さくらまる草紙

写真付き記録

新しい公共フォーラム(神奈川県 新しい公共支援事業成果報告会)2013.9.7

2013-09-08 11:53:35 | 日記
2013.9.7(土)午後開催された、神奈川県主催の新しい公共フォーラム。
5時間近くかけて、事例報告、事業実施団体の表彰、ワークショップが行われました。
私は、実施団体(アドバイザーネットワーク神奈川)の一員として参加し、
かにゃおさん(新しい公共特命委員、神奈川県のNPO協働推進キャラクターとして活躍中)から
「いいにゃ賞」(各実施団体が受賞)を頂きました。

アドかなでは、新NPO法人制度普及事業として、パンフレット作成と新制度活用助言者養成講座実施という、
2つの事業を受託しましたが、正味約半年間で、原稿作成・県内巡回講座開催にご協力頂き、大変ご尽力頂いた、
早坂会計様、シーズ・市民活動を支える制度をつくる会様に、あらためて深く御礼申し上げたいと思います。

2年間かけて全国で実施された、国の「新しい公共支援事業」。
神奈川県ではNPO協働推進課が所管しました。
かにゃおさんは、今回の事業を通じて生みだされたキャラクターです。


フォーラムは、4つの事例報告、実施団体の表彰、ワールドカフェ(ワークショップ)という3部構成で行われました。
(配布プログラムには1部、2部と書かれていますが^^;)


4つの事例報告では、それぞれさまざまな成果が報告されましたが、その中で特に、
農家のこせがれネットワークの宮治さんの発表内容に今後の新しい公共の可能性を感じました。

スイスの農村風景の写真を掲げ、
農業者は農業の実践者であるとともに農と自然を保全する公務員として位置付けられていると、
さりげなく、めざしたい方向性を示し、
think local, act local
足もとの地域を考え、地域で行動する
ことが重要だという主張。
いわゆる事業型NPOとしての取組みの展開に期待したいと思います。

会場内には、実施団体で希望した団体が作成して頂いた、ポスターが展示されていました。
アドかなのポスターは、現在開講中のNPOスタートアップ講座風景を用いて作成して頂きました。

NPO協働推進課様のご提案で、協進印刷様、横浜デザイン学院様のご協力を得て、
横浜デザイン学院の生徒さんたちに、取材・デザイン・作成して頂き、
短時間で素敵なポスターが完成し、大変感謝しています。


後半は、黒岩知事も参加してのワールドカフェ(知事は3ラウンド中1ラウンドで退席されましたが^^;)
お題は、①NPOに共通の課題は何か。②それを乗り越えるために必要なものは何か。
普遍的課題に対して、特効薬はなかなかないと思いますが、
こうした試みの積み重ねも必要なことの一つかと感じました。

フォーラム終了後は、かにゃおさんと心ゆくまで記念撮影(笑)



横向き、走り去る後ろ姿、
招きかにゃおさん、マントの下も見て!


会場を後に帰り際、目を引いた、階段踊り場の絵画と、1階手すりの飾り。






新しい公共フォーラム(神奈川県 新しい公共支援事業成果報告会)



3年目の環境教育論終了

2013-07-27 10:42:25 | 日記
大学の学部生を対象とする環境教育論を担当して3年、先日3年目の講義15回を無事終了しました。
全15回の講義の前半は座学中心、後半は作業中心とし、理論や歴史、さまざまな環境問題や課題とその解決をめざす諸主体の取組事例などを学び、課題レポート作成、ディスカッションと発表、フィールドワークや教材使用体験、そして最後にカルタ作成ワークショップといった構成にしています。
カルタは、学生たちにとって共通の身近な環境、キャンパス内や周辺の環境を題材に、読み札・絵札を作成。
読み札案を出し合い、絵札素材を持ち寄って、1式のカルタに仕上げています。
毎年登場する定番ネタもありますが、各年度ごとに受講生たちの個性が表現されています。


こちらは、グループワーク(教材使用体験)のようすと、右上はキャンパス周辺ミニフィールドワークのようす(右上)です。今年の受講生は、経済学と現代福祉を学ぶ学生たちがほぼ半々でしたが、数回のグループワークを通じて学生間の交流の深まりもあったようです。


限られた時間内で、提供できる知識、経験、学べる内容には限りがありますが、「知る、理解する、習得する、経験する、考える、表明する、意見表明~合意形成~実行~評価~」といった、身の回りの環境に対する態度、環境問題に対する姿勢などを、学びとってもらえた手ごたえが感じられ、とてもうれしく思っています。


自然観察会活動の一例

2013-06-03 15:19:44 | 日記
環境教育論の講義の中で、毎年、何冊かの課題図書の中から1冊を読んでまとめるという小課題を出しています。その中の1冊、『自然観察会の進め方』(浜口哲一著)は、薄手のブックレット、具体的な内容で読みやすそう、などの理由から、毎年何人かが選択します。
今年も2人の受講生が自分なりの視点でレポートをまとめ、発表してくれました。



しかしながら、今年の受講生たちは自然観察会なるものを初めて知ったと言います。
学校や公民館や生涯学習施設など身近な地域の行事として実施されることが多くなり、
ここ数年、何らかの経験をしている人がかなり増えているような印象だったのですが、
年代によって、流行に波があるのでしょうか。

ともあれ、「自然観察会とはどのようなものですか?」という受講生の質問にこたえるため、
最近参加した横須賀市にある沢山池の「里山びらき」行事で撮影した写真の中から、
特徴をつかんでもらえるようなものを選んでみました。

    


今回の行事の正式名称は、「よこすか里山びらき―身近な里山づくりを目指して―」
横須賀市の市民協働モデル事業として開始された事業のため、主催者は、以下の三者。

  ・里山活動連絡会(長坂地区・野比地区)
  ・里山実行委員会(市民協働モデル事業の実施主体)
  ・横須賀市(環境政策部環境企画課)

開催日は5月25日(土)、午前中には室内にて、以下のステージプログラムが行われました。

  開会
  協力地権者紹介
  里山の生き物調査報告
   [報告者]
      里山活動連絡会ワーキンググループ
       ・横須賀「水と環境」研究会
       ・横須賀植物会
       ・三浦半島昆虫研究会
       ・NPO法人三浦半島生物多様性保全         
  「よこすか里山びらき」座談会
   [テーマ]「横須賀市の里山の魅力と展望を語る」
   [発言者]
      安倍英俊氏(西武鉄道株式会社管財部課長)
      大場信義氏(大場蛍研究所所長)
      天白牧夫氏(里山実行委員会委員長)
      吉田雄人氏(横須賀市長)
   [司会者] 林公義氏(前横須賀市自然・人文博物館館長)


座談会の様子
  
司会の林先生と<横須賀「水と環境」研究会高橋会長と<同じく水環、中村さん (^^♪


これらの報告・座談会の後で昼食をとり、それから、全員で借り上げバスに乗車して、体験プログラム会場(沢山池)へと移動。
そこで、3つの体験プログラム(自然観察会、里山林の手入れ体験、親と子の自然遊び)が行われました。自然観察会は、この3つのうちの一つという位置づけになっています。

というわけで、通常の、自然観察会のみ又は清掃(ゴミ拾い)ボランティア等簡単な奉仕活動と組み合わせた行事に比べると、やや大がかりな構成ですが、以下では、自然観察会活動の様子を中心に紹介します。

まず、体験活動の参加者全員が、テントの前に集まり、受付にて、参加者名簿の確認、名札の受け渡しなどを済ませてから、全体で注意事項等の説明等を聞きます。

   


次に各グループ分かれて、それぞれのフィールドへ移動し、活動を開始。
開始前に、グループの活動に必要な説明を受けます。

今回の自然観察会のテーマは、「春の植物・昆虫水生生物と荻野川の水質調査」です。
自然観察会は参加人数が多かったので2班に分かれて行動しました。

私たちの班はまず、水生生物と荻野川の水質調査から。
横須賀「水と環境」研究会の皆さんから調査に必要な器具や試薬の扱いについて説明を受けました。
川の向こう岸では、里山林の手入れ体験参加者が、森林インストラクターの方々による説明を受けています。

   


   


      

水深を測ったり、水質のパック調査をしたり、水生生物を見つけたりと、大忙し。生きものでは、サワガニや、羽化したてのウスバカゲロウなどがいました。


   


川岸での活動を終えたら、植物・昆虫観察。
横須賀植物会と三浦半島昆虫研究会の方々が、歩きながら、所々で立ち止まり、解説してくださいました。解説対象の樹木には、その木の名前を書いた紙製の荷札がつりさげられていました。


      


    


橋の下を流れる川の河原に見えるのは采配ラン。帰り道、里山の手入れ体験班の作業成果で明るくなったところにある采配ランを見せてもらいました。下方の川岸では先ほど経験した水膣調査を別の班の参加者が体験中でした。





帰り道は葉山・逗子経由で。バスの車窓から相模湾のきらめきをしばし愛でて帰りました(^^♪



  

NPO生きもの図鑑その16(2013年5月)

2013-05-25 21:44:54 | 日記
今日は、横須賀市の沢山池で、里山再生事業が開始されました。
午前中は、西コミュニティセンターの集会室で里山の生きもの調査報告と里山座談会。



里山座談会のコーディネーターは林公義元市博館長。
パネリスト(発言順)は、吉田雄人市長、大場信義さん(大場ホタル研究所所長)、天白牧夫さん(NPO法人三浦半島生物多様性保全理事)、安倍英俊さん(西武鉄道株式会社管財部課長)。

自然の再生って、どのような状態に再生するのがいいのだろうというような素朴な(初歩的な(^^);)疑問も示されたところで時間切れ。こういう機会をまずたくさんもつことが大事ですね。

座談会後、以前に長時間インタビューさせていただいて以来、なかなかゆっくりご一緒する機会がなかった林先生とツーショット、撮っていただきました(^^)v



海の生物がメインの自然環境分野のNPO人、最愛のフィールドワーク三昧の日々を満喫されているご様子です。

そして、午後は沢山池にて、待望の里山びらきイベント。
里山作業班、自然観察班、親子観察班に分かれて活動します。説明しているのは、すっかり頼もしく成長した青年NPO人、天白さん。




自然観察班のリーダー、すかっ子セミナー実行委員長、横須賀「水と環境」研究会会長など数々のリーダーを務める自称ボラストラクター、高橋隊長とツーショット。
(私は安心してちょっと寝てしまいました。)



自然観察班の強力なサポーター、中村さん。すかセミでも水環でも、さまざまな場で威力を発揮されています!



もっとたくさんのNPO生きものがいたのですが、自然観察会では自然観察に集中。ということで、今回の収録はここまでにいたしました。。。

連休明けの環境教育論

2013-05-08 12:55:51 | 日記
連休明け、五月晴れの多摩キャンパス、芝生を背に現福棟脇のブロンズの梟。




講義の前、博士課程在籍中お世話になった総合棟の食堂で、天ぷらそばに
ほうれん草のおひたしの小鉢を添えて。小鉢がいろいろ選べるのがウレシイです。




本日の講義は、第1回提出課題レポートをもとにグループ・ディスカッションと発表。
15冊ほど提示した本の中から1冊を選んで読み、小レポートを提出してもらいました。



昨年度は40~50人ほど受講者があり、なかなか深めることが難しかったのですが、今年は10数人なので、ある程度時間をかけて取り組むことができます。
環境教育は幅広いテーマが扱われ、問題関心や議論がタコツボ化しやすいので、まずは視野を広げ、さまざまな分野・テーマがあること、多くの論点視点があること、それらには皆経緯があること、などを感じとってほしいという狙いから、こうした課題設定と取り組みを行っています。
時々脱線もありますが、今年もまずまずの成果が得られていると思います。


帰宅時間の横浜線はたいてい東神奈川乗換。たいてい超満員の乗客がたいてい階段を渡った隣のホームへ移動するというちょっとウンザリな時間帯ですが、ごくたまに乗り換えなしで横浜に着く便があります。