随分間が空いてしまいました。。。本当にごめんなさい。
反省 反省。。。
さて、仕切り直しです。ふぅ~。。。
私たち介護の世界では、しばしば”当たり前の生活を提供するための支援”ということが言われます。
なんでわざわざ”当たり前に当たり前のことを提供する”などというのでしょうね私はとても不思議だったのです。
私はもともと病院で看護師として働いていたので、患者さんがしっかり病気を治すことができるよう医者と患者さんの間に立ち、気持ちの橋渡しをしたり、効果的に治療が進むように心身のケアとサポートをすることが仕事でした。
つまり、「明日の健康を取り戻す」支援ですね。言い換えれば、明日の健康を取り戻すために辛い治療やリハビリをどう乗り越えていただくか。。。「明日の健康を取り戻すために今をどう我慢していただくか?」の支援をずっとしてきたわけです。
ところが、特養って平均年齢が80歳後半。100歳以上のかたも複数いらっしゃる。その方々の生活を支援する時は、「今を我慢して明日を考える」のではなく、「今この一瞬をどう気持ちよく、わがままに生活していただくか?」が最優先となります。お年寄りの皆さんにとって残された時間はそんなに多くないのですから。。。
家庭で生活するように、全ての方に1対1で関わることはとても難しい現実もあります。しかし、限られた時間と人手、苑にあるありったけの資源でお年寄りの支援を考える毎日です。
当たり前の日常ってなんだろう?何気なく過ぎる毎日だよね。だけどたまには楽しみも欲しいよね。会いたい人に会いたいね。うれしい時は一人で笑うのではなく、周りの人と一緒に笑いたいよね。悲しい時は誰かが一緒に泣いて欲しいよね。。。なんて事を考えながら。。。
ということで、今日はディサービスでハーモニカアンサンブルのハイタッチ&パープルさんが来てくださりました。
以前、NHK プロフェッショナル仕事の流儀で羽田空港の清掃員さんが取り上げられていました。世界一きれいな空港として認められているのだそうです。その清掃員さんがおっしゃっていた言葉が、「当たり前の日常はプライドが作る」 かっこよかったです。
三寿苑 坂上