特捜部、小沢捜査続行
国税当局とタッグで“リベンジ”へ
2010.02.04
東京地検特捜部がリベンジを狙っている。
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の政治資金
規正法違反(虚偽記載)事件で、小沢氏は嫌疑不十分の不起訴
となったが、別件での内偵捜査を継続するというのだ。
死闘第1幕は完全敗北に終わり、「国内最強の捜査機関」という
看板に傷が付いた。彼らに勝算はあるのか。
「仕方がない。『在宅起訴で行ける』という見方もあったが、
小沢氏と元私設秘書で衆院議員の石川知裕容疑者(36)との
共犯関係を立証するには証拠が薄かった。政治家と秘書の壁
を打ち破れなかった」
検察関係者は語る。
特捜部は4日午後、石川容疑者らを起訴、小沢氏を不起訴
として今回の捜査に区切りをつける。「入口は小さく、出口は
大きく(=小さな事件から捜査に着手し、最終的には大物を
摘発する)」という伝統手法は失敗したが、ひそかに第2幕
を目指しているという。
小沢氏をめぐっては、陸山会名義で10件、約10億円
もの不動産を所有していることや、政治資金収支報告書の記載
とは異なる20億円以上の資金移動が報道されている。国民の
「小沢金脈」への不信感は強い。
国会でも、税理士でもある自民党の西田昌司参院議員が、
(1)資金管理団体が所有する不動産は、代表者が交代して
も相続税や贈与税がかからない(2)固定資産税を資金管理
団体が支払っているのではないか(3)土地購入の原資と
小沢氏が主張した家族名義の預金は生前贈与ではないか、
贈与税は-などと追及している。
司法ジャーナリストは「特捜部は先月13日、陸山会の事務所
や小沢氏の個人事務所、大手ゼネコン鹿島本社などを家宅捜索し
段ボール箱に大量の資料を押収した。現在、国税当局の応援も
得て、このブツ読みに全力で当たっている。この解明には1カ月
以上はかかる」という。
特捜部と国税当局はこれまでも連携してきた。
自民党時代、小沢氏の後見人だった金丸信元副総裁は
1993年、特捜部と国税当局による潜行捜査で、億単位の
不正蓄財を発見され、脱税事件として摘発されている。
特捜部はこの再現でも狙っているのか。
ただ、西松事件を含めると、特捜部が1年以上も小沢氏周辺も
捜査していることになり、「あまりにも異常な捜査だ。特捜部が
霞が関代表として『民主党つぶし』を仕掛けているのではないか。
捜査当局の不当な政治介入だ」(民主党中堅)といった批判も強い。
前出の検察関係者は「7月の参院選を考えると、次のヤマ場は
、2010年度予算案が衆院通過となる3月上旬。それまでに、
特捜部が確実な証拠を得られるかどうかだ」と語っている。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20100204/dms1002041233001-n2.htm
【関連記事】
- 世論は辞職ムードも…小沢ニヤリ!特捜“不起訴”敗北か
- 「小沢立件なら、検察の“暴発”」特捜OB郷原氏を直撃
- ゼネコン3社トップ聴取 特捜「小沢金脈」解明へ捜査加速
- 特捜OBニヤッ…小沢特需で引っ張りだこ、素顔&本音は?
- 特捜マジ!小沢事務所から現金押収 金丸事件と同パターン
火のないところに煙はたたないって言うし
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100204/crm1002042249039-n1.htm
関連記事↓
http://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/7a1205177551188be43afca15b6006b2