まだまだ猛暑が続いている。
車に乗り込む時、ハンドルさえ握れない程熱が溜まっていたので、しばしドアを開けっ放しにしておいた。
頃合いを見て、しばらくしてから乗り込みいざ!出発。
5分位経ってからだろうか。
足の指の付け根が異常に痒くなってきた。
蚊だ。
1匹の蚊の羽音が狭い車の中で響いた。
先程ドアを開けていた時に侵入していたのだろう。
秋の蚊は俳句の季語になるくらいで、夏にかまれるより痒い。
シツコク痒い。
痒みの強い蚊の出現に秋を想う・・・
などと感傷に浸ることはない。
信号待ちで停止する度に左足でポンポン患部を蹴って痒みを誤魔化す。
蚊の羽音が気になるが、窓を開けようが手で追い払おうが、ヤツも必至だ。
こんなウマイ話は蚊にとってない。
逃げ場のない獲物(=私)が、どうぞ吸ってくださいとばかりに密室で座っているのだ。
続いて手の甲も餌食になった。
「まぁ良いか。せっかく血を分けてあげたのに、叩き潰すこともあるまい。」
と、仏の心で蚊を許す。
しかし・・・
家に着く頃には、ひじ、耳たぶも噛まれていた。
ヤツめ・・・よりによって痒い急所ばかりを噛みおって。
車から降りると、蚊も付いてきた。
まだ吸うつもりか?
耳元でぶ~~~んと飛ぶ蚊に、両手でパチンと叩いてみたら、見事命中。
仏の心はどこへやら。
潰した蚊と共に、吸われたであろう私の血も手に付いた。
あんなに一生懸命噛んでたったこれだけの血。
はかないものだ。
見逃してやれば良かったな、と、ちょっぴり後悔した夜だった。
車に乗り込む時、ハンドルさえ握れない程熱が溜まっていたので、しばしドアを開けっ放しにしておいた。
頃合いを見て、しばらくしてから乗り込みいざ!出発。
5分位経ってからだろうか。
足の指の付け根が異常に痒くなってきた。
蚊だ。
1匹の蚊の羽音が狭い車の中で響いた。
先程ドアを開けていた時に侵入していたのだろう。
秋の蚊は俳句の季語になるくらいで、夏にかまれるより痒い。
シツコク痒い。
痒みの強い蚊の出現に秋を想う・・・
などと感傷に浸ることはない。
信号待ちで停止する度に左足でポンポン患部を蹴って痒みを誤魔化す。
蚊の羽音が気になるが、窓を開けようが手で追い払おうが、ヤツも必至だ。
こんなウマイ話は蚊にとってない。
逃げ場のない獲物(=私)が、どうぞ吸ってくださいとばかりに密室で座っているのだ。
続いて手の甲も餌食になった。
「まぁ良いか。せっかく血を分けてあげたのに、叩き潰すこともあるまい。」
と、仏の心で蚊を許す。
しかし・・・
家に着く頃には、ひじ、耳たぶも噛まれていた。
ヤツめ・・・よりによって痒い急所ばかりを噛みおって。
車から降りると、蚊も付いてきた。
まだ吸うつもりか?
耳元でぶ~~~んと飛ぶ蚊に、両手でパチンと叩いてみたら、見事命中。
仏の心はどこへやら。
潰した蚊と共に、吸われたであろう私の血も手に付いた。
あんなに一生懸命噛んでたったこれだけの血。
はかないものだ。
見逃してやれば良かったな、と、ちょっぴり後悔した夜だった。