禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

任運自在

2014年12月07日 | 小さな法話
すっかり雪景色になりました。
箱館山も白くなりました。
冬の訪れです。

実は「箱館山」という名前の山はありません。呼び名というか、スキー場の名称です。
一説には、羽子山という字名が近くになり、ここからスキー場の名前を付けたとも言われますが、ほかには、北海道の函館山の山頂から見た風景が似ていることから、北海道から来られた人によって付けられたとも言われます。
北前船の影響や函館がかっては箱館という地名だったことから考えると、昔の今津は琵琶湖に突き出た地形であったと言われ、これが函館と似ているようで、この説のほうが信憑性があるような気がします。

歳末に向かい、ますます寒さが厳しくなります。
冬を好む人、夏を好む人、様々です。季節の移りかわりは、私たちのはからいではどうすることもできません。
秋の次に春を望んでも、冬が来ることは誰もがかえることのできないことです。

禅語に「任運自在」という言葉があります。
自分の力の及ばないことがあることを思い、その中でしっかり自分を生きていくことが大事なこととなります。


雪の中で「コーヒー・オベーション」の小さな花が花びらを閉じたようです。



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