禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

2014年12月06日 | 小さな法話
きょうは、おうちの仏壇にはどのような花をお供えされていますか。

仏壇にお供えの花の事を、「仏華」といいます。
もともとは「華」という字を使います。
華とは年に一度華をつける常緑の樹で、地域により入手しやすいものが使われます。
私たちの地域では「へちゃかけ」と呼ばれる、常緑小高木であるヒサカキ(柃)が多く使われます。これに色花として菊などを添えて供えます。

仏壇のご本尊様の前に供えるのですが、二つある場合は左右に、ひとつの場合は左側に供えます。

向きとしては、仏様に向けるほか、八方に向ける、花の背をご本尊様に向けるの三通りがあります。宇多天皇が「向下相を用ゆべし」を仰せられてより、花の背をご本尊様に向ける、つまりお参りの方の正面に向けるようになったと言われます。

綺麗な仏華をお供えして、心を落ち着けて、きちんと手をあわせてお参りしましょう。

薔薇はすっかり白くなった「マチルダ」です。


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