そう連絡をいただき、
職場の先輩だった方とお食事に。
お互いもう何年も前にその職場からは離れているのですが、
彼女は絵を描く活動をされていたのもあって、時々作品展などのお誘いもいただいたりで、お付き合いは続いています。
これまで知らなかったのですが、
今回お会いしてお話ししながら
彼女は私よりも10歳年下だということがわかりました。
ですが、一緒に働いていた当時から
私は彼女の仕事の仕方がとても好きで憧れていたのです。
会話からも頭の良さを感じますし
冷静さと洞察力もかなりの魅力なのです。
私がその職場に入る前には
そこでいじめにあっていた時期もあった、と語る彼女。
女性の多い職場でした。
長く働くリーダー格の女性から
どうやら嫌われていたんだろう、と。
彼女は、
そのリーダー格とそこに群れてる人達の
一人一人の働き方を観察し、
客観的な視点での問題点と解決策などを、日々記録していたそう。
さらに
そのリーダー格の人の仕事の中で
すごいと思うところを書き出してみたのだそうです。
今までこの部署を支えてきた、いわばパイオニア的な存在なので、すごい部分は必ず見つかるはず、と。
すごいところが見つかれば
尊敬できるようになる。
そうなると、
その人への自分の態度も自然と変わってくるものだ、と考えたのだそう。
自分をいじめている人に対しても
すごいと思う部分には尊敬し労い感謝をする、
そうされて嫌な気分になる人はいないだろうから、とのことでした。
そうした対策を講じながらの日々があって
私がその職場に入った頃には
あからさまないじめはなくなっていたそう。
私もその職場では
すでに構築されていたチームワークになかなか馴染めずで、
そんな中で
淡々と自分の持ち場できちんと仕事をしている彼女の働き方に惹かれていたのだと思います。
お局的な存在の人は
どこの職場にも存在する。
そして
その現場のことを
上の人に相談してみたところで
上の人も現場を仕切ってるお局には
なかなか強く言えないのもよくある話。
新しい人に仕事を教えない、
新しい人に仕事を与えない、などのパワハラで
なかなか馴染めず居心地が悪く辞めてしまう、という話もどこの職場にもある話で
その“どこの職場でも”自体が
実は深刻な社会問題なのだ、と。
仕事が出来る有能な人は
どんどん仕事をこなすのではなく
自分と同じくらい働ける人を育て上げる
そうなっていかないといけないのに
現場ではそういう意識を持った人は
残念ながら存在しないのだそう。
できる人がどんどん自分のペースで仕事を進めているばかりでは
その人が働けない状態になった日に
稼働率がぐーんと下がってしまうのだ、と。
ここまで話を聞いていたら
働きアリの法則を思い出しました。
本当に働きアリは人間以上に効率よく賢い。
アリの気持ちはわかりませんが
人間ほど面倒な揉め事もなさそうです。
人間は実に複雑で
無駄なことも多い生き物のようですね。
そんな働き方の話ばかりではなく、
彼女の充実したプライベートのおはなしも
お聞きすることが出来ました。
現在独身の彼女。
神のお導きかと思えるような
運命的な出会いがあったようで!
そんな話題になると
とたんにカワイイ表情になるのでした。