昨日は『停滞の日』と書いた。調子のいい日とよくない日が交互にくるなら、今日はいい日かもしれないなあ。あー、でも、交互っていうのは困るなあ。調子のよくない日は、週に1日くらいにしたいもんやなあ…などと考えながら拭き掃除を終えて、いざ、机に向かった。
アイデアも浮かんだ。起承転結もできた。エピソードもそろえた。いざ、いざ…、あれ? プスプスプスン、シュルシュルシュ、エンジンがかからないー(泣) なんでなんだ! 子どもたちもいないのに! 気がかりもなく、雨がしとしと降って、遊びに行きたい気持ちも抑えられ、まさに創作びよりなのに!!
エピソードを考えすぎたことで、書き出しに手こづってしまう。もっとうまく書けるんじゃないか、もっと違うところから入ったらどう?と、自分の心が自分を邪魔する。
「下手だと思おう」と自分に言い聞かせる。自分の技術はまだまだなんだ。それでも、一生懸命にあふれる思いを原稿にぶつけるんだと…。あぁぁぁぁ!! だけど、アイデアこねくり回して、すごく面白そうな作品になりそう…と理想が高かったせいで、実際書き出すと、ペンの走りが悪い!!
あー、こういうのは新婚当時にあったなぁ。夕飯の献立を考えるのに、あれも作って、これも作って…って、仕事中もレシピを考えて、ルンルンで買い物に行って作るんやけど、いざ作りだすと、慣れないもんやから、すっごく時間がかかって、そのうち夫が帰ってきて、「もうちょとでできるからぁ」なんて言いつつ、ビーフシチューを作ろうと、人参とかも面取りするくらい丁寧に下ごしらえして、素揚げして、さあ煮込んで…って、食べる頃には、時計の針は10時を差してて、ゲゲッ!!みたいな。おまけに全然煮詰まってないから、サラサラのシチューで…。添えるサラダも、クルトンやらパセリやら、いろいろ買ってたのに、結局ドレッシングを買ってくるの忘れて、味けな~いものになってぇ。それでも夫は、少し固い人参を「野菜の味が味わえていいね」なんて言ってくれるんやけど、なぐさめられると、よけいに涙がポロポロ……。おおーっ!! まさに、その時の料理が、今のわたしの創作かもーーー。
だめだ、立ち直らないと。プロの料理はどやねん?と、毎日新聞に連載中の童話を読む。うっ、すごい…。日本料理とフランス料理の合作のような、まるでヌーベルキュイジーヌではないか!! 素材の扱い方、繊細な味付け、盛り付けの素晴らしさ、どこをとっても、まさに一流の技!! おみごと!と深くうなずいて、ハッと気づいた。
これは、長編だから、下ごしらえも完璧に、仕上げも丁寧にされている。でも、自分が今から書こうとしているのは、10枚じゃないか!! 何をそんなに構えていたんだろう。新鮮な素材をサッと調理して、自分の得意な味つけで仕上げるほうが、美味しくできるんじゃないだろうか・・・。
アイデアが沸いたからと言って、たくさん冷凍庫に入れてしまってたなぁ。思いついてすぐ作ったほうが、きっと素材の旨味が出て、美味しかったんだろうなあ。仕方ない・・・、解凍から始めるか、チーン!
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