至誠の心で
おかげさまで5月号をもって本誌は15周年を迎えさせていただくことになりました。休刊・廃刊の雑誌が相次ぐなかでこのように15周年という節目を迎えることができましたのも、ひとえに読者の皆様の御支持あればこそでございます。心より感謝申し上げますと共に、今後とも変わらぬ御支持のほど、よろしくお願い申し上げます。
さて、最新号から「この一冊でニュースの真実がわかる。」というキャッチ・フレーズを使い始めました。詳しくは最新号16ページにある「吉田松陰先生の霊言」をお読みいただきたいと思いますが、簡単に言えば、「情報洪水のなかで、時間を無駄にせずにニュースの真実を知るにはザ・リバティ一冊で十分です」ということです。また、多くの方々のお仕事に、学業、生活に役立てていただくためには、「今の10倍の努力で、10倍の内容を」という叱咤を松陰先生霊からいただきました。身の引き締まる思いがしております。
実は私は20代の半ばぐらいから松陰先生に関する本を読んで、その烈々とした生き方に強烈な感銘を受け、松陰先生を尊敬してまいりました。そして、何か悩み事があると、東京・世田谷にある松陰神社に赴き、どうしたらいいかと手を合わせたりしてきたのです。そうしたとき、いつも浮かんでくる言葉は、「真まことの道を行け」というものでした。
不思議なことにこの一言で、「あっちがいいか、こっちがいいか」と悩んでいたのが、ピタッと結論が出るのです。つまり、私が悩むときは、いつも本音と見栄が、自分が本当にしたいことか、それとも人から見られてどうかかという、この両方に心が揺れているんですね。松陰先生の生き方はまさしく「己の道を行く」というものでしたから、松陰先生に照らすと「嘘の自分」がたちどころに分かるわけです。
尊敬してやまない松陰先生からの言葉を使わせていただく以上、至誠の心で日本を、世界を変えていかねば松陰先生を汚すことになります。精進をお誓いすると同時に、これからも本誌をよろしくお願い申し上げます。
ザ・リバティ編集長 里村英一氏
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