なんだか今それほどでもないなぁ
そう感じるような気がすることがあります。
すごく好きだったけど
もういいかな…とか。
やり甲斐を感じていたけど
もうやめよう、とか。
具体的に
いやだな、と感じることがきっかけの場合もあれば
他に興味があることが見つかった場合ばかりではなく
単に、飽きた
ってことだったりのこともあるとは思いますが。
そんな自分の「卒業」を
誰かに報告した時に
「えー!もったいない!」
というリアクション。
これは、ちょっと待っていただきたい。
たとえば
すごく好きで熱心に追いかけていたものがあったとして、
当然それなりにお金も時間もかけてて、
でも、
それでも追うのをやめようという気持ちになったのだから
それはその本人にとっての決意があってのこと。
なんとなくだんだん追わなくなってた、
のような感じならいいのですが
もう、やめよう!
なんて踏ん切りをつける時は
それなりに迷いとの葛藤もあり
それを自分の中で乗り越えた上での決意があってのこと。
それを
「えー!もったいない!」
何気ないひと言なのでしょうが
決意を否定されたような
決意を後悔させられそうな
そんなひと言になってしまうこともあるんですよね。
簡単に例えるなら
ずっとロングヘアだった人が
あるときばっさりショートヘアに。
「えー!切っちゃったの?もったいない!」
このひと言、いりますか?
イメージチェンジだね、とか
今の髪型も素敵だね、とか
シャンプー楽になったでしょ、みたいに
変化後のその人に向き合って欲しいと思います。
何年もこの仕事してたけど辞めたんだよね、
なんて場合も同様で
「あんなに頑張ってたのにもったいない」
という反応。
本人がまだ迷ってる段階なら
その助言もいいと思いますが、
何年も頑張ってきたけど
よくよく考えた末の決意なのだとしたら
継続しない、という選択は
必ずしも残念なことではないはず。
大切なのは
決意をした方への労いと尊重。
そう思います。
夢中になっていた期間はひとつも無駄ではない。
自分の気持ちを満たし
肥やしになり、感情が育ち、
活力でもあったのです。
その時のエネルギーとして役割を果たしたのですから。