クリアファイルのその中は

何気ない毎日は、何気なく良い。

人間としてダメ

2013-01-23 09:01:41 | 日記
批判とか肯定とかではなく

市長が仲間が死んだのに部活をするのは「人間としてダメ」と言った。

私の中でその言葉が何につけても付きまとう。

≪人間としてダメ≫ 「人間としてダメ」 【人間としてダメ】
 ????????????????????????


私は昔、中学校でバスケ部に入部し、2年の新人戦の時にキャプテンになった。

先輩、後輩、同期のパイプ役、
コーチと生徒間の橋渡し、
男子部や他の部との連携・・・などなど

当時は必死で重圧を感じる暇も無く過ごしてはきたが、けっこう大変な役割だったんだなぁと今にして思う。


なので、今回の桜宮高校の事件の報道を耳にする度、心の鎮め方が分からないくらい不安になる。

亡くなったお子さんへの思いはもちろん重く受け止めている。
それ以上にクローズアップされて、高校に対するバッシングはまるで「悪の巣窟」のような言われようだ。

指導顧問側と同様に、
黙認する教師や父兄も、
擁護する在校生にも、
すでに卒業していった人達にも

体罰を容認してきた全員の精神が狂っているかのような評論家達の意見を聞くと、いたたまれない。

学校の在り方全てを否定され、それを当たり前だと思っていた生徒達に≪そう思わせていた教育は間違い≫とは・・・・

子供達の過去も現在も未来さえも否定されたも同然なのではと思う。

教師たちは批判されて当たり前で子供らは犠牲者だと言う・・・

信じたものを全否定され、その上自分達は世間では容認されない思想を教育された、なんて思わせていいのかしら??


「大人になったら大したことじゃないと思える」とは大人の理論。

まっすぐな子供達だからこそ今が一番キラキラ輝き、先の事よりも’今’と懸命に向き合っている。

仲間の死を軽視し深く受け止めていない子なんていないと思う。

でも、チラとでも練習したいと思えば【人間としてダメ】と言われるなんて。


最初に言ったように、この事件にコブシを振り回し意見はしない。

ただ今は、子供達をギュッと抱きしめてあげたい気持ちでいっぱいなのだ。

情けない事にかけてあげる言葉が見つからないけれど。

来てる??

2013-01-18 18:18:21 | 日記
今月に入ってから、いろんな方面から仕事の話が入ってきた。

知り合いから「作家さんの展示会を企画してくれない?」という依頼から始まった。

しかも今回限りではなく、出来るだけ長く続けていきたいとの意向だ。

以前「ギャラリーの企画をやりたいなぁ」と話していたのを彼女は覚えていてくれたのだ。
有難いなぁ。

陶芸家、アクセサリー作家、彫金師、染色家等々、奈良に来て多くの方と知り合いになった。

早速あちこち声を掛け、来月中旬に第一弾の作品展を開くことになった。


この話が発端となり、
靴屋さんに置くオシャレな靴下の依頼とか、
ローズヒップの直輸入業者とのコラボでローズヒップティーの販売とか、
公団住宅の広場でのマルシェの開催だの・・・
なんだかいろんな話が舞い込んできたのだ。


次男の受験が終わったらバンバン仕事するぞ~!と、年頭に思っていた。

そのタイミングでこの話。
これは・・・来てる??


仕事とは関係の無い所で大事にお付き合いしてきた人達。

「作家の会を作って何かやろ~」と言うと「お~やろうやろう!」といつも盛り上がる。

でも皆、心の中では「多分無理だよね」と思っていたのだ。

無理だと分かっていたからこそ、絵空事を思いきり大きく描いていた。


小さな一歩になるのか、お祭り騒ぎで終わってしまうのかは定かではない。

でも空想がカタチになるってこんな楽しいことは無い。

とりあえず先ず一歩。

‘来てる‘運には乗ってみよう。

その先は後のお楽しみ。

ストレスレスな時間を作ろう

2013-01-12 10:01:05 | 日記
昨日は丸1日休日にした。

友達とフレンチのランチを食べ、
ホームセンターや家電店をブラブラし、
美術館で癒され、
ちょっとしたドライブも楽しんだ。

帰りに以前から気になっていた茶房に立ち寄った。


(後ろのオバサンの視線が冷たい・・・)

大阪の豪商の家を移築した大邸宅。
それを4人掛けの円卓が5席しかない茶房と、和菓子を販売する小さなスペースに充てている。

ゆったりとした席に座り、お庭を拝見し、美味しいお善哉をいただく。

贅沢な時間。

(価格は驚くほどリーズナブルなのだが)、駐車場にはベンツやらBMWやらの高級車が並ぶ。

客層は高年齢の方が多く、キャーキャー騒ぐ輩がいないので、心地よい時間が流れた。


そこに、若いカップルが来店。
二人で白玉抹茶パフェを食べていた。

静かな空間に居心地が悪かったのだろうか、食べ終わるとすぐに席を立った。

その時ひょいと彼女の顔が目に飛び込んだ。

色白の美人で今風のファッションに身を包む可愛い女の子なのだが・・・

小豆が歯に引っ掛かったのか、口に残る甘みが嫌だったのかは定かではない。

でも彼女はやっちまっていた。


お茶でクチュクチュと口の中ですすいだ後、そのままゴクンと飲み込んでいた。

うわぁぁぁぁぁぁぁ

デート中に大胆な!!


きっと昨日までのストレスを溜め込んだ私なら、
「お里が知れますよ」
と、侮蔑に似た視線で見てしまうのだろうが、今日は違う。

私自身の気持ちが大らかで優しかった。

これも良い休日を過ごせたお蔭。

大胆な彼女にも聖母の如く思ったのだ。

彼氏がその姿を見て幻滅しないといいね。って。

明日という字は明るい日と書くのね

2013-01-08 22:10:30 | 日記
昨年の秋、友達と行った神社のおみくじで「凶」を引いてしまった。

少なからずショックだった私に友人が言ってくれた。

「≪きょう≫があるから明日があるんだよ。」

悪いことがあっても明日はやってくる。
いつまでもイヤなことは引きずらないで、より良い明日にしましょうね~ってことなんだと理解した。


そうは言っても、やっぱり凶なんて引きたくない。

今年の初詣のおみくじはいつもよりも気合を入れて引いてみた。

結果・・・吉。

中途半端ではあるが、凶よりはずっといい。

よかった~~今年は明るい気持ちでスタートしよう。


そう思っていたのも束の間。

一緒に行った甥っ子や姉が「大吉」だった。

「やった~~~」と歓声を上げる。当たり前ね。

他人は他人と分かっていても、私の「吉」がいっきに色褪せていった。


というわけで、明日また奈良の神社におみくじを引きに行く。
(初詣の意義はそこにはない)

帰省先でのおみくじは余興だ。

まさに興があるから明日があるわけ。

優しい視点で見てみれば

2013-01-04 09:58:37 | 日記
年末は毎年実家で過ごす。
今年も31日にサンダーバードに乗り込んだ。

一家で移動するこの時期、お金も気苦労も掛かる。

未就園児は無料ということもあり、子供の分の指定席を買わずに乗車する家族が多い。

乳児と幼稚園児位の二人を、両親がそれぞれ抱きかかえている。

身動きのとりにくい狭い空間で、親子共々苦しそうだ。


行きの電車ではやたら乳幼児が多かった。

いつもと違う環境の中、狭い、暑い、動けないを強いられる苦行。

自分の主張を泣き叫ぶことでしか表現できない赤ちゃん達。
一人泣き叫ぶと呼応してあちこちでぐずり出す。

まさに阿鼻叫喚の世界。

子供も可哀想だが、周囲に気を遣う親御さんも大変そうだ。


で、帰りの電車。

打って変わって小学生くらいの子供が多い車両だった。

ある程度大きくなると割合に放っておかれることが多い。

兄弟だけで並んで座り、ゲームで盛り上がったり、座席を離れあちこち動き回る。
それでも時間をもてあそび、15分単位位で彼らは必ず口にする。

「あとどれくらい?」
「ここ、何県?」
「今、何時?」

この空間には、どこの子供にも共通の言葉が存在することを知った。

そしてそれぞれの親がどう返答するのか?と思いながら聞くと、けっこう面白かった。

最初の頃は丁寧に答えていたが、どんどんいい加減になっていく様は傑作だった。

今何時?の問いに、最初はちゃんと答えていたが、最後は子供に時計を渡す親もいた。(笑)


子供よりもそれに対応する親の態度に憤りを感じることがあるが、いちいち怒っていたら身が持たない。
って言うほど非常識な親が多い。(と思う)

だから逆に、周りに心をくだく親御さんや、それぞれの親子ならではの滑稽なやりとりを見ると、

「人間っていいな」

な~んていう殊勝なことを思ってしまうのかな。