創作するぞぉと気合いを入れていたのに、
机にしがみついてるわたしに、子供たちがしがみついてくる。
体をこそばせだの、耳かきしろだの、アルプス一万尺をしろだの…って、
創作できるかいっ!!
やっと離れたと思ったら、あっちでこっちで、けんか。
おでんのすじ肉の取り合いに始まり、雪見大福が２個しか入ってないと
いっては３人で大もめし、便せんの取り合い、パソコンの順番でもめ…、
こっちはクスッと笑えて、ジーンとくる物語を書きたいと思ってるのに、
いやでも現実に引き戻される。
あっという間に、夫が帰って来る時間。おもちゃに絵本にビデオにと、
散らかった物を片付けるも、なかなかはかどらない。
うんざりしているところに、夫から電話。
「ちょっと、東の空見た？」
「・・・・・」
「雲がめちゃくちゃきれいねん！
今まで生きてきた中で、こんな雲見たん初めてやわ。
造形的というか、すごいわぁ」
「・・・・・」
「そっちでも見える？」
「それどころと、ちゃうわっ!!」
思わず、さけんでしまった。あわてて電話を切る夫。
申し訳なかったなぁと思って、写真だけ撮っておいた。
締め切りは迫ってるのに、はかどらない。
微弱陣痛の続く難産のよう。あぁ…くるしい。
もがいて、焦って、落ち込んで、這いつくばって…、
あぁ、それでも、この作業がやっぱり好きだったりする。
