桜の腹黒日記

ヲタ日記。毒吐きまくり。嫌な方は回れ右!責任は持てません!
…更新不定期中。遡ってふいにアップしてたりします。

陰陽師Ⅰ*Ⅱ

2007-12-12 | TV・映画・本・音楽
陰陽師 陰陽師2
 2001        2003 


もともと夢枕獏FAN野村萬斎バカの私が見ないはずがありません。
じつはどちらも映画館に行きました。
しかも2回も(苦笑)
その後、レンタルとWOWOWで、さらにはビデオにとってまで見てます。
そんだけ面白いかと聞かれると声をにして言いましょう!!
「うんにゃ!」
恐ろしいほどB級、迷作の部類に入ります(笑)。
それはもう、断言できるくらいです。
野村萬斎と伊藤英明君をよほど偏愛、溺愛している人にしか薦めません!!
そんくらいB級!!
少なくてもⅠは今井絵理子以外はそれなりにいい役者を使っているのに、このB級っぷり(笑)
Ⅱにいたっては、何故に深キョン?市原くん?
キャスティングが本当に謎。
さらにⅡいいたっては演出に無理があります。
男装はともかく、なんであの時代の女性が堂々と男性の前に顔出すかな?ないない。
さらには堂々と言葉を交わしてみたり・・・・・・・ストーリー的にしょうがいない?
深キョンの所作と同じくらいきつい。

原作、マンガともに間違いなく面白い作品なので、映画がB級になってしまったのは、一、ニもなく制作側の問題。監督の責任大。
もう、Ⅰ、ⅡともにCGの使用はおかしな中途半端な感じだし、小道具もやばい・・・・・そんなに予算なかったの?CGに予算かけるより舞台や小道具に金かけてほしかった。
おかげで、すごく安っぽい仕上がり。
反面、ところところにとても粋なものが使用されていたりして(特に清明の衣装や扇)、一貫性がないこの舞台、衣装、小道具が安くささを倍増。
それでもⅠは真田広之さんの怪演のおかげで物語が成り立っており、映画として見れます。
本当に真田さんはすごい役者さんです。(好きな役者さんの一人)
あの迫力、わずかに顔の筋肉を動かすだけで内心を現す表現力・・・・・どれをとってもうっとりです。
なによりすごいのは和服での所作の美しさ。
小さい頃から和服になじんでる萬斎さんはもう別ですが、真田さんは何故にあれほど和服になじんでる?
多分、普段から着物を着ている人や武芸を嗜んでる方ならわかると思うんですが、本当真田さんの所作には違和感も無理もありません。
素晴らしい!!
特に私が驚いたのは早良親王が真田演ずる道尊に乗り移った際の演技。
絶品です!!
振り返って歩くだけなんですが、その歩き方、立ち居振る舞いが位の高い、品の高い人のものに変わっているんです。
何度も見ても「うわぁぁ!!」て思います。
洋服とちがって体のラインがわかりにくい和服は、体の表現方法が洋服のときとは違います。美しい所作を見せるためには、洋服のときとは全然違う筋肉と体の使い方しないといけなんですよ。それが出来ていての演技です。

野村萬斎の晴明は私には、原作のイメージ通り。
獏さんの晴明を演じるとわかった時、あまりにイメージ通りで狂乱しました。
飄々としていながら、どこか野心を秘めている(野心といっても出世とかそういう方面じゃないですけど)。
しいて言えば、やはりⅠの博雅が死んだシーンはもう少し押さえ気味でもよかったかと思いますけど・・・・・・・
所作の美しさはさすがです。
舞姿は、ただうっとりするばかり。
扇や袖の使い方はさすが!芸事を嗜んでない人では無理な間です。運び方や扇の位置など絶妙。
Ⅱの巫女姿にはびっくりしました。(予備知識なしで見たから・・・・)紅を差す際のあの秋波はなに?色っぽすぎます!!
毎回、恥ずかしさのあまり直視できません!!
そしてあの衣装着て、あの足さばき!!どうやったらできるんですか!?マジで!!
あと、よく晴明はだらしなさげに体を寝そべるような、横座りのような体勢でいますが、和服であの体勢を萬斎さんのように美しくみせようとしたら、けっこう大変です。
正直、あの体勢維持するのは苦しいです。


伊藤英明君?
FANのかたには申し訳ないですが、Ⅰは見事なほど学芸会です。
和服が着慣れてなくてぎこちない感満載です。
笛の名手なわりに雅じゃなくて、朴念仁で、それでいてとびっきり純、てあたりが博雅としては、よかったなと思ってます。
ただⅡはましですが、Ⅰの笛の演奏の指がひどい(苦笑)。
吹けないのはわかってます、でも流れる音楽と全然あってない指の動きはまずくないですか?

つっこんだらいくらでも突っ込めるこの映画(笑)。
まぁ、私は野村萬斎さんお晴明見たさに、また、見ますけどね。


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