消費税増税で見せた首相の執念
2011年12月30日
竜の口法子氏、ブログ転載
民主党税制調査会は、29日、消費税率を
「2014年4月に8%、15年に10%」とする案を了承しました。
「逃げるつもりはない」「政治家としての集大成だ」
と訴えた野田首相。
29日朝、インドから帰国してすぐに協議し、深夜までかかって
説得に乗り出し、決着させる姿勢は、「何としても年内」と
いう執念を見せました。
「致しかたない」。-
野田首相は、こう言って、国家公務員の人件費7.8%
引き下げる特別法案の「先送り」をしたことを、
私達は忘れていません。
結局、約束は実行できず、公務員ボーナスは前年より
4.1%増で支給されてしまいました。震災があり、景気は回復せず、
しかし増税だけは決定され、民間企業は3年連続で
ボーナスが減少した、この年に、です。
野田政権は、公務員人件費を年間2900億円減らし、
2013年度末までに計6千億円を復興財源に充てる予定でした。
施行日は成立から翌々月で、成立が遅れるほど、捻出できる
額は減ります。しかし、「官公労に支配された野田首相」は、
あっさりと法案成立を先送りしました。
結局、増税する前に、「身を削る」ことがきない野田政権なのです。
この先送りには驚きましたが、
卑怯な男ですね。
「人件費を削減します!」と言ったときは大きな声だったものが、
先送り決定のときは「こっそり行う」という、いつものドジョウ戦略です。
しかし、昨日29日の首相は、違いました。
「何としても年内」と、ぎらぎらした思いを出し、
反対勢力があろうとも深夜までかかって説得し、
譲歩しながら決定させるという執念を丸出しにしました。
たとえ、10人規模の離党者を出そうとも、
たとえ、民主党が分裂気味になろうとも、
増税の時期と率を自ら示し、増税のために退路を断った首相。
では、その「不退転の決意」を、なぜ、「公務員の給与削減」
では、見せなかったのですか!!
それでは公務員給与を守るための増税と思われてもしかたがありません。
もちろん公務員が全部、無駄とも無能とも思いませんが、
自ら甘いまま、何らの改革もせずに、単に増税議論だけ
をしていることは、許せません。
「増税案」は、震災で痛手を負い、景気が回復しない今、
不退転の決意でする議論ではないでしょう。
まず、しっかりと襟を正して下さい!
そして、「悪徳役人」の発想を持った、
国民生活を破壊しようとする野田首相は、一刻も早く退陣すべきです!
http://tatsunokuchi-noriko.hr-party.jp/politics/1637/
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