忘れものを届けに学校まで行ったら
担任の先生に言われました。
「お母さんは、娘さんが大人になっても会社まで忘れ物を届けに行くんですか」
こんなふうに忘れ物を届けに行っていては
“忘れ物をしないように”
と、本人が気をつけたり確認したりする習慣が育たない
そういう意味での注意を受けました。
たしかにおっしゃる通りなのだとわかります。
そうなのですが
私は忘れ物に気がついてしまうと
これがないと当番の子が困っちゃうから(給食当番のかっぽう着の場合)、
とか
これがないと見学になっちゃうから(体操着や、夏の水着)、
とか
せっかく集めたのに作れなくなっちゃう(工作の道具)、
とか
どうしても考えてしまって届けてしまっていました。
…そんなことを
ふと今朝思い出した私です。
今朝、娘は
ある団体行動のイベントに参加するため
朝6時15分には家を出ると言っていました。
バタバタと家を出て行ったのが6時17分。
駅までは自転車で30分かかる想定、
ちょっとコンビニにも寄りたい、
乗りたい電車にはギリギリで余裕はない様子です。
送り出して5分も経ってない頃に
スマートウォッチが家にあることに気づいた私。
交通系ICもコレですから
忘れたらダメなやつ!
電話をかけて「忘れてる!」と
私は表に持って出て、娘は自転車で家の前まで戻り、手渡し成功。
『タイムロスやんーしょうがないね』
そう思いながら家に入り
コーヒーを飲んだりしていたら
10分ほど経って
「途中のコンビニでお金下ろそうとしたら財布にキャッシュカード入れてなかった!普段の財布じゃないのを今日は持って出てて」
と電話が。
今から戻ったんではかなり遅くなってしまう…
娘に駅のそばのコンビニ前まで先に行くように伝え、
私は車で娘の普段の財布を届けることに。
予定していた電車に間に合わないのは確定ですが、
娘が家まで取りに戻っていたのでは
かなりの遅刻になってしまう。
それよりは…
私が駅近くのコンビニ前に到着したら、
娘はもうすでに待っていました。
普段の財布ごと渡し、
私はそのまま帰ってきました。
運転しながら
『大人になっても届けに行くんですか』って言われたなぁ、と
あの時の先生の声を思い出したわけです。
なにがあっても必ず届けに行く、という程ではありません。
でも
可能な限りは、と今でも思ってしまう。
ドラえもんのように
役立つアイテムなどなにもありませんので
この生身のカラダで対応できることなら、
みたいな感覚です。
自分勝手な考え方ですが
“居るから頼る”
娘にとってはそんな程度だろうな、と。
私がここにいなければ
いないものとしてなんとかやる、
娘にだってそれくらいの力は身についているのです。
たしかに
子育てという視点で判断するなら
手を貸しすぎたと反省します。
ですが、
忘れ物が届いたから授業を受けられて習得できた経験というのも、その時々にはあっただろう、と私は思っちゃうのです。
結局、今日は
予定の電車には間に合っていないと思います。
何分遅刻してしまったのか、
連絡もないのでわかりませんが
取りに戻っていたら
そんなどころの遅刻では済まなかっただろうと思っています。
慌てて焦って
事故に遭ったり、怪我をしたり、
そんなリスクも回避した、と思えています。
良いように考えすぎ?(笑)
失敗したな、と思うのは
置いていくはずだった財布ごと渡してしまったこと。
キャッシュカードだけでよかったのですからね。