クリアファイルのその中は

何気ない毎日は、何気なく良い。

さかもと意味不明

2012-11-22 14:50:51 | 日記
何やら坂本みめいさんの発言が問題になっているようだ。

子供は泣くのが仕事だの、
あやさない親が悪いだの、
大人げないだの・・・

非難や擁護入り乱れ(圧倒的にみめいさん批判が多いけれども)
mixiでもアクセスランキングがトップだった。

今更どうのこうの言わないけれど、この記事で蘇ったいや~な記憶。


あれは長男の生後半年くらいだったろうか。

出産祝いのお返しを探しに、渋谷のデパートに出かけた。

エレベーターに乗ろうとしたら、すでに多くの人が乗っていた。

エレベーターガールが
「ベビーカーが入ります。少しおつめください。」と声を掛けた。

するとオッサン(オッチャンとはニュアンスが違う)が舌打ちして

「こんな所に赤ん坊連れてくるな!」と怒鳴ったのだ。

「すみません」と言いながら泣きそうになってしまった。
私自身もベビーカーで場所をとって悪いなぁと思っていたからこそ、グサっときたのだ。

その場に居合わせた人は、何事も無かったかのように立っていた。
エレベーターガールでさえ、無言だった。

無性に悲しくて、目的の階に着く前に最初にドアが開いたフロアで降りた。


長男が3歳の時。
予防接種を受けに行った病院でもイヤ~な思い出がある。

内科・小児科の看板を掲げている病院に行った。

私はその時スカート姿だった。
ただそれだけ。
化粧もしていない、派手なアクセを付けていたわけでもない。

なのにその医師は私を見るなり言った。

「最近の母親はスカートでも育児や家事が出来るのか?そんなので動けるのか?」

そして息子に
「おかーちゃんは頼りにならないから、頑張って丈夫に育つんだよ。」と話しかけた。

・・・・・何なの??その偏見は?

居合わせた看護師は私と目が合うと慌てて目をそらした。


エレベーターでも、病院でも、誰かがたった一言で良い、
「大丈夫ですよ。」
そう(コッソリでいいから)言ってくれていたら、随分救われたと思う。



人間なんて偏見の塊。
偏見の無い人間なんていないし、それで自己防衛も自己主張も出来る。

非好意的な先入観や判断で人を見ている人が、誰かを傷つけているのを目の当たりにした時
「それはないんじゃない?」と助け船を出してあげれば、攻撃された人はそれだけで救われる。

あゝ、でもそれは本当に難しい事だ。

下手に言葉を掛けると逆恨みされそうで怖い世の中。
それにヒートアップしている人に意見するのは火に油を注ぐようなものだし。

でも、もし今回私がJALに乗り合わせていたのなら、そのお母さんに言ってあげたい。

ほんの一言「大丈夫ですよ。」って。

赤ちゃんに泣くのを我慢しなさいなんてありえないけれど、大人は我慢ができますからね。