<メラミン入り粉ミルク> 今なお10万トンが市場に 流通=中国
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09年5月8日、北京衛生部の前で訴える被害者の家族(FREDERIC J. BROWN/AFP/Getty Images) |
<メラミン入り粉ミルク> 今なお10万トンが市場に流通=中国
【大紀元日本2月8日】中国で再び、メラミン入り粉ミルクが検挙された。陝西省公安庁は3日、メラミン入り粉ミルクを販売したとして同省渭南市の「楽康乳業公司」の幹部3人を2日に逮捕したと発表した。最初にメラミンが発覚した「三鹿粉ミルク事件」から1年余りがたち、中国の多くの都市では再びメラミン入り乳製品が出回っている。専門家の話によると、市場には10万トンの有害粉ミルクが流入しているという。 中国メディアによると、「楽康乳業公司」は昨年9月と10月、期限切れの粉ミルク10トンを馬双林という人物から購入し、同社の粉ミルクと混ぜて広東省などへ販売。その後、一部は福建省や広東省の食品会社へ数回転売され、最後にはキャラメルなどに加工されていた。広東省では、問題のキャラメルの回収が行われている。 中国衛生部と全国食品安全整頓は2日、08年に問題が発覚した一部の企業が処分規定に従わず、メラミン入り粉ミルクを再包装したりアイスクリームなどの乳製品に加工したりしていると発表した。 中国メディアが報道した有害粉ミルクを成分とする食品には、山東省「緑賽尓」の純牛乳、遼寧省「五洲大冰棍」のアイスクリーム、河北省「バナナ果園棒冰」(アイスクリーム)、上海「パンダ練乳」、陝西省「金橋乳粉」などがあり、いまだに市場に出回っているとみられている。 一方、有害粉ミルクの被害者団体「結石宝宝之家(結石ベビーの家)」の創立者・趙連海さんは現在、看守所に拘束されている。アムネスティ・インターナショナルの情報によると、昨年11月に警官が趙さんを警察署に連行し、拘留したという。自身の息子もメラミン入り粉ミルクの被害者である趙さんは、製造会社に対する訴訟を起こす親たちのリーダー的存在だった。 メラミンは人体に有害であり、摂取すると結石を生じるなどの症状が現れ、重症の場合は死に至ることもある。08年に発覚した河北省「三鹿グループ」の毒粉ミルク事件では、30万人近い乳幼児が被害を受け、少なくとも6人の乳児が死亡している。 (翻訳編集・坂本)
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中国に甘い、日本に民主政権は、大丈夫か、
日本だぞ。まだ?!