こぶな将人氏のブログの転載です |
臓器移植の手続きが始まる。
[2010年08月23日(月)]
去る10日より、臓器移植改正法に基づき、移植が行われ始めました。昨日の発表により、すでに3例目も出たという事でした。もちろん、報道機関も大きな関心をもっているようで、厚労省の担当部長さんが、記者会見に応じている模様を画像で確認することができましたが、私たち幸福実現党としては、残念な思いで、この様子を見ています。
今回の改正のポイントは、本人の意思表示ではなく、家族の了解がえられると、臓器の提供者になる、というものです。確かに、家族であれば、提供者になり得る方の人生観を共有している可能性が強く、現時点でのニーズを考えると、早急に改正を進めていきたいとする行政側の気持ちも否定できるものではありません。
この法律改正について、私たち幸福実現党としては、明確に「脳死は人の死ではない」と主張を続けており、改正そのものについても反対の立場を貫いてきました。私自身の見解も昨年、ブログにアップいたしました。
2009年7月8日のブログ「臓器移植法案についての見解」
http://blog.canpan.info/kobuna/daily/200907/08/
自民、民主党においては、党としての判断をすることは避け、あくまでも議員個人の人生観に基づいて判断を行ってきました。今回の改正案に賛成した議員の一覧はすでにホームページに記載していますので、参照いただきたいと思いますが、要するにこれは、議員個人の宗教観を問うものといっても良いと思います。
もし、いわゆる唯物論に賛同されるのであれば、こうした臓器移植についても単なる人体の一部の機械を移すだけの単純な議論になると思いますが、一方私たちのように、人生観として人間には、魂があり、その魂が肉体を離れていない段階は、「死」ではないと認識している立場から見ると、臓器移植は、言葉を選ばなければいけませんが、「合法的な殺人」とみられてもおかしくはありません。
昨年の段階でもそうしたことを明確に分かっておられるのか、否か、訴えさせていただきましたが、今回の事例にかかわってこられた方についても同様のことが言えます。こうした事例が増えないように、われわれも政治活動を活発に展開していかなければなりません。