【コピーライターになろう!】社会人としてのルールやマナーを学ぶ
おはようございます。今朝はカフェの目の前にある川に、鳥の群れがやってきて水に潜ったり、水面ギリギリを飛んだりしながら、羽ばたいて飛んでいきました。
どこか寒い地域からやってきたのか、それともこれから暖かな地域へ旅立つのか……。
人間界がコロナでこれまでにない経験をしているなか、自然界で悠々と暮らす生き物たちのたくましさを感じている朝です。
今日の【コピーライターになろう!】は「社会人としてのルールやマナーを学ぶ」です。
大学を中退し、20歳でコピーライターとして制作プロダクションに正社員として入社したことは昨日までのブログで書きましたが、なんせ、社会人としてのルールや電話応対のマナーもわからない私は、まずはそこからビシビシと教育を受けることになります。
ある朝は、市バスに乗って会社に向かいましたが、途中で事故があり、渋滞でバスが進まなくなりました。
南森町にある会社まで、道が空いていれば20分ほどで着くのですが、その日は渋滞で1時間以上バスに乗ったまま、時間だけが刻々と過ぎていきます。
当時はまだ携帯電話もなかったので、バスの中から会社に連絡もできません。
途中、バスを降りればよかったのですが、
「もう少しすれば、進み出すのでは……」
「歩いて行くには、かなり距離があるし……」
「上司だって、いつも朝ゆっくり出勤しているし……」
「昨日も夜遅かったし、暖かいバスの中でゆっくり寝ようかな……」
そんな気持ちで、ゆったりバスに乗り、大幅に遅刻したものですから、上司はカンカンです。
渋滞に合うのは誰だってあることだけれど、そのとき、どういう行動を取るかが大切だと、切々と教えられました。
途中でバスを降り、ちがう経路で来たり、公衆電話から連絡をしたりする方法を考えることが重要だと言われましたが、20歳の私はピンときませんでした。
今なら、問題解決に向けて、あらゆる手を考え、実行に移すことが仕事でもプライベートでも大切だと実感していますが、当時の自分はずいぶん考えが幼かったのだなぁと思います。
あるときは、上司の女性ディレクターが体調が悪くて自宅でゆっくりされているとき、ほかのメンバー全員で打ち合わせに行くことになり、事務所を開けるので、プロデューサーから、女性ディレクターに電話をするように言われました。
「今から全員で打ち合わせに行くことになったので、事務所は誰もいなくなります〜。よろしくお願いします〜」
そう言って電話を切ったのですが、翌日、女性ディレクターから大目玉をくらうことになります。
「よろしくお願いしますと言われたら、病気でも布団から飛び出して、事務所に行かないと!と思うでしょう」と。
当時の私のリアクションは、「はぁぁぁぁぁ……」と半分も理解できていませんでした。電話の最後は、「よろしくお願いします」って言うんじゃないの?くらいの感覚です。
コピーの発想は面白い、こんなことは20歳でないと思いつかないと、コピーライティングに関しては誉めていただける反面、あまりにも社会常識に欠けているので、ことあるごとに叱られていました。
これは、今の時代でもきっとあるのではないかと思います。
「上司からアイスクリームを買ってくるように言われて、1万円を渡されたので、1万円分のアイスクリームを買ってきた」という話を聞いたことがありますが、いろいろな職場を経験した今、思うのは、やはりコピーライターやデザイナーを目指す人には、少し変わった人が多いなというのが率直な感想です(もちろん、私も含め笑)
なので、もし、今、コピーライターになったのはいいけれど、上司に叱られてばかり、注意されてばかりという人は……、少し俯瞰して見ることができるといいのかなと思います。
上司が変わってくれればと思っても、上司は変わらないので。
自分を変えれば、みるみる状況は変わります。
これから「コピーライターになりたい」と思っている方は、コピーライターに必要なのは、独特の感性や奇抜な発想ではなく、まずは社会人としての常識だということを肝に銘じておいたほうがいいのかなと思います。
広告の世界は、上司もかなり変わっています!(笑)
そのなかで、お互いの距離を保ちながら、相手を尊重したり、想いに寄り添ったりしながら、作品ではなく、商品を作っていく……。
これがなかなか難しく、アーティストだと思って突っ走ると、ちがう方向に進んでいったりします。
明日は、「作品ではなく、商品を作る」ということについて、お話したいと思います。
【コピーライターになろう!】
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