国立国際美術館で開催中の「瑛九のフォト・デッサン展」を見に出かけました。
「今まで生きてきたなかで、瑛九なんて聞いたことがない…」と思っていましたが、教科書にも載っているほど、有名な方だったのですね。何人なのか、いつの人なのかも知らなかったので、見る前に少し調べました。「瑛九」というのはペンネームで、日本人。1930年代から1950年代にかけて活躍した方だとか。
美術館の入り口には、現代美術が常設されていますが、そのすぐそばに瑛九の作品も並んでいました。今の現代美術を凌ぐくらい、瑛九の作品はモダンで斬新。絵を見ていつも思うのは、悩みながら描いている絵は、絵に苦悩みたいなものが出ているように感じられますが、突き抜けた人の絵は、心の曇りのようなものがなく爽快さがあり、見ていてスカッとします。フォト・デッサン自体、初めて見ましたが、曲線のなめらかさに魅了されました。
国際美術館を出たあとは、すぐ向かい側にある大阪市立科学館へ。科学館でたっぷり遊んだあと、オムニマックス映画を見ました。天井いっぱいに迫力のある映像が映し出されるプラネタリウム。カメラと同じ目線になり、地上数百メートルの空を飛んでいたり、民族の祭りに遭遇したり、星が降るなかにいたりと、普通ではいられないはずの場所にいるのが不思議。まさに、神の目線という気になりました。今回は「太陽の驚異に迫る」というフィルムでしたが、次回の「世界自然遺産」も面白そうで、また見に来たいなと思いました。