「琉球独立運動」の危険性
―沖縄マスコミが描く、中国は「夢の国」
[HRPニュースファイル150] 転載
2010年末頃から、中国語のブログや掲示板に
「中華人民共和国琉球自治区成立」(沖縄を中国の自治区に!)といった
記事が出回っています。
(例: http://p.tl/zY-p、http://p.tl/zeNY )
これらのブログは、元警視庁刑事北京語通訳捜査官の
坂東忠信氏が日本語に翻訳して公開してくださっています。
⇒ http://p.tl/gvzz
さて、2010年末から、こうした「琉球自治区」関連記事が
中国のブログに転載され始め、時を同じくして、中国の新聞に
「中華民族琉球特別自治区援助準備委員会・設立公告」が
掲載されました。⇒ http://bit.ly/wwYdlB
昨年2月15日、そうした中国国内の動きと呼応するかの如く、
沖縄の新聞である『沖縄タイムス』が
「[GDP日中逆転]豊かな共生を目指そう」と題し、下記ポイントの
ような社説を掲載しています。⇒ http://p.tl/7eLd
・中国に10年遅れでインドも米国を抜き、中印が世界をリード
するとの予測もある。
新興国の勢いはすさまじく、近未来の世界経済は予想をはるかに
超えた風景が広がっているかもしれない。経済のボリュームで
順位争いをする時代でもなかろう。
・一部で「中国脅威論」も台頭する。しかし購買力を増した
人口13億人の巨大市場がお隣に出現することを、むしろ
チャンスとして生かしていきたい。
・道路標識や案内板、観光パンフの中国語表記、
各種通訳の養成など、環境整備を急ぎたい。
・こんな未来図はどうだろう。中国の大都市で働き、正月や盆には
帰省して沖縄を満喫する。
上海―沖縄の距離は福岡までとほぼ同じ、広州は東京より近い。
・1人当たりGDPはまだ日本の約10分の1だが、将来は沖縄で働くより
生涯年収が多くなるかもしれない。生活圏が水平線を越える。
同紙の社説は「日本よりも、発展する中国の経済圏に入り、豊かになろう!」
といった、何とも不可思議な記事ですが、沖縄県民に、そうした
幻想を振りまく一方、沖縄のメディアが決して伝えない事実があります。
それは、中国が「琉球独立」運動の手助けをし、米軍が撤退したあと
には人民解放軍が進駐して中国の「琉球自治区」として統治しよう
としていることです。
この構想が単なる陰謀説ではない証拠に、昨年9月、香港に
「琉球自治区」成立のための委員会が正式に設立され、中国系の新聞や
雑誌に広告を掲載して発表しています。
2010年末に設立された「準備委員会」は「準備」がとれて、
2011年9月、正式な「琉球特別自治区委員会」として発足しました。
⇒ http://bit.ly/xbtGCV
この団体の運営資金は、中国人民解放軍の幹部から流れていると
言われています。
今後、この団体を中心に「琉球解放」すなわち「沖縄侵略」に
向けたさまざまな宣伝(プロパガンダ)活動が展開されていくでしょう。
そして、これに呼応して、日本の沖縄や本土の左翼マスコミや
進歩的文化人、左翼政治家達等が、沖縄の米軍基地反対闘争の一環として
「沖縄経済特別特区」、そして「沖縄独立運動」を展開していく
可能性があります。
中国に自治区にされ、地元住民の弾圧や虐殺が今でも続いている
チベット(チベット自治区)、東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)、
南モンゴル(内蒙古自治区)においても、中国が手初めに行ったことは
「中国の領土である」と世界に喧伝することでした。
次には大量の漢民族が流入し、弾圧や粛清、民族浄化が起こりました。
中国の自治区となった国々の悲惨な運命に、目をそむけてはなりません。
そこにあるのは、「沖縄タイムス」紙が描くような
パラダイス──夢の楽園──ではありません。
今から半世紀ほど前、左翼メディアによる「地上の楽園」という
大量の宣伝に乗せられて、多くの日本人や日本人妻が、北朝鮮に渡りました。
例えば、朝日新聞は昭和34年12月25日、「『ばく進する馬』北朝鮮」と題し、
「北朝鮮の経済建設のテンポはものすごい。
…千里の馬がばく進する姿はありありと感じられる。
…千里の馬のけん引者はもちろん金日成首相」といった北朝鮮を
持ち上げる提灯記事を書き続けました。⇒ http://p.tl/pVBr
しかし、北朝鮮の「地上の楽園」は、現実には「この世の地獄」でありました。
北朝鮮の広報機関とも言える朝日新聞に騙され、「帰国事業」と
騙されて北朝鮮に連れて行かれた日本人やその子孫達は、今も
助けを待っています。
日本の左翼偏向マスコミは過去の失敗から何も学ぶことなく、
再び、沖縄で大きな過ちを繰り返そうとしています。
マスコミは、もうこれ以上、日本国民の運命を狂わせてはなりません。
米軍が撤退した後に、沖縄が待っている運命は「豊かで平和なパラダイス」
などではないことを、私たち幸福実現党は、繰り返し、声を嗄らして
訴えて参ります。
(文責・矢内筆勝)
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