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スペイン法廷の判定:「歴史的な進展」
=カナダ元外務省アジア局長
写真 カナダ前外務省アジア局長、
デービット・キルガー氏(大紀元)
【大紀元日本11月30日】スペイン国家法廷で、
中国前国家主席江沢民など5人の中共高官が
「ジェノサイド」および「拷問罪」で起訴
された案件について、25日、前カナダ外務省
アジア局長のデービット・キルガー氏は、本紙
のインタビューを受け、「極めて意義深い進展」
と述べた。
迫害に関わる犯罪者は出国不能
「世界各国のメディアはすでにこの事件を
報道している。一定の期間内に法廷が関係者から
応答を得られなければ、法廷は告訴された5名の
中共高官に指名手配状を出す。中国前国家主席が
起訴されることは、本当に歴史的な進展だ」。
スペイン法廷の判定の意義について、キルガー氏
は、こう語った。
また、他国で起こされた江沢民への訴訟案件に
ついて、「私が知っているかぎり、スペイン法廷
のほかに、アルゼンチンの法廷も江沢民に対する
訴訟案件を受理することを検討している。最終決定
を打ち出していないが、受理の意志を示したこと
自体が大きな進展だ」
「遅かれ早かれ、中国政府には分かることだが、
法輪功への迫害に関わった犯罪者はもはや永遠に
出国不能となる」
中共体制に刺された釘
「こういった告訴はみな一本一本の釘だ。
これらの釘は中共の棺に刺されているとまで
言わなくても、中共の体制に対して、いずれも
それなりの作用を果たしている。最終的には
10年間にわたる法輪功への迫害が止められる
ことになるだろう。もうこの迫害が食い止め
られるべき時期に来ている」とキルガー氏は
予測する。
まもなくハーパー首相が中国を訪問すること
について、中国の人権問題についてカナダの
立場を堂々と表明する機会だと、キルガー氏は
見ている。
(記者・梁耀、翻訳編集・小林)
(09/11/30 06:29)
<江沢民起訴案件>
スペイン外務省:司法に干渉しない
【大紀元日本12月1日】法輪功への迫害の
ため、中国の江沢民前国家主席など前任と
現任の中共高官がスペイン国家法廷で
「ジェノサイド」(集団虐殺罪)と「拷問罪」
で起訴されることについて、スペイン外務省
アジア局では、11月27日、スペインは三権分立
国家として、政府は司法の裁判に干渉しないと
表明した。
スペイン外交省アジア局の報道官のマリア
・サルセド氏(Maria Salcedo)は27日、本紙記者
の取材に応じて、本案件は司法権限に関わる問題
であり、スペイン政府外務省は、この司法起訴に
対して意見はない、とコメントした。
スペインのアムネスティ・インターナショナル
司法部門の責任者アリシア・モレノ氏
(Alicia Moreno)は、本紙の取材に応え、この
刑事訴訟事件において、アムネスティ・インタ
ーナショナルの人権報告が証拠の1つとして
裁判官に提出されたことを指摘した。スペイン
法務省は近年、国際法に基づき、反人道的な罪
を裁く領域において、国際的に重要な刑事事件
の追及に力を尽くしており、国際司法界の模範
としての立場を樹立したと、モレノ氏は法務省
を高く評価した。
原告の代理弁護士イグレシアス
(Carlos Iglesias)氏によると、スペイン国家
法廷がすでに、「普遍的な司法管轄権
(Universal Jurisdiction)」の下で、前中国国家
主席の江沢民らに答弁書(※)の提出依頼を発送し、
法輪功学習者の臓器狩りなどの集団虐殺行為を
釈明するよう要請している。イグレシアス弁護士
の話によれば、4~6週間以内に被告からの返答が
なかった場合、スペイン国家法廷は被告人に、
国際逮捕状やスペインに身柄を引渡す要求を出す
ことになるという。
「普遍的な司法管轄権」は、民族絶滅罪や
人道に対する罪、戦争罪、侵略罪などの犯罪に
適応する。
中国政府は2006年にスペインと
「犯罪者引渡条約」を結んでいるため、今回の
訴訟は、中共政権の指導部を大きく震撼させる
案件と思われる。
(※)当初は「召喚状」となっていたが、後に
「答弁書」と訂正された)
(大紀元記者・亜力/翻訳編集・東山)
(09/12/01 09:20)