今日も、三女は風邪でお休み。さあ、どうしたものか…と思っていたら、パソコンの横にある机でお絵かきを始めた。「にこ、べんきょうするから、ママもはよ、べんきょうちいや」と言ってくれる。
くう~、くそ生意気やけど、助かるぅ!!と、パソコンの電源をつけて、さあ、今日こそいっきにラストまで書きあげるぞ!と思っていたら、ヤツが来た!(笑)
「そうそうそう、昨日、これも図書館で借りてきたんよぉ」と夫が持って来たのは、町田康といしいしんじの『人生を救え!』という本。「これで二人が対談してるねんで! 町田康といしいしんじやでぇ! どんなけ、おもしろいかわかるぅ?」読む前から、わかるかい!!と心の中で叫ぶ。
三女が横で、ひたすら○を描き続けている横で、夫はしゃべりまくる。「これこれ、最初の方は、毎日新聞で連載されてた人生相談が載ってるねん! 笑うでほんま!」
「あ、あとで読ませてもらうわ」と言って、パソコンの横に置いたけど、どうにもこうにも、気になって仕方がない!! まあ、少しくらい気分転換も必要かな…と、そっと目次だけを見る。ブッ、ブブブブッ! あかんー! はまったー!! 悩み相談のタイトルが、スカートがはきたい、一言多くなってしまう、パソコンをいつ買うかなどなど、どうでもいいようなものばかり!! くだらん、くだらなすぎる…と思いつつ、ついつい読んでしまった。「妻が全然やせません」というページ。まさか投稿したのは、うちのだんなやないやろなあ…と思ったら、宮城県の方だった、ああ、よかった。ほっと胸をなでおろし、読み始めたら、声をたてて笑ってしまった。夫が飛んでくる。「なになに、どこどこ?」
「ここ、ここ、お宅には、食べるものが、あり、すぎ、て、ヒヒ、ヒヒヒ……」もう笑ってしまって、声が出ない。だんなと一緒に笑いころげた。ひー、おかしい。はあー、だめぇぇぇ。
横で、三女がしらっとした顔で、まだ○を描き続けている。はっとした。いかんいかん…。物語を今日中に終わらせるんだった。ゆるみきった頬をペチペチたたいて、原稿に向かう。
物語はクライマックス。涙がどうどう流れてくるようなシーン。ぐっと眉間にシワ寄せ、集中力を高めようとしたそのとき、またまたヤツがやって来た!(笑)
「いしいしんじの本やったら、やっぱりこの『ぶらんこ乗り』が最高やで~。ほら、ダ・ヴィンチって雑誌あったやろ。あれでも、評論家が全部ほめまくり! この解説、誰が書いてるか知ってる?(知るかい!)メリーゴーランドって、ほら、絵本のお店の店長さん! 読んでみ、いま書いてるのの参考になるで~」
こ、こ、こ、こ、こんちきしょーっ!!と思いながらも、本の誘惑には、食べ物の誘惑以上に勝てないわたし。また、チロチロと読み始める。
○を描き続けてた娘は、「おばあちゃんちに行きたい!おばあちゃんちに行きたい!」と泣き叫び、眠ってしまった。黄金の時間がやってきたというのに…、締め切りまで、全然時間がないと言うのに…。あぁ、夫がもっともっと仕事が忙しくなったら、ずえったいに仕事場を他へ借りてもらおう。それとも、わたしにカギ付きの書斎を作ってもらおう…と誘惑に弱いわたしは思うのだった。
結局、夫が外へ出かけてから、やっと集中することができた。原稿は70枚まで進む。お、おいおい! どこまで行くねん!! 規定枚数50枚なのに、まだまだ物語は突き進む。♪もう、どうにも止まらない~~~。歌ってる場合ではない。
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