12月3日 国益を損なう鳩山外交
本日、鳩山政権が沖縄の米軍普天間基地の
移設先の決着時期を来年に先送りする意向を
表明しました。鳩山首相が、来年の通常国会
や参院選を乗り切るためには、連立離脱を
示唆する社民党との連立維持が不可欠と
判断したためです。しかし、この判断は
完全に間違っています。私の長年の米国
経験からしても、米国側は「鳩山首相は、
日米同盟と社民党との連立を天秤にかけ
、社民党を選んだ」と受け止めることは
間違いありません。
急速な軍事拡大を進める中国や、核武
装化を進める北朝鮮の脅威が迫る中、
外交・安全保障政策で取るべき道を誤れば、
日本は中国や北朝鮮の属国となり、子供
たちの未来は大変厳しいものになって
しまいます。にもかかわらず、民主党
政権は、普天間基地移設問題のみならず、
東アジア共同体構想やインド洋の給油問題
でも、アメリカとの関係をこじらせています。
そもそも、今まで日本が平和を享受できた
のは、共産党が言っているような「憲法9条
のおかげ」ではありません。「日米同盟」を
堅持してきたおかげであります。もし、日米
同盟に亀裂が入ることにでもなれば、中国や
北朝鮮の軍事的な脅威から、日本を守ること
ができなくなります。
鳩山首相は、来年、日米安保五十年を機縁
として、「日米同盟のあり方について包括的な
レビュー(見直し)を進めていきたい」と語
っています。これは、非常に恐ろしいことを
言っています。私には「日米安保の破棄も
あり得る」と言っているように聞こえます。
五十年を一つの区切りとして、日米の意向が
合わなければ、「日米安保の破棄」もあると
宣言しているに等しいでしょう。
私は、幸福実現党の参議院選キャッチ
フレーズの一つに「未来を守る」という言葉を
選びました。国家や国民を守るためには、知恵
と勇気が必要です。私達は、日米安保を堅持
しながら、日本に侵略の意図を持っている国々
に対して包囲網を敷くため、自由主義国との
関係を重視していきます。そして、日本への
脅しや圧力に対しては、毅然とした態度で
臨みます。子供たちのために、そして、
後れてくる青年たちのために、安心して
暮らせる平和な日本を必ず残してまいります。
幸福実現党