クリアファイルのその中は

何気ない毎日は、何気なく良い。

ほっとけの顔も参道まで

2012-05-24 22:03:21 | 日記
興福寺には「阿修羅」という、
東大寺には「大仏」というスーパースターがいる。

どちらも鹿がノンキに暮らしている春日公園にあるので、
ここに来れば仏像のスターと、奈良のシンボルの鹿に出会える。

春日公園周辺さえ押さえれば「奈良に行ってきました」と胸を張って言える。

だから奈良の中でも、ここはいつも観光客でいっぱいなのだ。


奈良に暮らし始めて6年。
いろんな所に行ったけれども、私は東大寺が1番好きだ。

大仏様も、
金綱立像も、
大仏殿などの建物も、
どれもこれも勿論素晴らしいのだが、
何よりも私を心地よい気持ちにさせてくれるのは、
《ここに人が集まってくるということ》

少し視線を上げると、空を覆い隠す高いビルもなく、
ただ近くに若草山の緑が目に優しく映る。

静かに佇む鹿もいれば、
鹿せんべいをねだって群がる鹿もいる。

お土産屋さんの呼び込む声、

鹿に囲まれてキャッキャと笑う人、

笑顔でカメラにピースしたり、

静かにスケッチをするおじいさんの真剣な眼差し。



そんな沢山のステキの中を歩いていると、なんだか幸せな気持ちになってくる。


今日も叔母と従姉妹で東大寺に行ってきた。

そしてやっぱり心地よい時間を過ごせた。

だからちょっとくらい靴底にフンがついても許してしまえる。
(大仏殿に入るときはちゃんとフンを落としますけどね)