向感の出ない展開だった 米欧による対ロシア制裁の影響が懸念され、航空機大手ボーイングが4%超値下がりした
東京円、27銭高の1ドル=115円45~46銭(読売新聞)
日経平均終値591円安、2万6000円を割り込む(読売新聞)
◆4日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)の終値は前日比591円80銭安の2万5985円47銭と、6営業日ぶりに2万6000円を割り込んだ ロシア軍がウクライナの原子力発電所を攻撃したと伝わり、ウクライナ情勢が一段と緊迫化する懸念が広がって、下げ幅が800円を超える場面もあった