講座を担当してくださった宮司の矢頭(やず)権禰宜が、
日吉大社の広い境内を一通り、案内してくださいました。
16時に境内入り口で解散するとき、
「今から(牛尾宮、三宮宮(さんのみやぐう)のある)八王子山までお参りできますか?」
と伺うと、
「ではわたしがご案内しましょう」
と言ってくださり、他のお二人も同行することになった。
八王子山は標高381m、山頂近くにある金大巌(こがねのおおいわ)が、
日吉大社のそもそもの始まり、ご神体といわれている。
岩を囲むように、絶壁に投げ入れたような造りのお社が二つ。
大山咋神(おおやまくいのかみ)の荒魂(あらみたま)をお祀りする牛尾(八王子)宮、
鴨玉依姫神(かもたまよりひめのかみ)の荒魂をお祀りする三宮宮がある。
神様の魂は荒魂、和魂(にぎみたま)の二つの側面に分けられる。
荒魂は、神の荒々しい側面、荒ぶる神である。
天変地異を引き起こし、人心を荒廃させ、争いに駆り立てる反面、
新しい事象や物体を生み出すエネルギーを内包しているとされる。
和魂は、優しく平和的な側面で、ご加護を与えてくださる(Wikipediaより)。
矢頭さんは、
「神様も生まれたばかりのときは、岩のようにごつごつしているけれど、
岩も石になり、だんだん角が取れて丸くなる、
それが荒魂と和魂の違いですね。
きっとご利益を授かり、よい変化がありますよ」
とおっしゃった。
ここから琵琶湖を眺めると、対岸に三上山(近江富士)を眺めることができる。
まるで奈良の三輪山のように、平らな土地に、ぽよん、と円錐型の山が見える。
今月、飼っていたフェレットが亡くなってしまい、悲しみに打ちひしがれていたけど、
もしかしたら、フェレットが連れて行ってくれたのかもしれません。
日吉大社の厳かな、凛とした清々しい空気の中で、心地よい汗をかき、
日頃の垢を落として、リフレッシュできた一日でした。
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