【創作びより】

ボーリングのように


土曜日は、娘3人が暴れまくって、結局、何もできないんよねぇ、はぁぁぁと朝からあきらめムードだった。ところが、妹からメールが来た。3人見てくれると!! ぬお~、これぞ、神様がくれた時間!! 掃除も洗濯も後回しにして、さっそく妹のところへ3人連れていった。ヤッター! わたしだけの時間。広いテーブル、ここに資料を広げてやりたいなぁと思ってたら、願いが叶った!
手をつけようと思ってたのは、宣伝会議。しばらく童話にどっぷり浸かってたんで、抜け出すことができなかった。でも、童話や小説を書く人が、短歌や俳句を楽しむように、わたしはコピーと付き合っていたい。スコンと抜けた一行が生まれる快感はたまらない。助詞をひとこと変えるだけで、雰囲気がガラリと変わるのにも、毎度ながら驚かされる。
この1カ月ほど、時間を見つけては、ノートに思いつくままコピーを書きためてきた。しばらく時間をおいて見返しては、気に入ったものに赤マルをつけた。
締めきりまで時間がないんで、さっそく清書に取りかかろうと、テーブルの上に紙とペンをどっさり用意。いざ、A4用紙にフェルトペンでコピーを書き出す。ん? んんーっ!? 
自分の字の汚さにがく然とした。お、老いぼれてるじゃないか! パソコンばかり使ってる間に、こんなにヨタヨタの字になってるねんて。急きょ、パソコンに変更。でも、これが正解! ことばをトクトク打って、コネコネ組み合わせ、パラパラ移動してると、新しいものが生まれてきた。ひと文字ひと文字と丁寧につきあう、この感覚はクセになる。おおっ!というコピーが生まれると、自分で自分を抱きしめたくなる。わたしって、天才ちゃうのん…と思えるから単純。コピーを考えながら、ニヒニヒ笑ってるようすは、はたから見たら絶対、無気味。子供たちがそばにいなくて、よかった。
いまの自分にとって、コピーを書くことは、ボーリングに似てる。力のある人は、スピードのあるボール、ひねりのあるボールを投げることができる。でも、わたしにはそんな力はない。だから、ただ肩の力を抜いて、素直に投げる。目だけはキッとピンを見つめ、心を無にして、指先からボールをすべらせる。ボールはゆっくりだけどまっすぐ転がり、何本かのピンを倒してくれる。たまにストライクという時もある。昔のように、もうひねったり力んだりしない。そうすると、必ずガータになるから。ゆっくりでも、倒れたときの喜びは格別だ。だからコピーはやめられない。
こんなふうに、童話も書ければいいのになぁと、ふと思う。童話はまだまだ力が入ってる。入選したい!という邪念が心にこびりついてる。こねくりまわそうとしてしまう。きれいなフォームを意識しすぎる。もっと肩の力を抜いて、楽しめればいいな。
話は変わって、禁酒1日目。アルコールを一滴も飲まず、眠りについた。いったい、どんな夢を見るんだろうとワクワク。が、見た夢は、飲み会に行く夢だった。飲む前から、友だちに「じんましん出てるで」と言われ、「えぇーっ!」と驚くところで目が覚めた。
脳の回路は、そっちへつながったか……。やれやれ(笑)。

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