これまで利用していた駅ではなく
違う路線の駅まで自転車で行こうかな、と
彼女の頭の中では
なんとなく思っていることがあるようです。
実際に通うのは彼女なのですから
彼女に任せておけばいい、
なのですが
何かやってあげたいという思いが強い家主は
毎日のようにスマホのGoogleマップで
長女の次の勤務地までの最適な行き方を探しては
「こっちの駅の方がいいんじゃない?」と
私に提案してくれます。
さらに
思い立った家主は自転車を漕いで
自分が思うその駅まで行ってみて
所要時間と
駅周辺の駐輪場を探して
さらに、定期利用の申し込み方法も調べてきてくれました。
そして
来月の定期利用は
今月末のほんの数日間だけが申し込み期間とのことで
「俺が申し込んできてあげてもいいけど」
そう私に言ってくれまして。
でも。
実際に仕事に行くのは長女です。
「本人に聞いてみないとね」
家主がなんだか焦っているのが態度に見えますが
私にはそれしか言えません。
落ち着かない家主は
駐輪場の管理室に電話をかけて
定期利用の空き状況などを問い合わせています。
情報はすべて揃い、
あとは本人の同意だけ。
私からも長女に
“こっちの駅に自転車を停めるのも良さそうだよ”とは伝えましたが
彼女の返事は
「ありがとう、考えてみるね」
それからまだ
1~2日程しか経っていませんでしたが
しびれを切らした家主は
出かける前の長女に声をかけ
思いのたけを伝えたようです。
そしてすぐに
家主は呆れたような顔つきで
台所に立っていた私のもとに寄ってきて
まるでX JAPANのYOSHIKIさんのように
胸の前で両手をクロスしたポーズを
台所に立っていた私に向けて
「俺はもう関係ないから」と言い残し
部屋に入って行きました。
私が玄関を出ようとする長女を見送りに行くと
「なんか怒っちゃった」と。
父親の気持ちはありがたいのですが
実際に自分が行ってみてから決めたい、と。
いきなり急かされたような感じになっていて
なんで怒らせるようになってしまってるのか
彼女の中ではわからずで
なんだか後味の悪そうな様子で出かけていきました。
家主あるある。
先走って
自分の中だけでどんどん話が進んで
そして
『これをやってあげよう』なんて
勝手にいろいろそのつもりになって。
自分のことならそれでいいのです。
用意周到。
先々のことを計画し
準備を進めておく。
でも
今はなにも
自分の予定がない家主。
その日のお天気に合わせて
散歩に行くか行かないかを決める程度です。
だから、
ちょっとした変化を感じると
もう気になって気になって仕方ないのでしょう。
私は先日、眼科に行きました。
「うちでは詳しい検査が出来ないので紹介状を書きます」
そう言われ、
ちょっと大きな病院に行くことに。
それを家主に伝えたところ
いつ行くの?
何時頃出るの?
どうやって行くの?
バスで行くなら時間調べておかないと。
車で送ったっていいけどさ。
もう、うるさいうるさい。
しかも
まだこれから検査をすることになる、
ということしかわかっていないのに
「手術するってなったら
そりゃあ俺が車で行きますけど」
話についていけず
私は黙ります。
家主は一人で喋っています。
いつものことです( ´ ~ ` )