禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

2014年11月14日 | 小さな法話
仏教説話にこのような話があります。

あるとき、お釈迦さまは人々が怠けて教えを聞かないことを憂いられました。
そこで誰にも告げず忉利天(とうりてん)という天界に昇られました。
そこには生母の摩耶夫人(まやぶにん)がおられます。
摩耶夫人はお釈迦さまをお産みになった後、わずか七日後に亡くなられたのち、忉利天に昇られていました。
釈尊は、その摩耶夫人に対面され、夫人のために説法されました。
忉利天に昇られている時間はわずか4分程度でしたが、この地上の時間としては3か月に及びました。
この3か月の間、カウシャーンビー国のウダヤナ王とコーサラ国のプラセーナジット王は、お釈迦さまを慕うあまり病気になってしまいました。
そこで臣下はお釈迦さまの像を作ることを建言し、王はこれを聞き入れ像が作られました。
こうしてはじめての仏像が作られました。この仏像によって王の病は癒されました。
そして、お釈迦さまが忉利天から戻られてから、ウダヤナ王はこの仏像をお釈迦さまに見せられ、「このような仏像を作らさせていただきましたが、よろしいでしょうか」と尋ねたところ、お釈迦さまは「仏像を作れば多くの功徳福報が得られる」とお説きになりました。

これは説話であって、実際に仏像が作られたのはずっと後の時代になります。
手を合わす心に「ほとけさま」はおられます。


きょうも「ジャストジョイ」が新しい花を咲かせています。


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