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次世代スパコン開発――「世界一」を目指す未来ビジョンを示せ!

2014年01月14日 00時18分26秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

次世代スパコン開発――「世界一」を目指す未来ビジョンを示せ!

  


 2014.01.11

http://hrp-newsfile.jp/2014/1211/

文/HS政経塾3期生 和田みな氏

 
◆世界のスパコン事情
 
日本のスーパーコンピュータ(スパコン)開発は、民主党政権下で
2009年11月に行われた「行政刷新会議」による“事業仕分け”において、
蓮舫議員から「2位じゃダメなんでしょうか?」と詰め寄られ、予算計上
見送りに近い大幅な予算縮減をうけたことで、逆に注目を集めました。
 
その後、理化学研究所と富士通の共同開発によってスパコン「京」の開発が
進められ、2011年6月にはスパコン処理能力ランキング「TOP500」で、
ついに世界1位となり、日本の技術力の高さを世界中に示したのです。
 
最新の2013年11月に発表されたスパコン処理能力ランキングでは、
1位は中国人民解放軍国防科学技術大学が開発した「天河2号」、2位は
米のオークリッジ国立研究所の「Titan」、3位も米の
ローレンスリバモア国立研究所の「Sequoia」、そして4位が日本の「京」
という順になっています。

 
◆国の発展・防災・防衛に欠かせないスパコン
 
スパコンを簡単に説明するならば「超大型の計算機」です。
「京」は毎秒約1京(1兆の1万倍)回の計算能力があります。
 
このような計算能力を使用することで、実際には起こっていない、解明されて
いない未知のものをシミュレーションし、スピーディーに、より正確に
予測・研究することが可能になります。
 
具体的には、生命科学・医療・新薬、化学・新物質・エネルギー、気象予報・
防災・減災、宇宙・航空など、さまざまな分野の進歩発展に役立ちます。
 
近年の中国における目覚ましい宇宙開発にはスパコン「天河1・2号」も大きく
影響しています。世界一のスパコンで目指すのは、世界一の研究によって、
最先端の技術や素材を生みだすことにより、国を発展させることなのです。
 
また、各国政府がスパコン開発に力を入れているもう一つの理由は、
国防・軍事においてスパコンが重要な役割を担っている点にあります。
 
軍事作戦に欠かせない気象予報、ミサイルや核兵器の予測・シミュレーション・
管理、最新兵器や航空機の開発、宇宙技術、サイバー攻撃への防衛など、
あらゆるところで使用されています。
世界一のスパコンは国の安全を強力に守るのです。

 
◆再び「世界一」を目指す日本の挑戦

 
昨年12月24日に閣議決定した平成26年度予算案には、新規事業として次世代
スパコンの開発予算が12億円計上されました。2018年には製造を開始し、
2020年の運転を目指す「ポスト京」は、約1000億円の予算で
「エクサ(100京)」級の計算速度を目指します。

 
一方、米国や中国などライバル国も次世代のスパコン開発を
すでに始めています。
 
現在1位の中国の「天河2号」は、「天河1号」の改良版で、米インテル社製の
コアを使用しており、まだ純国産スパコンとはいえませんが、「天河1号」開発
からわずか2年で、CPU、OS、ソフトウェアツールなどの大半の構成要素を
中国製で独自開発してきたことは、日本や米国にとって大変な脅威です。

 
◆トータルで「世界一」を目指す未来ビジョンを

 
世界No.1のスパコン大国アメリカは、処理速度1位の座は現在、中国に明け渡して
はいるものの、「TOP500」入りしたスパコンを国内に265台持ち、各地で最新の
研究が盛んに行われています。(2位は中国で63台、3位は日本で28台とその差は
歴然としています)
 
アメリカのコンピューター開発が成功している理由は、金田康正東大教授に
よると「コンピューター技術の周囲にカネとヒトが集まる環境づくりに成功
している点」にあると言われています。
 
次世代スパコンで「No.1」を目指すことは重要です。しかし、これまでのような
処理速度のみを追求するスパコン開発ではその効果は半減します。

 
米国のように、国家が開発プロジェクトを直轄管理せずに、支援する仕組み
づくりで多くの企業がスパコン開発・使用に参加できること、スパコンを
真に使える人材づくり(「それで何をしたいのか」「どのように社会に貢献
するか」という視点を持った理系人材の育成)という環境も整えなければ、
次世代スパコンで真に「世界一」を目指し続けることは不可能です。
 
そして何より、そのスパコンを使って、日本がどのような国を目指し、世界を
発展させていきたいのかという政府の明確な「ビジョン」があって初めて、
「志」を持った優秀な人材・企業がスパコン事業に参加し、開発事業が
永続性を持ったものになるのだということを忘れてはいけません。

 
スパコンはあくまで道具です。私たちは世界一のスパコンを使って、
世界に一番幸福を与えることができる日本を目指して参ります。

 
参考文献:金田康正著『スパコンとは何か?』(ウエッジ 2012)
 


執筆者:和田みな

 


転載、させていただいた記事です




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